漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

ご無沙汰しております。

2010-06-05 17:31:58 | ◆準1級:書き(誤字訂正)
 
 気がつけば、試験日まであと2週間。

別に怖気づいて逃げ出していた訳ではありません。
只管成美堂の本試験型と漢検の過去問に取り組んでいました。
やればやるほど不安になるというのもなんだかなあですけどね。
でも、12月30日からほぼ毎日勉強に取り組んできた成果が試されるときですからね。
それこそ磨穿鉄硯、円木警枕の如く頑張ってきたわけです。(ウソ

あっ、試験日までに潰しておかなければいけないものがありました。
国際的な単位(メートル)については、以前記事にしましたが「百貫法」は、書こう書こうと思って忘れていました。
後日、纏めておきます。



では、数ある間違えてしまった問題から厳選いたしまして(笑)


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漢検 平成18年度第1回

誤字訂正

 ・野辺で採取したばかりの蕨や芹を卵閉じにして早速訪客の食膳に供した。





これは、「卵閉じ」に違和感がありました。笑
「饗した」は「供した」で書き換えが認められているのでOKですね。
わたしは「蓋」という字を書いてしまったんですが、なんとなく卵で蓋をする、蓋い被せるというイメージがあったから。
でも、「蓋」はとじるとは読まないようですね。
※1級漢字に「闔じる」という字がありました。



 閉 → 綴


えっ、「綴」は紙じゃないの?
つなぎ合わせるという意味なんだ。。

というか、正解は「卵とじ」ですよね、きっと。世の中的には。(←負け惜しみ)





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漢検 平成18年度第2回

誤字訂正

  ・積年の宿弊を一掃し、新規巻き直しを図るべく制度変改に着手する。




答えが書けませんでした。
宿弊という言葉は聞いたことはなかったけれど、かと言って他に当てはまる漢字が思い浮かびません。
疲弊が宿るんだから合ってるだろうなと。
変改も改変だろうと思ったけれど字は同じだしね。

正解を見てびっくり!

 巻 → 蒔

逆ならわかりますよ逆なら。笑(蒔→巻)
まき直しって挽回する、立て直すという意味ですよね。
蒔は、種を蒔くですよね。真っ直ぐ立てるという意味があるそうですが、、
巻は、トルネードだもんね、、
でも蒔き直しって書いたら農作業になってしまう。




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ご無沙汰の沙汰は、沙げる、汰げる。おっと、淘げるもありました。

「よなげる」という動詞は、実際耳にしたことある人は少ないでしょうね。

水で洗って悪いものを去る。選り分ける。




お風呂にいるわけではありません。

2010-03-30 22:35:59 | ◆準1級:書き(誤字訂正)
 
 ・死屍累累たる戦場の酸鼻を極めた凄惨な光景に肌の泡立つ思いがした。






ソク、ゾク、シュク
あわ、もみ、しゅく




【解字】会意文字。甲骨文は、実の垂れ下がった穀物の象形。


  1. 穀類の総称。
  2. もみ。稲・麦・きびなどの実の外皮のついたままのもの。
  3. あわ。イネ科の一年草。穀物の一種。実は小粒で黄色。
  4. つぶ。穀物の粒に似たもの「粟粒」
  5. 扶持米(フチマイ)。俸禄(ホウロク)
    <新漢語林より>




あれっ、間違いがないと思ってしまいました。笑

「泡立つ」は気泡、あぶくだけのようですね。

正直な話、「あわだつ」は、お風呂か洗濯かシャボン玉の時しか使ったことがないと思います。


上の問題では「肌のあわだつ思い」という表現を使っていますが、

私なら絶対に「鳥肌の立つ思い」と書いているはず。

だって、「肌のあわだつ思い」って使ったことはもちろん、聞いたこともありませんもん。笑



 【粟立つ】

   寒さや恐ろしさのために体の毛穴がふくれて、皮膚に粟粒のようなぶつぶつができる。鳥肌が立つ。



「粟立つ」という言葉もなくなってしまう運命にあるのでしょうか。

漢検の勉強をするということは、漢字を覚えることはもちろん日本語を勉強することだとつくづく感じます。