漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

甑の島があるそうだ。:甑

2010-01-08 22:42:07 | ◆準1級:見たことも聞いたことも
 
 ・ 昔は甑(こしきを使って米を蒸した。



 ソウ
 こしき




【解字】
形声文字。瓦+曾。瓦は土器の意味。音符の曾(ソウ)は、こしきの意味。もともと、曾が、こしきの意味を表したが。「かつて」の意味に用いられるようになり、区別して瓦が付された。

  1. こしき。せいろう。土焼きの槽(おけ)で、底に穴があり、中に簀(すのこ)などを敷いて上に米を入れ、釜に載せて蒸す器。蒸し器
    <新漢語林より>




”こしき”は初めて耳にしましたが、せいろう(蒸籠)の事なんですね。

漢検では、「甑」の字の偏が「曽」でも許容しているみたいです。
(高橋書店 頻出度順問題集では)


「甑」といえば、鹿児島県の甑島が有名。(知りませんでした)

【島名の由来】
 古老は、太陽が海から出て海に入るこの島を古くは「五色島(ごしきじま)」とよんだと伝えるが、江戸時代の「三国名勝図会(さんごくめいしょうずえ)」には、「上甑に東西へ潮の通ふ海門(かいもん)あり、串瀬戸(くしのせど)といふ。そのうちに、甑形(米を蒸すせいろの形)の巨岩あり、島民これを甑島大明神(こしきじまだいみょうじん)と称す。甑島の名はこれによりて得たりとぞ。」とある






↓和釜の上の木桶がそうです。