漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

「かんしょう」と「かんしょ」

2013-11-27 20:25:41 | ◇1級:読み(熟字訓・当て字)


バナナ
甘蕉





さとうきび
甘蔗





 どちらも1級熟字訓に出題される問題ですが、よく間違えてしまうのは私だけなのでしょうか。


  バナナ は 甘蕉 かんしょう

さとうきび は 甘蔗 かんしょ



バナナの木は、実芭蕉とも呼ばれているように、芭蕉の木・葉に本当によく似ています。
植物学的に言えば、同じバショウ科多年草の仲間のようです。
まさに、芭蕉の木に実が生ったとは、”マンマ”ですね。笑

芭蕉といえば松尾芭蕉。
名前の由来も諸説あるようですが、この多年草との関連あるのは間違いないでしょう。



さとうきびは、イネ科の多年草。砂糖黍とも書きます。
葉っぱというか、木もバナナと全くちがうので、現物では間違えようがありません。
でも、漢字ではよく似ているので間違えてしまいます。笑
さとうきびは、「かんしょ」ですが、
「かんしょ」と同音異語で、さつまいも [甘薯/甘藷] があります。
実は、[甘藷]の”藷”は、さとうきび という意味もあります。
”薯”は、自然薯のようですね。
どちらも「甘い芋」です。


では、甘蕉と甘蔗の自己流の見分け方を・・・・


 バナナの好きな松尾芭蕉


と覚えています。笑笑笑


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久しぶりに、ウォーリーをば


蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蔗蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉蕉








日本の伝統漁法

2013-11-02 14:47:46 | ◇1級:読み(訓読み)
 
にて魚や蝦を捕獲する。










シン
ふしづけ



【解字】形声 罒(网)+林。音符の林は、柴(シバ)などの束を表す。

  1. ふしづけ。
  2. 柴(シバ)を水中に積んで魚を集め捕らえる仕掛け。また、その漁法。








河口に近い泥地に設置し、鰻(ウナギ)・鮒(フナ)・鯉(コイ)などを捕獲する。
広辞苑では、「ふしづけ」を【柴漬】と書き、次のように説明している。

①柴(シバ)などを束ねて川・湖沼の岸近くの水中につけておき、これに集まってくる魚・エビなどを捕らえる装置。またはその漁法。漬柴(ツケシバ)。笹伏(ササブセ)。付(ツケ)。<冬の季語>

②罪人を簀巻(スマキ)にして水中に投げること。罧(シノヅケ)



「ふしづけ」 は 【柴漬/罧】で、柴での漁法を思い浮かべるが、

「しのづけ」 は 【篠漬/罧】であり、やはり簀巻を連想させる。




「ふしづけ」の語源説として、日本語大事典では、

 魚が フシ かくれるように木を水に ツケ ておくもの

と記載している。


 漢検に特化して言えば、難読である「柴漬」という読み問題は、おそらく出題されないでしょう。漬物の柴漬シバヅケのイメージが強すぎるから。また、一級配当漢字である「栫」の訓読みは、「ふさ(ぐ)」と「たてしば」ですが、辞典によっては、「ふしづけ」と読ませているのもあります。(参考までに)
以下、一級検定で出題されそうな漁法を並べておきます。



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  えり
 河や湖沼・内湾で、よしずや竹垣を魚道に迷路のように張り立てて、魚を自然に誘導して捕らえる定置漁具。

 あをぞらに雪の山々魞をさす    長谷川櫂 「果実」




  うけ
 川や湖沼、浅海の底にある魚道に一定時間設置し、魚類やエビ、カニの類を誘い込んで捕獲する漁具。




  やな
 川の中に足場を組み、木や竹ですのこ状の台を作った梁という構造物を設置し、上流から泳いできた魚がかかるのを待つ漁法。




  はえなわ
 一本の幹縄に多数の枝縄をつけ、枝縄の先端に釣り針をつけた漁具。





  まきあみ
 魚群の回りを逃げられないように網で取り囲み, 網を徐々に狭めて魚を獲る漁業。