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今日は知り合いの紹介で隣町のお年寄り宅の大掃除に行きました。
家に入るともう隣町の空気が漂っている。私が幼い時から祖母の家に出入りしていた時の風情が、今でもどことなく残っているのである。
そうして、今日は終日あたたかい冬の日に照らされて、掃除に励んだ。
働いている間、なかなか手入れの行き届いたお宅であり、そんなに汚れていないのに、どうしてお掃除を依頼するのかなど考えた。
そこで思うに、年末の大掃除をしないと、やっぱり正月が来ないのだろう。
今の家はなるべく手入れの手間を省いた、簡単な住まいが好まれるし、そういうのがリフォームの宣伝文句になったりする。
けれど、やっぱり、たとえ汚れていなくても、せっせと大掃除をすることが、いい新年を迎えるために、大事なのではないか。今日の掃除中に、何とはなしにそう思えてきた。
おそらく、そのように日本人が昔から、行ってきた習慣や伝統っていうのは、現代人の私から見て、無駄とか、無駄じゃないとか以上の何かの値打ちがあるのではないかと、思う。
それは、二階の窓からその町の風景が遠くまで見渡せて、そして、何十年も同じようなその町それぞれのライフスタイルが微妙にあり、その町の住人が生きている、大げさに言えば歴史の積み重ねみたいなのを今なお受け継いでいる。そう思うと、やっぱり、年末の大掃除は大事なんじゃないか、と普段はそんな平凡じみたこと決して思わない自分がそう思えた。
そして、そこのおばさんはお年寄りなのによくしゃべる大変元気な方で、近所の知り合いの方々にもう幾人も紹介してくれて、良い一日が過ごせた。明日も頑張る。ではごきげんよう。
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