月のたび

日々の日記

おめでとう袴田さん釈放

2014-03-27 23:10:37 | 今日の出来事(重要性低)
なにか、古い組織に対して戦いを挑む個人の物語そのものだった。しかもそのドラマ性を語る者はテレビでも新聞なんかじゃ無く、個人だってところにも時代を感じます。久しぶりのいいニュースですね。

実際の私たちの社会にある非正義がこのようにあぶり出されたわけであって、こういうのは、何も袴田さんのケースばかりでない、身近にいくらでも出てくる、ってことを物語ってしまってるように思われるところが、移り変わる社会の中身が見えてきそうですね。今の日本社会の恥部がさらけ出されたようで、自分まで丸見えなのに、かえってそれが爽快なような。

それって、単に犯罪や事件にかぎらず、ふつうの罪の無い人間が、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されたみたいに、勝手に疑われて捕まって、濡れ衣着せられて、その後の人生がめちゃくちゃにさせられる、しかもそれが警察や検察という組織なわけで、その中で、ふつうの個人が組織の犠牲にさせられてるっていうようにとらえると、「本当に大切な事って何?」という問いかけが、こういうニュースを見る私たちの関心を高めているような気がします。

たとえば、いまだに戦後日本社会の抱えてる問題として、派遣社員の犠牲のうえに正社員の身分を保証する制度や、年功序列にモノ言わせて本来は自分がするはずの仕事を部下に丸投げにする上司がいたりする。そういうのって、肩書きや立場に胡座をかいて、ウラでさぼってるっていう悪癖が蔓延してると思うの。そして、それは私たち日本人の誰もが内に秘めている欠点であって、ある組織の中の人になってしまうと、個人として正しいと思うことでも、組織のタテマエを守るために正反対の行動をして、ポイントを稼ぐ。そういうずるさが、今回の検察にもよく出ていたと思う。その結果、本来あるべき人間性をふみにじっていたってことが、今、価値観が転換しているなかで、いわば革命が起きているってことを実感できました。

古い組織から生まれた齟齬を、個人の誰かに転嫁するような社会って、決して健全とはいえない。個人が立ち上がって、古い組織を壊さなけりゃ、未来がない。

時代は動いている。これからの未来、何が待っているのだろう?

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