５ 口を使うものまね芸人 ５１ページ目

【５１ページ】


　ハーモニカは、残り６本のシャンベルタンの中から一本選び社長に手渡した。

社長の専属ソムリエは、それを抜栓しグラスに注いだ。


社長　　　　　　　　ハーモニカさん、どうぞテイスティングを！


　ハーモニカは、一口ワインを含んだ。

ワインのテイスティングと同時に、和音の笛のものまねに勝るものを考えていた。


ものまね芸人　　　　オールドヴィンテージのすばらしいアロマを持つシャンベルタンです。

社長　　　　　　　　ヴィンテージは判ったの？　　　

ものまね芸人　　　　ａｒｏｍａ！

社長　　　　　　　　アロマ？

ものまね芸人　　　　中島美嘉の曲ａｒｏｍａのものまねで歌います。

　　　　　　　　　　「なくしたあいつの心をとりもどすためのいくつかの・・・」　　　　

和音　　　　　　　　ハーモニカさんのヴィンテージの答えが判った！

社長　　　　　　　　なくしたあいつ・・なく・・７９年？

　　　　　　　　　　ハーモニカさんの答えは７９年？

ものまね芸人　　　　はい。

　　　　　　　　　　最近、新しい楽器のものまねとしてフルートを練習しているのです。

　　　　　　　　　　ａｒｏｍａの続きのメロディーをフルートで！

社長　　　　　　　　すばらしい！

　　　　　　　　　　和さんの笛も良かったが、ハーモニカさんのフルートもそれに

　　　　　　　　　　勝るとも劣らずだ！　　　　

岸和田ＰＡのスミレ③ さくらの花の中に

　今日もスミレを見つけることができてラッキーでした。

阪和道岸和田のパーキングエリアに立ち寄って、缶コーヒーを飲みました。


　立ち寄った高速道路のＰＡは、人口の小川あり、その奥でスミレを撮った場所です。

今日は、午後から雨が降っていたので、スミレと出会うチャンスはなかったのです！

ところがＰＡに立ち寄った時だけ雨が止んで、缶コーヒーを飲みながら、小川の休憩所とは

反対側で桜の散った場所を眺めていました。





　おや？　さくらの花びらの中に紫の花が？

斜面を登って行くと、スミレが群生していました。








　さくらの花の中に咲いているスミレって、なかなかいいでしょう？

岸和田ＰＡのスミレ②

　今日は、ラッキーでした！

仕事の帰り、阪和道岸和田のパーキングエリアで缶コーヒーを飲んで一休み。


　休憩の後、車のところへ行く途中、何気なくミニ庭園を見ました。





　人のような形は、霊ではありませんよ！

後から西日があたっていたので私の影です。　


　おやスミレ？

近づいて見るとやはりスミレでした。





　ほとんどの人は、スミレに気付かないでしょう。　

岸和田ＰＡでスミレの咲いている秘密の場所が二ヶ所できました。　　

５ 口を使うものまね芸人 ５０ページ目

【５０ページ】


ハーモニカは、かなり動揺していた。

ワイン会がスタートし、テイスティング対決が始まったところまでは、ハーモニカの

ものまねが主役で、彼のペースであった。

ところが、和音の口を使った笛の演奏は、ハーモニカ以上の出来栄えであったのだ。


社長　　　　　　　　ハーモニカさん！

ものまね芸人　　　　あっ、和音さんの演奏に聞き惚れていたので・・・。

社長　　　　　　　　和さん、ヴィンテージは？

和音　　　　　　　　歌って答えたつもりですが？


　社長は、四季の歌を口ずさんだ！


社長　　　　　　　すみれの花、花、ハナ、８７年？

　　　　　　　　　和さんの答えは８７年ですか？

和音　　　　　　　そうです。

社長　　　　　　　ワインを覆っている紙を取り除きますよ。

　　　　　　　　　おっ、８７年だ！

　　　　　　　　　和さんの正解です。

　　　　　　　　　右下の９番の升目には、グラスを置きます。

　　　　　　　　　次は、ハーモニカさんの番です。

ものまね芸人　　　はい。

社長　　　　　　　ワインボトルかグラスを置く場所は、３番の升目とします。

　　　　　　　　　ハーモニカさん、残り６本のシャンベルタンの中から１本選んで

　　　　　　　　　ください。


　　　　　　　　
　

５ 口を使うものまね芸人 4９ページ目

【４９ページ】


　和音は、紙に覆われた７本のシャンベルタンの中から一本選び、社長に手渡した。

専属ソムリエは、社長からワインを受け取り、それを抜栓しグラスに注いだ。


社長　　　　和さん、テイスティングして、ヴィンテージを答えてください。

　　　　　　もし不正解だと、１番、５番、９番の升目にワインのボトルが斜めに並び

　　　　　　ハーモニカさんの勝ちになります。

和音　　　　おお、これはかなりのオールドヴィンテージだ！

　　　　　　しかし、果実味がしっかり感じ取ることができ、おいしく頂くことができる。

社長　　　　さてヴィンテージは？

和音　　　　私も、ものまねと楽器の演奏をしましょう。

　　　　　　和音の名前の由来は、先祖が紀州の殿様に和楽器演奏者として仕えていて、

　　　　　　和楽器の音を奏でる者ということで、和音という名前を授けられたのです。

　　　　　　私も、彼の子孫として楽器の演奏ができるのです。

社長　　　　楽器はないですが？

和音　　　　ハーモニカさんのように口で演奏しましょう。

　　　　　　それでは、まず歌から！

　　　　　　「春を愛する人は　心清き人
　　　　　　　スミレの花のような　僕の友達」

　そして歌の後は、笛の音色で、メロディーを奏でた。


社長　　　　四季の歌の芹　洋子そっくりだったね、ハーモニカさん！


　ハーモニカから返事はなかった！