ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 57ページ目 マジシャンソムリエとの対決  

2012-03-02 21:17:26 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【57ページ】


 マジソムが高木の席に来ると、マスターは彼に耳打ちをして、他のお客のサーブに

まわった。


「いつもご贔屓ありがとうございます。」とマジソムが高木に挨拶した。

「鮮やかなマジックの手さばきだね?」

「いえ、もっとワインマジックの種類を増やし、お客様に楽しんでもらわないと!」

「現状に満足ぜす、努力と進歩が大切だということだね。」

高木は、ポンと手を叩いた。

「そうだ、朝礼でこの話をさせていただくよ!

さて、ワインを頼もうかな? 198種類のワインの中から一つ選んでくれないかな?」

「軽い口当りのプティ・シャブリはいかかですか?」

「プティ・シャブリ? あのブルゴーニュ最北の白ワインで有名なシャブリのワイン?」


 高木は、今までにプティ・シャブリを飲んだことがなかった。


「高木社長は、プティ・シャブリは始めてですか?」

「ああ!」

「シャブリの白ワインは、大きく4つに格付けされています。プティ・シャブリは

その一番下の格付けのワインです。仲間と一緒に食事や会話を楽しみながら飲むのに

最適ですよ!」


 マジソムは、ワイングラスに氷を入れ、プティ・シャブリを注いだ。


「どうぞ!」

「ほんとに軽い口当たりのワインだね?」


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