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マスターは、ワインのボトルを取り出し、良子に見せた。
良子は、ラベルを見て、ワイン名を読んだ。
「コトー・デュ・レイヨン1980年、オールドヴィンテージのワインね?」
「このコトー・デュ・レイヨンは、1930年までは評価が高く、市場に流通していたのです。
ところが、ソーテルヌ、ドイツ、ハンガリーの貴腐ワインに押され、市場から忘れされてしまったのです。」
とマスターが説明した。
「そしてコトー・デュ・レイヨンは基本的には遅摘みの甘口ワインですが、ヴィンテージによって貴腐ワインで
ない場合もあるそうです。」
「ポトリティス・シネレ菌がブドウに付かなかった年ですね?」
「そうです。」
「マスター、早くコトー・デュ・レイヨンを飲ませてよ! 良子さんも飲んでから話を聞いたら?」
「マスター、和さんに早く飲ませてあげて!」
良子は笑いながら言った。
マスターは、コトー・デュ・レイヨンを抜栓し、グラスに注いだ。
「どうぞ」とマスターは二人に奨めた。
「おお、プリテュールノブル!」
「ほんとだわ、とても高貴な貴腐ワイン!」
和音の感嘆の言葉に良子がうなずいた。
フランス語のプリテュールノブルは、単に貴腐ワインと訳されているが、
実は高貴な貴腐ワインという意味なのだ。
マスターは、ワインのボトルを取り出し、良子に見せた。
良子は、ラベルを見て、ワイン名を読んだ。
「コトー・デュ・レイヨン1980年、オールドヴィンテージのワインね?」
「このコトー・デュ・レイヨンは、1930年までは評価が高く、市場に流通していたのです。
ところが、ソーテルヌ、ドイツ、ハンガリーの貴腐ワインに押され、市場から忘れされてしまったのです。」
とマスターが説明した。
「そしてコトー・デュ・レイヨンは基本的には遅摘みの甘口ワインですが、ヴィンテージによって貴腐ワインで
ない場合もあるそうです。」
「ポトリティス・シネレ菌がブドウに付かなかった年ですね?」
「そうです。」
「マスター、早くコトー・デュ・レイヨンを飲ませてよ! 良子さんも飲んでから話を聞いたら?」
「マスター、和さんに早く飲ませてあげて!」
良子は笑いながら言った。
マスターは、コトー・デュ・レイヨンを抜栓し、グラスに注いだ。
「どうぞ」とマスターは二人に奨めた。
「おお、プリテュールノブル!」
「ほんとだわ、とても高貴な貴腐ワイン!」
和音の感嘆の言葉に良子がうなずいた。
フランス語のプリテュールノブルは、単に貴腐ワインと訳されているが、
実は高貴な貴腐ワインという意味なのだ。
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