ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

5 アグリ星人 67ページ目

2011-05-30 23:10:42 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【67ページ】



アグリ    お客さんとの話の中で、和音さんとのテイスティング対決では、トリックを

       使ってもいいと聞いたのです。

       それは、本当ですか?

奥山社長   その通りだ!

アグリ    和音さんとのテイスティング対決を正々堂々とやらせて頂けないでしょう?

奥山社長   わかった、そうするよ。

       アグリにもテイスティングワインを教えないよ。

       それでいいね?

アグリ    はい。


 一ヶ月後、奥山社長のプライベートワイン会が催された。

場所は、新地の高級クラブのお化け屋敷いや『矢車菊』であった。


ママ     奥山社長、いらっしゃいませ!

奥山社長   定休日のところ悪いね。

ママ     いいえ。

奥山社長   こちら、今日のゲストの和音さん。

ママ     矢車 菊です。

       お店の定休日で、ホステスの人数は少ないですが、トップを揃えて

       いますので、ワインと会話を楽しんでくださいね。

和音     そうさせて頂きます。


 奥山社長と和音は、席についた。そして二人のホステスが横に座った。