ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

5 アグリ星人 65ページ目

2011-05-24 22:28:39 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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 ルイーズ・ポメリーを手に持ったアグリは、まるでソムリエのような手さばきで、

鮮やかに抜栓した。


アグリ     はい、ルイーズ・ポメリーをどうぞ!

奥山社長    アグリは、いつ見てもワインを鮮やかに抜栓するね!

アグリ     一応ソムリエ資格を持っていますから。

        でもこの容姿でしょう、どこの店もソムリエとして雇ってくれなかったわ!

奥山社長    顔が大きくて、体も大きくて、それなのにオカマでスカートをはいている。

        このアンバランスさは、店のオーナーがソムリエとして雇うのを躊躇する

        ね。 

アグリ     ところで、今日の相談は何?

奥山社長    アグリは、和音 通のこと聞いたことある? 

アグリ     私のお客が彼のこと話していたのを聞いたことあるわ!

        テイスティングにかけては、トップソムリエも敵わないのでしょう?

奥山      そうだね。 

アグリ     彼がどうしたの?

奥山社長    彼とのテイスティング対決を申し込みたいと思っている?

アグリ     なぜ? 

        そして彼と誰が戦うの?

奥山社長    私が入っているワイン通倶楽部では、彼にテイスティング対決を申し込む

        のがステータスシンボルになっているのだよ。