ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

5 口を使うものまね芸人 48ページ目

2011-03-10 23:20:38 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【48ページ】



ものまね芸人   承知しました。

社長       最初のワインかグラスを置く場所を指定します。

         その場所は、上段左端の一番の升目です。 

         ハーモニカさん、8本のシャンベルタンから一本を選んでください!


 ものまね芸人のハーモニカは、一本選び、社長に手渡した。

社長からシャンベルタンを受け取った専属ソムリエは、それを抜栓しグラスに注いだ。

そのワインをテイスティングしたハーモニカは、歌を口ずさんだ。


ものまね芸人   おふくろさんよ おふくろさん

         そらを見上げりゃ 空にある

         社長から6種各10本のシャンベルタンを贈って頂きました。

         それらのヴィンテージをものまねの歌で覚えたのです。

         これは、1996年のヴィンテージだと思いますが、96年だと

         森進一の『おふくろさん』のものまねで味覚を覚えたのです。


 その時、和音の目が一瞬キラリと光った。


社長       ラベルを覆っている紙を取り払います!         

         おっ1996年で正解だ!


 社長は、シャンベルタンのボトルを一番の升目に置いた。


社長       一番と5番で斜めのラインでハーモニカさんのリーチです。

         2回戦は、9番の升目で、和さんのテイスティングの番です。

         残り7本のシャンベルタンから一本選んでください。