ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 新型ロボットソムリエ 141ページ目

2010-09-16 01:04:10 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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専属ソムリエ 私が注ぎましょうか?

博士     久美に手本を見せてやってください。

       彼女は、ソムリエの基本動作をマスターしているが、手本を見ることによっ

       て、さらに学習する能力を持っているのです。


博士の専属ソムリエは、ワインをグラスに注いだ。


博士     久美、このワインをテイスティングしてみて。

久美     はい、博士。

       これは、初めて飲むワインです。

博士     どのようなタイプのワインかね?

久美     色から判断して赤ワインです。

       やや甘口タイプのライトボディです。

博士     他に判ることは?

久美     国産のメーカーが作るテーブルワインだと思います。

       輸入のブドウ果汁を使用しています。

博士     酸化防止剤無添加ワイン?

久美     はい、亜硫酸塩が検出されません。

       しかし有機ワインではありません。

博士     どうして有機ワインではないと判るの?

久美     人体にまったく影響のない極めて微量の農薬が検出されました。

専属ソムリエ あっ、博士!