ホールの梁が組み上がる。念願の達成。
今日の私は、きっと一日ニヤついていたに違いない。
こんなに嬉しいことはない。
沢山の手を借りて、沢山の励ましをもらって、そして困難を乗り越えて。
建て主さんを信じて良かった。
現場を信じて良かった。
そして自分自身を信じて良かった。
先週、この地に、8本の丸柱が立ち上がった。
現地に行けなかった私の代わりに建て主さんから撮影された写真がメールで届いたとき、これまで曇っていた心に晴れ間が差したような、スッキリとした気持ちになる。
写真を送って下さったこと、そして現場が順調に動いていることに感謝すると、
ずっと心にのしかかっていた暗い気持ちが、消えて行くのが分かる。
泣きたい夜もあった。あきらめた方がどれだけ楽だろうと心が萎えたこともあった。でも、もう、前だけ見て行こう!
このプロジェクトのスタートからちょうど一年。この一年間、走り続けていた気がする。
お正月も、ゴールデンウィークも、夏休みもほとんど返上。家族揃って出かけた日は数える程。
もちろん、このプロジェクトだけで忙しくしているのではないのだが、子どもにもパートナーにも我慢の連続をさせて来てしまった。
どれだけの人に支えてもらっているのだろう、とつくづく思う。
このホールの製材の梁の組み方は、お互いに頼りながら、お互いに支え合っている。人も同じだと思う。
私だけが頑張ってるのではない。皆それぞれが力を出し切ったとき、きっと奇跡は起こる。
まだ、これからも。そう願いたい。
余談
現場では、最後の一本の梁に四苦八苦。
モデルを作った時も、同じように最後がかからず、苦労した。
周りに押されて、倒れてしまうのだ。
今日の現場でも水平にならず、最後に倒れを修正していた。
モデルの地組と、現場の空中での組み方では、スケールは違うもののポイントは同じなのだなと勉強になった。
ということは、これからもやりたいことはモデルにしよう!それが実現への近道!?