ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

防衛省、環境省が「沖縄ジュゴン絶滅」論を否定~5月28日政府交渉報告

2021年05月30日 | ジュゴンブログ
5月28日午後、参議院議員会館で防衛省、環境省と交渉しました。
沖縄、関西、首都圏各地からZOOM参加もありました。
昨年11月末の防衛省交渉での回答「ジュゴンらしき鳴き声録音データ公開は考えていない」
「作業船の夜間航行は海上工事に当たらない」
をふまえて、
環境監視等委員会のジュゴン専門家・荒井委員らの委員会での役割を明らかにすることが目的でした。
タイのジュゴンの鳴音調査をしてきた荒井委員を含む環境監視等委員会に、
防衛省がなぜ録音データを提出せず、委託業者任せにするという異常な対応には
国会でも厳しい追及を受けてきました。
また、埋め立て土砂の作業船が出す水中音がジュゴンに影響を与えているからアセスメントを要求してきましたが、
防衛省はかたくなに拒否してきました。ジュゴンの専門家の荒井委員らの見解を求める予定でした。
また、IUCN(国際自然保護連合)が提案するジュゴンの生息を確認する環境DNA分析を
(環境省や沖縄県は実行していますが)、なぜ環境監視等委員会が拒否するのかも確認する予定でした。

この世論をつくるために1月半ばから始めた「録音データ公開」「作業船の夜間航行中止」を求める署名
3万2千筆を今回の交渉で提出しました。
オンライン(和文)29776筆
同(英文)     1579筆
紙版        1085筆
合計       32440筆です。
会員、協力者の皆さん有難うございました。
この署名は継続し、11月末の政府交渉で第2次提出します。


交渉の前日、5月28日付で共同通信が
「沖縄のジュゴン絶滅」論文投稿 防衛省有識者会議の委員ら」を配信しました。
(東京新聞)
この論文の存在は、ジュゴン訴訟をともに闘った米国生物多様性センター(CBD)から
英国科学雑誌「Scientific Reports」に荒井環境監視等委員ら委員3人を含む5人が
「沖縄ジュゴンが絶滅」を投稿した(査読中で未公開)との連絡があり分かりました。
ジュゴン訴訟を通じた連帯の力です。

政府交渉は「ジュゴン絶滅 国が否定 防衛省有識者委員の論文と異なる見解」(沖縄タイムス5/29)、
ジュゴン絶滅論文「個人の研究」 防衛省が見解、妥当性は言及せず」(共同通信5/29)
「新基地関連の政府有識者『ジュゴン絶滅』論文 防衛省は『個人の研究活動』と評価避ける」(琉球新報5/29)と報道しています。

各紙の見出しで、防衛省の発言のトーンの違いは、
防衛省が沖縄ジュゴンの生息の現状について自らの見解を述べず、
「個人の研究活動」、「環境省は沖縄ジュゴンは絶滅危惧種であるとしていると承知している」
との見解を繰り返したからです。

しかし、この論文が「19年に沖縄ジュゴンは絶滅した」とする19年以降でも、
環境監視等委員会は19年に33回、20年に204回もジュゴンの鳴き声を確認しています(第29回、30回委員会資料より)
また、沖縄県は19年5月屋我地海域でジュゴンの食み跡を1か所、20年7月古宇利海域で1か所、伊是名海域で3か所確認(県自然保護課資料より)
環境省は「令和2年度ジュゴン広域調査」(21年4月)で
今帰仁漁協が20年6月に古宇利海域でジュゴンの食み跡をはじめ、
伊良部海域、西表海域などで多数確認されたと発表しています。

これらの事実を紹介して、防衛省の見解を再三求めましたが、同じ文言を繰り返すだけでした。

(伊波洋一議員)
(高良鉄美議員も参加されました)

しかし、環境監視等委員会のジュゴンの専門家、サンゴの専門家3人が「ジュゴン絶滅」宣言したことを、
「次回の環境監視等委員会で議論すべきではないか」「議題に上げるべきではないか」と粘り強く追及し、
次回の環境監視等委員会の議題に上げることを検討すると約束させました。


つづく環境省交渉では、
環境省は「令和2年度ジュゴン広域調査」をふまえて、
「沖縄ジュゴンは生息している」との立場を明らかにしました。

そして、「種の絶滅」宣言は、
まず環境省が諮問委員会を開催したうえで議論をする基本的な手続きが必要であることを確認しました。

世界が注目する「沖縄ジュゴンの生息」を、
一部の科学者が突如、海外の雑誌に発表することは異常なことです。
当然、言論の自由は守るべきですが、
荒井氏らが属する環境監視等委員会で、
行方不明のジュゴンを調査するために古宇利海域で確認されたジュゴンの食み跡について
環境省と協議することを議論している最中(第31回委員会 4/20)に、
ジュゴン絶滅宣言することは科学者としてあるまじき行為です。
政治的な行為としか受けとられません。
今後、防衛省、環境省への再質問や、国会質問などで追及していきます。

今週の火曜日、6月1日に参議院外交防衛委員会で
伊波洋一議員が質問に立ちます。ぜひ、参議院国会中継をご覧ください。


一方的な「沖縄ジュゴン絶滅宣言」については、
IUCN(国際自然保護連合)海牛類専門家Gが厳しい批判をしています。
沖縄県の軟弱地盤設計変更申請不承認を支える闘いを、
IUCNや米国CBD(生物多様性センター)と連携して闘います。

(付記)
環境省交渉では「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が
世界自然遺産登録の記載基準に合致したことについても交渉しました。
私たちは2000年国際自然保護連合(IUCN)世界自然保護会議で
沖縄島北部の世界遺産登録を求める勧告決議を採択してきた経緯から
今回の記載登録を高く評価するものです。

(参考)2004年IUCN勧告決議
また、これまでの環境省との交渉で米軍の北部訓練場でのオスプレイの騒音対策について、
世界遺産センターに提出した推薦書付属資料5-53
「『奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島』の世界自然遺産への推薦について米側との合意文書」
を活用して
モニタリング調査など具体化を日米合同委員会環境分科委員会で議論することを強く求めました。


5月28日(金)防衛省、環境省交渉(案内)

2021年05月21日 | 行動予定

昨年11月末の交渉で、
防衛省は「ジュゴンらしき鳴き声録音データ公開は考えていない」
「作業船の夜間航行は海上工事に当たらない」と回答しました。

それに抗議し、
「録音データ公開」と「夜間航行中止」を求めるオンライン署名(日本語、英語)が
1月半ばから3万2千筆も集まりました。ご協力ありがというございました。
第2次提出は11月政府交渉に予定しています。 

防衛省に署名を提出し、デニー知事の「沖縄防衛局の設計変更申請に不承認」を支えるための追及をします。
また、公募したジュゴン保護を求める絵画や動画をユーチューブにまとめた
「新しいジュゴンストーリーを」も上映します。

環境省は「令和2年度ジュゴン広域調査」(21年4月)で、
ジュゴンの食み跡が古宇利島、伊良部島、西表島などで多数確認されたと発表しました。
国際自然保護連合(IUCN)が
「沖縄島の辺野古周辺のジュゴン生息地における米軍基地の建設に伴う海草藻場の消失が懸念されている」(2019年9月)と
沖縄島の海草藻場の保全を強く求めています。
ジュゴン保護の立場を環境省と共有したいと思います。

沖縄島北部などの世界自然遺産の登録を歓迎したいと思います。
そして、将来にわたって生物多様性を保全するうえで、
環境省が米軍に「世界自然遺産への推薦について米側との合意文書」(推薦書付属資料p1183)
の履行を求める決意を確認します。

                    記

とき:5月28(金)13時30分~16時30分
ところ:.参議院議員会館B105号室
 *コロナ対策の為、マスクをお願いします。
 *また、人数制限しますのでご了承ください。


スケジュール
13時30分~ 開会 政府交渉の重点の説明。
「新しいジュゴンストーリーを」上映
 14時~    防衛省 署名提出と交渉
 15時30分~ 環境省交渉

毎月15日はジュゴンの日♪

2021年05月15日 | ジュゴンブログ
毎月15日はジュゴンの日 5月15日は沖縄本土復帰記念日・49回目

   

コロナの終息がまだまだ・・・ 二年連続で5・15平和行進も中止になったとの事。
 豊漁祈願のハーりー祭も中止。 その他たくさんの行事が中止になりましたね

   

いつかのトックリキワタの実が弾けて、中の綿が出現しています。
  ひと房頂きたいところですが遥か頭上で手が届きません

   

落ちていた綿を発見 羽毛みたいにふわふわです 中に一列黒い種が入っていました
 こうして風に乗って種を飛ばす事で種の保存ができるように進化したのでしょう スゴイぜ。

   

隠れミッキー発見 赤ピーマンのミラクル
 真っ赤なデイゴの花も開花していますよ


辺野古の海に新たなジュゴンストーリーを 写真を紹介しますpart.5

2021年05月14日 | ジュゴンブログ
キャンペーン「辺野古の海に新たなジュゴンストーリーを」は5月10日で終了しました。
たくさんの写真/動画を本当にありがとうございました 
みなさんのアクション、気持ちがとてもすばらしい
写真/動画を1本の動画にまとめて、どんどん発信していきたいと思います

寄せられた写真とメッセージのご紹介part.5(最終)です。

<*SAVE DUGONG*,* SAVE SEA**>

『3年前、戦跡・基地巡りで、辺野古に参りました。
現地で活動できませんが、メッセージだけでも送りたいと思います。
沖縄の海への思いを込めて、版画(50×33)を作りました。』

<オンライン配信の5/3 輝け憲法!平和といのちと人権を!
5.3おおさか総がかり集会>

『SDCCも参加する大阪アクションとして、発言しました。』

   
『自宅で妻に撮影してもらいました。
「被り物は女性がかぶったらかわいいと思うけど、おっさんではねぇ」と
難色をしめされましたが、「それがエエんや」で、撮ってもらいました。
レオくんは「何すんねん!」という感じでしたが、
「レオもジュゴンもおなじ哺乳類やろ!」といって
しばしガマンしていただきました。(笑)』

ウエニシケイコ&マキセアカネ姉妹のワークショップ
 
 
『4月25日、泪橋ホールで、ウエニシケイコ&マキセアカネ姉妹による
柿渋染めと踊りのワークショップがありました。
柿渋染め、アカネさんの踊りの後、アカネさん制作のジュゴンストーリーの
映像が流れ、沖縄各地でのジュゴン目視情報や鳴音情報に話題が集中。
辺野古.大浦湾にジュゴンが戻ってくることを願っている多くの方がいることを
実感しました。』

<辺野古の浜 シュワブフェンス>

『辺野古を訪れた市民が結びつけたメッセージなどを取り除く米兵らしき人。
私服でやっているってことは、任務ではなくボランティアなのだろうか?
2011.06.25撮影
ハラノ@ラムネット』

ステキな絵とかわいいお花
  
『沖縄の辺野古にもどこにも、米軍基地はいらない!海を大切に!』


「ここにいるよ♪」
by 沖縄・辺野古のジュゴン
辺野古でジュゴンが鳴いている。
ここにいるよ、
と鳴いている。
大浦湾にもどってきたよ、
と鳴いている。
人間の思惑なんて関係ない。
だって、ここはジュゴンの生きてきた海だから。
希望の海だから。

<防衛省前抗議行動>
    
『毎月、第1月曜日の18時半から19時半まで、
防衛省前で辺野古実主催の抗議行動が行われています。
今月は連休の関係で、5月10日(月)に行われました。』

森と空に泳ぐジュゴン

『森と空に泳ぐジュゴン。#okinawadugong #わんさか大浦パーク
GWに撮ったわんさか大浦パークのジュゴンのぼり。
Youtubeで観た海のジュゴンの動きとそっくりで、やっぱりこの形は
海でも空でもこういう動きになるんだろうな、と勝手に納得。
今ではGWになると当たり前に泳いでいるジュゴンのぼり。
そして訪れる人をいつも和ませてくれるジュゴンの像
(名闘牛ゆかり号の像の隣です)。
でもここまで来るには東恩納琢磨さんをはじめとする多くの人たちの努力があった。ジュゴンが大浦湾にいると困る人は日本政府だけではなく名護市にもいたから。
そして今でもいるから。
その人たちにこの森と空に泳ぐジュゴンはどう見えるのだろか。』

<渡瀬夏彦さんの首相官邸前と沖縄県庁前のハンスト取材報告>

『首相官邸前で23日間(3月8日~30日)、沖縄県庁前で14日間
(5月1日~14日…今も続いています)、宜野湾市出身東京在住の金武美加代さんが、
遺骨の含まれた土砂を辺野古新基地建設の埋め立てに使おうとする国の計画に
抗議して、泊まり込みのハンストをしました。
二つの場所を何度も訪れ、金武さんにインタビューを重ねさせてもらいましたが、
そこにはいつも、牧瀬茜さん作のジュゴンの絵が、まるでお守りのように寄り添っていました。
そのジュゴンの絵はもちろん、すべての人が守るべき、大切にすべき、尊重すべき「いのち」の象徴でした。』

ZAN
キャンペーンを通じて、多くの方々とつながれたことに、本当に感謝です

辺野古の海に新たなジュゴンストーリーを 写真を紹介しますpart.4

2021年05月05日 | ジュゴンブログ
キャンペーン「辺野古の海に新たなジュゴンストーリーを」に寄せられた
写真とメッセージのご紹介part.4。
日系二世のジュゴン、ダグくんも登場
フィリピンの子どもたちと家族の皆さんのイラストも
みなさんの写真とメッセージに、元気もりもり
どうぞご覧ください。

<”沖縄フィールドトリップ”のスナップから>
 

『ワシントンDC,ジョージタウン大学演劇パフォーマンス学部のプロジェクト
”沖縄フィールドトリップ”からのスナップです。
日系二世のジュゴン、ダグくんが、沖縄に初めてやってきて
辺野古で抗議活動に参加します。
アメリカからもたくさん応援の声が届いています!』

<首相官邸前スタンディング>
 
 
 
 
『2018年以来、辺野古の海への土砂投入に抗議して、
官邸前では抗議のスタンディングが続けられています。
それぞれ手作りのバナーを掲げ、毎週金曜日は、歌って抗議しています!』

<フィリピンの親子のポスター>
 
 


2020年2月、フィリピンAKAYプロジェクトをともに創る会(AKAY JAPAN)
主催のマニラピースキャンプツアーで、就学前の子どもたちの教育施設アバカダに行って、ジュゴンの話をしてきました。
子どもたちと家族の皆さんが、沖縄ジュゴン保護と平和を願って
描いてくれたポスターです。
アバカダ代表のポール・ガランさんからのメッセージです
『Please use the drawings made by ABAKADA children and their families during the AKCDF Journey with the Child for Peace solidarity gathering.
It is intended to support the international solidarity advocacy to promote justice, peace and care for the environmental. 』
*AKAYとはアバカダカユマンギ地域発展基金(AKCDF)の愛称で、
タガログ語で、’ともに’や'手をつなぐ'という意味

<ジュゴン訴訟結審後の集会の様子>


 

『20年2月ジュゴン訴訟結審後の集会で、生物多様性センター(CBD)や
支援者とともに記念写真(サンフランシスコ連邦裁判所前)。
次の闘いに向けてジュゴン保護・辺野古新基地建設阻止の連帯を固める。』

辺野古の海に新たなジュゴンストーリーを  メッセージ写真・動画大募集!
は5月10日まで継続中!

皆様からの写真/動画・メッセージをお待ちしています。