ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

浅野さんのお話 「ジュゴンってどんな生きもの?」

2013年05月31日 | ジュゴン大好き
第1回ジュゴン連続講座「ジュゴンってどんな生きもの?」
浅野四郎さんのお話をまとめました(文責SDCC)。


まず、海獣類(海棲の哺乳類)について
陸上生活をしていた哺乳類の中で、海に生活の場を戻したものが海獣類です。

海獣類は4種類。
・鯨類   6500万年前に海へ 
・海牛類  5000万年前に海へ
・鰭脚類  3500万年前に海へ
・食肉類  500万年前に海へ

海に戻った時期が古いものほど、水中生活に適したからだのつくりを持っています。
鯨類と海牛類には、後ろ脚が尾びれになっていますが、
海牛類では骨盤の骨が、背骨にくっついて残っているのに対して、
鯨類では、骨盤は筋肉の中に痕跡的に埋没しています。
鰭脚類、食肉類は陸上にも上がり、前脚を器用に使うものもあります。


海牛類には、ジュゴン科とマナティー科の二つの科があり、生息域が分かれています。
マナティー科 3種
・アメリカマナティー(更にフロリダマナティーとアンディリアンマナティーに分類)
・アマゾンマナティー
  ※唯一、淡水のみに生息
・アフリカマナティー

ジュゴン科は現在ジュゴン1種のみです。


かつてジュゴン科に属していたステラーカイギュウ
肉や脂肪、毛皮をとるために乱獲され絶滅しました。
1971年の発見から絶滅まで約20年ほど。

この写真は、科学雑誌ニュートン2001年9月号に浅野さんが発表されたもので、
形態・毛皮の様子など、大変よく再現されている自信作だそうです。


ジュゴンは、メスと子どもという組み合わせで、泳いでいることが多く、
3頭の場合は、メス+上の子+下の子だそうです。
オスは基本的に、単独行動。


こんなに群れることもあります(バーレーン:ペルシャ湾の島国)。


エサは海草。これは、フィリピンのエル・ニドで撮影されたはみあとです。


鳥羽水族館では、1日に30kg(体重の1割)の海草を与えていますが、
現在は、ロメインレタスも与えているそうです。


かごに入ったウミジグサを、おいしそうに食べる鳥羽水族館のセレナ。


世界のジュゴン10万頭のうち、8万頭はオーストラリアに生息し、
特にトレス海峡諸島に多くのジュゴンがいます。
島の人々は、ジュゴンを食用にしています。


ジュゴン漁の様子。船で追いかけて、銛を打ち込みます。
背中に銛がささると、2~3cm入っただけで、抜けなくなってしまうそうです。


ジュゴン漁に使う銛。
右が使用前、左が使用後のもの。


ジュゴンとマナティーを混同されることがよくありますが、
顔や皮膚の印象だけでも、こんなに違います。
一番わかりやすいのは、尾びれの形状です。
マナティーは乾期に水量の減った川でも泳ぎやすい丸い尾びれをしています。
ジュゴンは海で泳ぎやすいように三角の尾びれです。


頭骨の形にも違いがあります。
ジュゴンの口は、海底に生える海草を食べやすいように下向きになっています。
ジュゴンのオスの成獣には牙があります。
マナティーの歯は、後ろから前へ、水平移動してどんどん生えかわります。
鳥羽水族館では、100本以上のマナティーの歯が抜けているそうです。


マナティーの歯。実物を持ってきてくださいました。


ジュゴンの牙。刻まれている筋の数で、年齢がわかります。


ジュゴンの牙。実物。


ジュゴンの顔面。
舌のように見えるのは、咀嚼板(そしゃくばん)。
ジュゴンは、咀嚼板でおろし金のようにして海草をすりつぶします。
たくさんのひげのようなものは感覚毛で、海草に触れると、その鮮度が
わかるそうで、えさ探し&えさ選びに役立っています。
背中に生える毛は、水流を感じることができます。


ジュゴンの咀嚼板を乾燥させたものです。


濁った川にも生息するマナティー。
マナティーには、ジュゴンよりたくさんのひげ(感覚毛)がはえていますが、
水族館に連れてきて、透明な水で飼いはじめると、ひげが短くなるそうです。
濁って先が見えない川の中で、網を避けたりするのに、ひげが役立って
いるのかもしれません。


今、鳥羽水族館にいるセレナは、1986年の10月、生後6カ月ごろ
フィリピンの海で母親からはぐれて泳いでいるところを保護されました。
ジュゴンの哺乳期間は約1年半。まだまだお母さんのおっぱいが必要な時期でした。
ジュゴンの哺育は、はじめてで、はじめは手探り状態。
人間の赤ちゃんの哺乳瓶からは、ミルクを飲んでくれないので、
浅野さんが、村の雑貨屋さんで購入したゴム手袋や雑貨を使って、哺乳瓶を作成。
やっと、ごくごくミルクを飲んでくれたそうです。


これが、当時の哺乳瓶(哺乳器)。
右側の空気取り入れ口に、自分も口をつけて、セレナがミルクを
飲む様子を観察したそうです。セレナへの深い愛情が感じられます

ジュゴンは、狭い水槽に入れておくと、弱ってきます。
運動しないと筋肉が弱り、消化器官の働きが悪くなるようなのです。
セレナも狭い囲いの中にいて、弱ってしまったことがあるそうです。


ジュゴンは肺呼吸なので、漁網にかかると、窒息してしまいます。
また水を飲んでしまうと、肺炎になって死んでしまうそうです。
これは、環境省(沖縄県への委託事業)のジュゴンレスキュー訓練の様子です。
サイズや大きさが本物そっくりのジュゴンのレプリカを使っています。
本物のジュゴンは、じっとしていませんし、尾びれの力が強いので、
要注意だそうです。


現在個体が確認されているジュゴンは、古宇利島周辺域の2頭 ♀(母親)+子供(♂?)
そして、嘉陽周辺域(本島東側)の1頭 ♂の合わせて3頭のみです。
かつて、生息していた八重山周辺のジュゴンは絶滅し、沖縄本島とフィリピンの個体群との
交流もなくなっています。

しかし、ジュゴンにはとても長い距離を移動した記録があります。
オーストラリア→ココス島(グアム)1000Km
パラオ→ヤップ島 400km

「ジュゴンにとっては、海草藻場がとても大切」
「生息場所(海草藻場)さえ保全されれば、フィリピンからジュゴンが
やってくるかもしれない」と浅野さんはおっしゃっています。

鳥羽水族館の水槽で、サンゴと海草の飼育をしてみたら、
サンゴは結構よく育つけれど、海草はとても難しかったそうです。
海草の移植は、やはり難しいのですね。
沖縄ジュゴンにとって、今ある海草藻場を守ることが、とても大切だということが、
よくわかります。


質問コーナーでも、色んなお話が出てきました。
ジュゴンは簡単な図形の識別ができること、
排卵は約50日周期で、決まった発情期はないらしいこと、
他の個体とからだをくっつけるのが好きなこと(特に尾びれを重ねるのが好き)など。 


(ジュゴン漁の銛を手にお話しされる浅野さん)

聞けば聞くほど、ジュゴンのことがますます大好きになるお話しでした。

ジュゴンは、伊勢湾や熊本でも発見記録がある移動性の動物です。
ひょっとしたら、石垣や西表のあたりにも、まだいるかもしれません。
辺野古の藻場を守っていれば、今いるジュゴンが繁殖する以外に
他の場所からもやってくるかもしれないと期待に胸が躍りました。

浅野さん、貴重なお話を、本当にありがとうございました。

ZAN

6/26京橋街頭行動

2013年05月29日 | 活動報告

5月26日(日)、大阪京橋のOBPへの連絡橋で、街頭行動をしました。
暑いので風通しのいいところでやろうとしたら、強風でチラシやポスターまで
飛んで行ってしまいます。なんか気ぜわしくて、署名もなかなか集まりません。
仕方がないので、日当たりのよいいつもの場所へ。

すると、どんどん署名が集まりだしました。
辺野古の海の写真を見てもらったり、ジュゴンのお話をしたり、
かわいい女の子が、ジュゴンマスコットをおばあちゃんに買ってもらったり
いつものほっこり街頭行動ができました。

署名してくれた人が「がんばってくださいね」と声をかけてくださるのがうれしいです

ZAN


辺野古に基地を作るな!公有水面埋め立てを許さない!5・26集会

2013年05月27日 | ジュゴンブログ


5月26日(日)千駄ヶ谷区民会館で「辺野古に基地を作るな!公有水面埋め立てを許さない!5・26集会&デモ
に参加しました。会場は100人を越す参加者でいっぽいでした。



集会では、最初に蜷川義章SDCC事務局長から「公有水面埋め立て申請書」は、焦った埋め立て申請であり、
沖縄県が出した33項目補正要求について、補正指示の概要などを説明し、沖縄防衛局と交渉した事も話されました。



引き続き、沖縄から東恩納琢磨名護市議会議員から、名護市議会議員16名の連名で「辺野古公有水面埋め立て
申請に抗議する意見書」を政府や沖縄県知事に提出した。自民党議員8名は賛成しなかったので全会一致ならな
かったと報告されました。
埋め立て反対の闘いを強めるため公告縦覧の際は、皆さんも当事者になって意見を出して欲しいと訴えられました。
また、来年1月の名護選挙に現市長が出馬表明したので応援よろしくとあいさつされました。



集会後、渋谷の街にデモ出発しま~す!





デモのコースは集会会場を出発して、若者が多く集まる原宿駅前から表参道の並木道を行進し、渋谷駅前を通り
神宮通公園まで1時間のコースでした。今日は天気もよく、暑かったですが妨害も無く、気持よかったです。

IWJが集会報道をしています。こちらをご覧ください。


 やっちゃん



5/19 第1回ジュゴン連続学習会 ジュゴンってどんな生きもの?

2013年05月25日 | 活動報告

5月19日(日)、難波市民学習センターでジュゴン連続学習会をしました。
ますます厳しくなっている沖縄ジュゴンの状況。
その中で、私たちが出来ることは何か?
「ジュゴンを守るために ジュゴンを知ろう」という学習会です。
第1回目の講師は、浅野四郎さん。
浅野さんは、元鳥羽水族館副館長で、飼育がとても難しいジュゴンの
長期飼育に、世界ではじめて成功された方です。


浅野さんのお話の前に、SDCCから、沖縄ジュゴンの状況と
SDCCの活動について、報告しました。
着ぐるみジュゴンで、電車に乗り込むジュゴンでトレイン!の写真には、思わず笑いがおこりました。


浅野さんは、海獣類全般から、海牛類(マナティー、ジュゴン)へと
わかりやすく、お話を進められ、参加者はみんな聞き入っていました。
学生のときは、魚類の研究からはじめられたそうで、色んな生きものへの
愛情が感じられるお話しでした
「ジュゴンにとっては、海草藻場がとても大切。沖縄の生息地さえ守られていれば、
またフィリピンからやってくるんじゃないか、と期待しています」
と締めくくられました。

やはり、本島最大級の辺野古の藻場を守ることが、とても大切ですね。

浅野さんの、お話の詳しい内容は、後日アップしますので
どうぞご覧ください


今回の学習会には、海生動物の勉強をしている専門学校生の方たちの参加があり、
「学校ではなかなか海牛の話が出てこないので、とても貴重な時間
ありがとうございました!ぜひ学校にも来て、お話してください。
そして海牛好きをもっとふやしてください!」などの感想がありました。

ジュゴンのことを知って、ますますジュゴンの生きる海を守ろうという
思いを強くしました。

浅野さん、参加者された皆さん、ありがとうございました

連続学習会、次回は秋の予定です

ZAN

ぶどうの木保育園に行ってきました

2013年05月24日 | ジュゴンブログ

5/23(木)、京都の八幡市にあるぶどうの木保育園に、ジュゴンのお話に行ってきました。
この保育園では毎年7月に、年長さん(5歳児)が、沖縄平和キャンプに
取り組んでいて、辺野古のテント村も訪問します。


年長のさくら組の子どもたちはみんな、沖縄のこと、ジュゴンのことを、とてもよく知っています。
ジュゴンのごはんは、「ジャングサ~」って知ってるし、
オスプレイのことも、「ヘリコプターと飛行機が合体したもの」って
ちゃんと知ってるんです。

キャンプに行く前に、ジュゴンのことを、もう少し詳しく知ってね
ジュゴンは、口をガバッと開けて、海草を食べるよ、と説明をしているところです。
みんな、真剣に聞いてくれてる


一通り説明したら、今度はクイズ
「ジュゴンは、何年ぐらい生きると思いますか~?」の問いかけに、
「ハイ!」「ハイ!」「ハイ!」と元気に手があがります
「10年」「5年」「1000年!」「80年」「50年」
色んな答えが出ましたよ。さて何年でしょう


「ジュゴンのおっぱいは、どこについているでしょう?」
実物大(約3m)の、ジュゴンの腕の付け根あたりを、指さしてくれました。


とっても、しっかり話を聞いてくれた子どもたちに、
ジュゴン折り紙をプレゼントしました
手を伸ばしながらも、ちゃんと順番を待っています。


折り紙に興味津津。どうやって折るの?との質問も。


ジュゴンが棲むあおい海は、基地で壊さないで、守ってほしいと、
子どもたちも願っています。
平和キャンプは今年で9回目。最初の頃の子どもたちは、中学生になっています。
5歳児で体験した沖縄キャンプのことが心に深く残っていて、
夏休みの自由課題に沖縄を取り上げる子もいるそうです。
小さなころから、平和を学ぶって、とても大切ですね。

みんな、元気で沖縄に行ってきてね。

ぶどうの木保育園の皆さん、ありがとうございました。

(ジュゴンの寿命は、70年です)

ZAN

5/12アースデイ大阪@はまでらこうえん 参加報告

2013年05月18日 | 活動報告

5月12日(日)、アースデイ大阪@はまでらこうえん にブース出店してきました。


浜寺公園は大阪堺市にあります。鯉のぼりが元気に泳いでいました。


とってもよいお天気で、たくさんの人出


じゅごんのお店も大盛況
沖縄出身の方、辺野古テント村へ行ったよ、という方・・・。
いつものように、たくさんの出会いがありました。
ジュゴングッズがたくさん売れたし、署名もいっぱい集まりましたよ。


おりがみアクションも同時開催。
ジュゴンやカメやフラミンゴなど、いろんなおりがみを折ってみよう


おりがみを折った後、当日ボランティアで活躍したふたり。
カンパ箱を持って、会場を歩きまわりました
「ジュゴンを守って!」と、仲井眞知事へのメッセージも書いてくれました。


福島から避難して来られたお母さんたちのお話し会などもありました。


舞台では、コーラスも
衣装がうつくしい

仲井眞知事への応援メッセージはがきを書いてくれた人たちです。




ハガキはこちら。ありがとうございました
     

ZAN

【ご案内】ジュゴン連続講座 ジュゴンってどんな生きもの?

2013年05月17日 | イベント案内


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  【ジュゴン連続学習会 第1回 5/19(日)】
    ジュゴンってどんな生きもの?
  「ジュゴンを守るために ジュゴンを知ろう」

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絶滅に瀕している沖縄のジュゴン。
沖縄防衛局の環境アセス調査でも、個体識別できたのはわずか3頭。
今、ジュゴンを守るために何ができるのか?
それには、ジュゴンのことをしっかり知ることが大切と
ジュゴン連続講座を企画しました。

第1回目は、元鳥羽水族館副館長の浅野四郎さんをお迎えして
ジュゴンのお話しをお聞きします。浅野さんはジュゴンの第一人者で
鳥羽水族館でジュゴンの飼育に携わり、海外でのジュゴン調査も
オーストラリア・パラオ・フィリピンと多く取り組まれています。
どんなお話しが飛び出すか楽しみです。

ジュゴンのことを知り
今、私たちに何ができるのか
一緒に考えませんか

チラシ⇒ http://www.sdcc.jp/plan/dugongasano20130519.pdf

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日時:5月19日(日)14時~16時(13時半開場)
場所:難波学習市民センター(OCATビル4階)
講師:浅野四郎さん 元鳥羽水族館副館長
参加費:大人1000円 高校生以下500円
<問合せ先・主催>ジュゴン保護キャンペーンセンター・関西事務所
      
 TEL/FAX 06-6353-0514 メール info@sdcc.jp
HP http://www.sdcc.jp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

事前のお申し込みは不要です。
みなさまの、ご参加お待ちしています。

◆講師プロフィール 浅野四郎さん
元鳥羽水族館取締役副館長、現在、鳥羽水族館顧問
1949年兵庫県西宮市生まれ
1972年近畿大学農学部水産学科卒業
1973年鳥羽水族館入社 鰭脚類の飼育調教を行う
1977年よりジュゴンに関わり、海生哺乳類の調査研究を行う
伊勢湾におけるスナメリ調査をはじめ、
海外でのジュゴン調査(1978年オーストラリア、1984年パラオ諸島、1985~1998年フィリピン)
アフリカマナティーの調査(1994年、1996年西アフリカ、ギニア・ビサウ共和国)
魚類ではシーラカンス調査(1987年、1989年コモロ諸島)、
オーストラリアでのカモノハシ共同調査(2001年オーストラリア)など

【著書】
『海の哺乳類』(共著、サイエンティスト社)
『ジュゴン』(フレーベル館)
『新・飼育ハンドブック』(分担執筆、日本動物園水族館協会)
『世界の動物/分類と飼育4』(共著、東京動物園協会)
『海獣水族館』(分担執筆、東海大学出版会)

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毎月15日はジュゴンの日♪ 

2013年05月14日 | ジュゴンブログ
毎月15日はジュゴンの日 5月15日は沖縄返還の日

 

沖縄では5月15日を目途に平和行進が毎年行なわれています
先月の4月28日は「屈辱の日」でした。主権回復の日と呼ぶ人もいます・・

   

若い世代の人が4月28日を知る機会になったのではないでしょうか。
私は毎年「屈辱の日」に平和コンサートを行なっていた海勢頭豊さんに出会えた事で知っていました。

   

清らな心マブイ(魂)を教えてくれる先輩、
長年に渡り平和活動を行なってきた 海勢頭さんが本を出版されました
  そのタイトルは卑弥呼コード・竜宮神黙示録

   

  ドーンついに完成
先日出版記念のお祝い会がありました。その様子をご紹介

 

会場には 芸術家 俳優 政治家 社長 大学教授 同級生 SDCC等々そうそうたる面々

 

パピリオン復活とあって海勢頭バンドの演奏も間間に入って盛り上がります

 

みんなで合唱したり踊ったり

 

お帰りはみなさんご機嫌本を忘れずお持ち下さいね~

 

お買い求めは藤原書店 info@fujiwara-shoten.co.jp 03-5272-0301 まで。
      まもなくSDCCでも取扱致します

 

会場の入口にはキレイな月桃(ゲツトウ)の花が。いつもイベントの時に海勢頭さんがご自身で持ってこられます。

   


5月10日沖縄県、沖縄防衛局交渉の報告

2013年05月11日 | ジュゴンブログ
5月10日午後、沖縄県、沖縄防衛局と辺野古・大浦湾の埋め立て申請について
話し合いをしました。

3月22日に沖縄防衛局が埋め立て申請を行い、
4月12日に沖縄県が防衛局に33項目の補正を求める指示を行いました。

この間、埋め立て反対署名や知事激励ハガキなどの取り組み、
4月19日に防衛省、環境省などと交渉をふまえて交渉に臨みました。


 (沖縄県海岸防災課)

沖縄県、沖縄防衛局交渉で明らかになったことを
以下、整理をします。
交渉では、形式審査の現状を明らかにさせて、
免許(承認)基準に基づいて却下を求めることでした。
そのために、①土砂の採取先の特定と②実測図面か否かを明らかにさせることでした。

「一見頑張っている」ような沖縄県の姿勢の曖昧さが浮き彫りになると同時に、
沖縄防衛局の申請図書の粗雑さが目立ちました。


(形式審査の現状)
「沖縄防衛局は4月25日に補正作業の現状説明に来ただけで、協議したわけではない」
この突き放した態度が沖縄県海岸防災課の立場です。
この点を沖縄防衛局も認めました。
沖縄県は補正指示33項目のうち「2項目は説明がなく、31項目も未だに良とはしていません」

(再補正指示か却下か)
補正指示の期限である6月11日までに、申請図書が揃わなかった場合はその内容次第で「瑕疵」があるかどうかを判断する。
すなわち、合理的な理由がない場合は却下であると確認しました。

(土砂の採取先の特定について)
有水面埋立法では採取先を「○○市○○町○○地区」と特定しています(実務便覧p380
沖縄県は「実務便覧は参考にする」と言い張っています。
土砂の化学的分析をしたサンプルが提出されても、地名が特定できなければサンプルの信用性がないと厳しく追及しました。
沖縄防衛局は「どこまで書けるか未定」「補正指示に対応できるようにしたい」と答えました。
また、沖縄防衛局には、「シュワブ2008年度資材調達検討業務報告書」(2010年3月)に基づいて、
業者の決定は公開入札で行うこと、透明性・公平性・公開性を守ることを要求しました

(実測平面図について)
公有水面埋立法では「必ず埋め立て区域、その種変の状況を実地測量すること」と決められています
沖縄県は沖縄防衛局に補正7「実測平面図」について
「8千分の1で表示されているが、縮尺二千五百分の1以上で表示すること」と指摘しています。
8千分の1は普通は航空写真で、実測していないと推測できます。
しかし、沖縄県は「実測者の氏名が書いてあったので実測したと理解している」
「縮尺を間違ったのではないか」と好意的な受け止めをしています。

沖縄県に現地に入って実測したポイントを確認することを要求しました。
公告縦覧に移った場合は図面上でその点を確認する必要があります。

沖縄防衛局は「8千分の1は航空写真を図にしたものだ」と、現地に入って実測は未だにしていないとあっさり認めました。
しかし、あくまでも今回の図面で提出すると言い張っています。


(地元名護市との関係について)
キャンプシュワブ内の文化財保護の観点から名護市の同意書は必要か否かについては、
「公有水面埋立法では求めていません」「事業者が配慮しているか否かは確認します」(県)。
沖縄防衛局は「文化財保護法94条をふまえて、発掘調査は必要だと考えています」
「名護市との協議はこれからです」と答えています。


また、沖縄県は「公告縦覧で出された意見は地元名護市には送付する予定である」
「地元名護市が文化財保護の観点から現状保存を求めたらどのように扱うか」は検討することなどを約束しました。

(漁業権について)
沖縄県は「補償の問題は事業者と当該の問題だ」と回答。
沖縄防衛局は「沖縄県から免許を求められた漁協が補償の対象」としました。
しかし、漁協は単なる法人格を持っているだけで、
漁業法では入会集団の意思決定は「書面の同意が必要」(熊本一規則・明治学院大学)としています。
10年に一度の共同漁業権の切り替えには全員の署名が必要だからです。

6月11日に向けた沖縄防衛局の補正作業や沖縄県の曖昧な態度を監視し、
県外移設を主張する仲井真知事を激励するする必要があると思います。


5月11日の沖縄タイムス、琉球新報を掲載します。

埋め立て申請:土砂調達先「市町村特定を」(沖縄タイムス) 

 ジュゴンの保護者より

第8回じゅごんの里ツアーを開催します☆

2013年05月10日 | イベント案内


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           じゅごんの里ツアー
       辺野古・大浦湾の海を体験しよう!
     6月28日(金)~6月30日(日)〈2泊3日〉
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今年の夏も“じゅごんの里ツアー”を開催します。
一緒にやんばるの海と森、基地のこと体験しませんか

沖縄・名護市には普天間基地代替移設予定地の辺野古があります。
辺野古の海は絶滅の危機にひんするジュゴンの大切な生息域です。
私たちSDCCは『基地ではなく ジュゴン保護区を』と基地建設計画を
断念させ、ジュゴンの棲む海を守ろうと取り組んでいます。

ツアーでは、基地に依存しない暮らしをと取り組む東恩納琢磨さんの案内で、
船で辺野古・大浦湾の海をめぐります。自然豊かな海を満喫です!
そして、普天間ゲート前、辺野古テント村、キャンプシュワブゲート前などを
訪問し基地問題を考えます。やんばるの森散策、カヌー体験、
地元の方々との交流などもあり充実の内容です。
どうぞご参加ください!

現地参加、一部参加もできますのでお問い合わせください

昨年のツアーの様子はこちらです。

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6月28日(金)~30日(日) 2泊3日
ツアー費用:大阪発7万円 東京発7万2千円
申込締切:6月3日(月)

※ツアー費用内訳:航空運賃、宿泊費、食事(1日目夕食~3日目の昼食まで)
 船・レンタカー・ガイド料・保険
※東京・大阪発のツアーです。現地参加、一部参加もできますのでお問い合わせください
※ツアー参加者はぜひジュゴンサポーターになって下さいね!

ツアーのお申込締切は
  東京発は6月1日
  関西発は6月3日
現地参加は6月15日です。

詳細はこちらから http://www.sdcc.jp/plan/13-tour-okinawa.html

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詳細スケジュール
6月28日(金)朝:羽田空港発または関西空港発 
   ・普天間基地ゲート前の行動に参加
   ・名護市役所訪問
       夕食は地元のお店で沖縄料理
       ホテル「ゆがふいんおきなわ」宿泊

6月29日(土)
   ・午前中、辺野古座り込みテント村を訪問
   ・訪問後、船に乗り基地建設予定地である辺野古・大浦湾をめぐります
    シュノーケルで自然豊かな海を満喫。無人島で昼食。
   ・6時半~キャンプシュワブゲート前のピースキャンドル行動に参加
   ・夕食は民宿「てるや」でバーベキュー・地元の方と交流
       民宿「てるや」宿泊

6月30日(日)
  カヌーと散策、2つのコースがあります
   ・カヌーで天仁屋バン崎の褶曲見学ツアー
   ・やんばるん森散策(名護市在住フリーライターの浦島悦子さんのガイド)
 
   ・夕方、飛行機で帰路へ(関西は伊丹空港着です。行きと帰りで空港が違います)

※天候などにより予定を変更する場合がありますのでご了承ください

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主催:ジュゴン保護キャンペーンセンター http://sdcc.jp
協力:じゅごんの里、二見以北10区の会
お申込み・問合せ先 ジュゴン保護キャンペーンセンター
  TEL/FAX(東京事務所) 03-5228-1377
        (大阪事務所) 06-6353-0514
  メール info@sdcc.jp

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