ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

2022年4月のじゅごん茶話会の報告です

2022年04月30日 | ジュゴンブログ
今年初めてのじゅごん茶話会を4月28日(木)にひらきました
久しぶりに顔を合わせて、ほっとにこやかになりました

気になるできごとはいろいろありますが
何といっても、ウクライナ侵攻、、、
あれやこれやとゆんたく(おしゃべり)
平和をあきらめたらあかんがんばり続けようね

そして、いつも通りに茶話会を始めました

じゅごんと一緒に学びます


まずは辺野古の近況です
沖縄県の辺野古不承認、国交省が取り消し裁決 20日までの設計変更承認を勧告 2022年4月8日 琉球新報
防衛省の設計変更申請を、玉城デニー沖縄県知事は「不承認」としました
それを、防衛省は不服として、国交省に訴え、また身内の審査で、沖縄県の「不承認」を取り消しました
問題は何も解決していないのに、こんな国のやりたい放題がまかり通るなんて、、、
許せることではないのですよー

辺野古護岸の延長工事に着手 300メートル先には大型サンゴ群体 2022年3月28日琉球新報
設計変更は承認されていないのに、工事を進めるのもおかしなことです

絶滅危惧種のジュゴンの食み跡、池間島で初確認 2カ所で複数、密集も 2022年4月9日琉球新報
国の横暴に負けず、ジュゴンは生きています
私たちも負けずにがんばらねば

沖縄・浜比嘉沖でつり下げ飛行 米軍ヘリ モズク養殖場近く「とても危険なので、やめて」 2022年4月14日沖縄タイムス
米海軍、名護湾でのつり下げ訓練認める 提供域外で高度も違反か 2022年3月25日琉球新報
那覇軍港訓練、米軍ヘリ相次ぎ飛来 市民ら中止求め抗議 2022年2月13日琉球新報
米軍特殊部隊が通告なく参加 米軍公開の動画で判明 那覇軍港訓練 2022年4月15日琉球新報

米軍基地があり、米軍が戦争の訓練をする
沖縄の基地負担は減るどころか、ひどくなっている状況です
辺野古新基地建設はストップ、普天間基地は即時閉鎖、無条件返還を、です

お茶タイムでひと息ついて
後半は、「止めよう汚染水の海洋放出」と題して、トリチウムの問題などを
Yさんにお話してもらいました






東電や国は処理水というけれど、トリチウム以外にも除去されず残っている放射性物質があるという
まさしく汚染水なんだなと思います。トリチウムは除去されず、だから薄めて流すのだというけれど
薄めたからって大丈夫なわけではない
今さえよければではだめですよね。長い目で見て本当に大丈夫なのか、、、
それに海洋放出しなくても、ほかに方法があるのだから
やっぱり海洋放出は止めたほうがいい

そして、思うのは原発は危険だということ
事故を起こしたら取り返しがつかないし
核のゴミをいったいどうするのか
だから止めていきたい

気候危機は現実で
脱炭素のために、原発をという声があるけれど、どんでもない、、、
そして、再生可能・自然エネルギーというけれど
水力も風力も太陽光も、増やせばいいというものではない
環境を破壊せずに、持続可能で、必要最小限の電力での暮らしを実践していかなければと思う
1つ1つできることから

さてさて、「月桃」歌碑建立プロジェクトがはじまっています


ウクライナ侵攻を好機と、核共有や敵基地攻撃能力や改憲の声が大きくなってきているようです
防衛予算を増やし、軍事化を進めようとする政府に歯止めを
NOの声を大きくしていきましょう

今こそ、平和運動が必要だと思います
平和の心を広げていきたい
平和の心を深めていきたい
「月桃」歌碑建立プロジェクトの詳細は、こちらをどうぞ


次回のじゅごん茶話会は
   5月26日(木)14時~を予定しています
   ゆんたく(おしゃべり)しましょう









「信頼に値しない論文」執筆者を重用する防衛省(4月22日政府交渉の報告)

2022年04月24日 | ジュゴンブログ
22年4月22日防衛省、環境省交渉を持ちました。


防衛省交渉での主な議題は
1.沖縄県の設計変更不承認処分をふまえて、すべての工事を中止すること。
2.昨年4月英国科学雑誌に投稿した環境監視等委員3人の任命責任についてでした。
(今回のジュゴン絶滅論文の焼き直し批判についてはここを参照してください)

昨年5月交渉ではジュゴンの専門家・荒井委員の役割について追及しました。


昨年11月交渉では絶滅論文を執筆した環境監視等委員3人の解任を要求しました


防衛省は、ジュゴン絶滅論文は「個人の論文だから環境監視等委員会とは関係はない」と逃げてきましたが、
UCN(国際自然保護連合)専門家グループ(共同議長、Dr.ヘレン・マーシュ)から
「信頼に値しない論文」と厳しい批判が出されています(「沖縄県への手紙」21年5月10日付け)。
そして、SDCCが英国科学雑誌に批判的意見を投稿したことなどで、
昨年7月に雑誌編集サイドから執筆者に「大幅な訂正」が求められてきました。

しかし、大幅な訂正ではなく、今年4月12日、焼き直しの論文が投稿されました
論文の標題も前回の標題「沖縄島付近で孤立したジュゴンの絶滅」に
「~への軌跡(trajectory to)」の文言を付け加えたもので、
論文の中では「絶滅(extinction)」がちりばめられています。
しかも、この執筆者は「海外からジュゴンを移入すればよい」とまで主張しているのです。

防衛省を追及すると「焼き直し論文」の存在は知っていましたが、
内容の吟味はしていませんでした。私たちの追及には「個人の論文」と逃げの一手です。

沖縄防衛局の環境監視等委員会の役割について追及すると答えられず、
私たちが「承認書の留意事項」の文書を提示すると、
「環境監視等委員会は…ジュゴンなどの保護対策の実施」(承認書の留意事項2)であることを確認しました。

また、防衛省は「沖縄ジュゴンが絶滅した」との立場に立っていないことも確認しました。

そこで、国際的な批判がある論文を執筆した環境監視等委員3人を「なぜ重用しているのか」、
「その理由を説明する責任がある」と追及しましたが、沈黙したままでした。

この3人を重用する沖縄防衛局だからこそ、
環境監視等委員会が「埋立土砂の運搬船が出す水中音がジュゴンに与える影響」を環境影響の要因にしていないのです。
辺野古大浦湾に近接している嘉陽沿岸に生息していたジュゴンAが行方不明になったのは、
本部港から埋め立て土砂が搬出を始めた時期と合致しているのです。
19年11月交渉時から追及しているのですが、今回の設計変更申請でも無視したままです。


              (環境省を追及する伊波洋一議員)
環境省交渉では、「令和3年度のジュゴンの広域調査計画」のまとめが報告されました。
先島諸島で、ドローンを活用したジュゴンの食み跡の発見や、
地元の漁業組合などの協力でジュゴンを目撃するなど成果が上がっています。
この3年間の調査で、沖縄島を含めてジュゴンの食み跡などが数多く発見されています。
しかし、環境省は「その分析と評価」をふまえた「ジュゴンの保護策」の議論をこそ進めるべきと厳しく要請しました。
海草藻場の保全の為にも、今こそ海洋保護区を作るべき時なのです。

環境省は「沖縄ジュゴンの絶滅には同意しない」としたうえで、
「ジュゴンを海外から移入することにも同意しない」と明言しました。
そして、「種の絶滅を判断する手続き」については、次回までに回答することを約束しました。

次に、やんばるの森の世界自然遺産を「真の世界自然遺産」とするためにも、
JEGS(日米環境管理基準)をふまえて米軍基地内の絶滅危惧種の保全を進めるべきだと要求しました。
そして、「5年に一度作成される19年度自然資源管理計画が公開されていない」と批判しました。

伊波洋一議員からは「ノグチゲラ5羽が大宜味村まで出てきている」ことが紹介され、
参議院外交防衛委員会(16年10月20日)で自然資源管理計画について質問した際に、
岸田文雄外務大臣(当時)から「米側にしっかりとした働きかけ、続けるべき課題である」との答弁を引き出したこと。
だからこそ、米軍にJEGS(環境管理基準)を守らせるべきだと環境省を激励しました。

長文でしたが、最後までありがとうございました。
辺野古のすべての工事中止を求める署名にご協力をお願いします。

 ジュゴンの保護者より








第1回オンラインセミナー ジュゴンの棲む海はHope Spot「希望の海」

2022年04月19日 | 活動報告
4月17日(日)に、SDCCの第1回オンラインセミナー ジュゴンの棲む海はHope Spot「希望の海」を開催しました。

講師は、辺野古・大浦湾のリーフチェックを続けられている安部真理子さん(日本自然保護協会 保護部主任)と、
SDCC国際担当で名護市在住の吉川秀樹さん。

安部真理子さんのお話し

*辺野古・大浦湾の生物多様性豊かさについて
  
  ジュゴンやウミガメが餌場にしていること、次々と新種が確認されていること、
  チリビシには世界最大サイズのアオサンゴがあることなど
  具体的に上げていただくことで、この海の貴重さがより一層わかりました。


*昨年夏から行われた沖縄防衛局によるサンゴの移植の問題点
  
  移植したサンゴがどうなっているのか、事業者はサンゴすべてをモニタリングする気はなく、
  沖縄県も潜水調査をする予定がないとのこと。市民団体では、すべてのサンゴを経過観察
  することはできないので、移植サンゴの今後が心配です(この場所を埋め立てなければ
  移植などすることはなかったのですが)。


*2019年、辺野古・大浦湾一帯が、日本ではじめて認定されたHopeSpot(希望の海)について
(Hope Spotとは、有名な海洋学者のシルヴィア・アール博士が立ち上げたプロジェクト、ミッションブルーが設定する海洋保護区のこと)

  辺野古・大浦湾がHopeSpotに認定された一番のポイントは、もちろん生物多様性が高いことですが、
  ジュゴンについての言い伝え、沖縄各地の文化的行事、満月まつりなどの地元住民の取り組みなども、
  審査の対象となったそうです。
  HopeSpotのことを広げるために、名護市東海岸に看板を立てる計画が進行中です。
  資金協力を呼びかけられています。ぜひご協力を!
  詳しくはこちらをご覧ください。
  【ご支援のお願い】サンゴ礁の海、沖縄&奄美の自然を守る活動へのご支援をよろしくお願いします!

吉川秀樹さんのお話し

*Hopespot認定の意義、認定をどう生かせるか

 環境保護のための環境アセスメントや環境監視等委員会など国や国際機関の環境保護制度が
 形骸化している状況を、Hope Spot認定によって打破できるのではないか。私たち自身が
 できることを考え模索して取り組むことが求められています。
 吉川さんが今取り組まれていることのひとつは、アメリカでHope Spotに認定されている
 地域から選出されている連邦議会の議員に、辺野古の現状を知らせ働きかけるということです。


Hope Spot認定の申請の際、満月まつりが高く評価されたということが印象に残りました。
あと、ダイビングチームすなっくスナフキンの活動や貝と言葉のミュージアム、
グラスボート、カヌー、スキューバダイビングなどの体験活動が行われていることも
評価対象になったということで、改めて地元の方々の粘り強い取り組みの大きさを感じました。

今後、HopeSpotを広げるために、私たちにできることのひとつとして、安部さんから
動画の投稿をしてくださいと提案がありました。海の中の映像に限らず、スタンディング
しているところ、辺野古の海を守りたいという思いなどを、#Hope Spotと英語の字幕付きで
どんどん投稿していけば、人の目に触れる機会も増えていきます。
また、動きの遅い行政に対して、これをやってほしいということを、具体的に要請していく
事も大切だということがよくわかりました。

お二人の話をお聞きして、やれることは色々あるんだと元気がでました
ありがとうございました!

今まで、SDCC主催イベントは、ほぼ首都圏、関西(たまに沖縄)で開催してきましたが、
今回のオンラインセミナーでは、上記以外の地域からも参加があったことは、とてもよかったです。
これからも、オンラインセミナーを続けていきますので、ご参加よろしくお願い致します。

ZAN

ジュゴン絶滅論文の焼き直し~沖縄防衛局の海外広報か?

2022年04月16日 | ジュゴンブログ
昨日、4月15日に共同通信が
「ジュゴン「絶滅」論文を修正~辺野古基地工事助言の有識者」との記事を配信しました。

英国科学雑誌「scientific reports」に4月12日に公開(査読段階)されたこの論文は、
昨年5月に公開(査読段階)され、私たちNGOやIUCN専門家グループから「信頼に値しない」と批判されて、
雑誌の編集部から「大幅訂正」を要求され、掲載されなかった論文の修正版です。


昨年7月に大幅訂正を要求された論文
(参考)「防衛省、環境省がジュゴン絶滅論を否定~21年5月28日政府交渉報告」

掲載されなかった論文の焼き直しを、
なぜこの時期に?
沖縄防衛局の環境監視等委員会の3人が投稿するのでしょうか?
沖縄県が沖縄防衛局の設計変更承認申請を不承認したからだと思います。

沖縄防衛局の環境監視等委員会の役割は「ジュゴンやウミガメなど海生生物の保護対策」ではなかったのでしょうか。
沖縄防衛局は沖縄県知事(当時・仲井真弘多知事)との約束を守るべきです。
(参考)「公有水面埋立に関する承認の留意事項2」(沖縄防衛局第1回環境監視等委員会資料事業の概要p18)

4月12日に公開(査読段階)された焼き直し論文の特徴は、
1.「既知の個体(3頭)は19年までに姿を消し死亡した」と状態を記述しているだけで、
「なぜ、その状態になっているのか」「行方不明のジュゴンはどこに行ったのか」
を分析していません。

2.2000年から2019年にかけた、
「既知のジュゴン(3頭)」に影響を与えた環境要因として基地建設の事実を明記していません。

3.沖縄県が設計変更申請を不承認にした事実を明記せず、
不承認の主な理由である「ジュゴンへの影響について調査不足」を無視している身勝手さです。

4.「2019年IUCNが南西諸島のジュゴンを『絶滅危惧種』に指定した」のみ書き写していますが、
「米軍基地建設に伴う海草藻場の消失を懸念する」との記述は割愛しています。またも身勝手!


昨年11月26日防衛省交渉で
沖縄ジュゴン絶滅論文を主張する環境監視等委員3人の解任を求める署名を33589筆提出しました

いまだに、防衛省は「個人の論文」と3人の委員をかばっていますが、
ジュゴンなど海生生物の保護対策を検討する役割りを果たさない3委員を解任すべきです。

4月22日(金)午後、防衛省、環境省交渉で3委員の解任を求めてさらにその責任を追及をします。
「すべての工事中止を中止せよ」第3次署名にご協力をお願いします。

毎月15日はジュゴンの日♪

2022年04月16日 | ジュゴンブログ
毎月15日はジュゴンの日 気が付けば・・4月
 気温も上がり湿度もムンムンしてまいりました沖縄

  

今はトルコギキヨウの最盛期です 沖縄は菊を筆頭にお花の生産量も増加中なのです

  

コロナ感染者数がまたまた増えてきていますよ 第7波 いったい何波まで?また変異?? ・・4回目接種
 何というウイルスなんでしょうか
 
 気持ちをしっかり、世界的に滅入るニュースばかりですが負けずに前へ 出来ることを