高い空に立派な柿が映える、そんな季節がやって参りました。すっかり葉も落ちて、ただただ柿の実だけが残っております。私の住んでいる周辺では、よくこのような風景が見られます。今年は豊作なのか、鈴成りに成っている柿の木もあります。しかし、渋柿なのか、誰も取りません。やがては鳥達の餌になるということでしょうか。鳥達も、今少し熟れるのを待っているようです。
柿生ふる柿生の里
名のみかは禅寺丸柿
山柿の赤きを見れば
まつぶさに秋は闌けたり
北原白秋
小田急線に「柿生」という駅があるのですが、そもそもこの多摩周辺は、柿の発祥地なのだという話しを聞いたことがあります。気候が「柿」に適しているのでしょうか。Netでちょっと調べると石川県の能登町にも「柿生」という住所がありますね。近畿地方でも「柿」は採れますね。昔は「干し柿」作りが盛んだったように記憶していますが、関東の「柿」とは種類が違うのかもしれませんね。まあ、「柿」は結構広く分布していますから、別段不思議なことではありませんが。
「柿」と言えば、これでワインができるという話しを近所の酒屋さんで聞いたことがあります。で、またもやNetでちょっと調べて見たら、何とオラが町の特産になっているようです。「禅寺丸」という柿を使うそうで、市内でこれを集めて山梨のワイナリーに運んで作ってもらっているらしいです。でも年間3,000本ということですから、めったにお目に掛かりませんね。
今頃は醸造の真っ最中で、Nouveau(ヌーボー)発売は12月1日と決まっているようです。
(写真の)近所の柿の木は、どうやら「禅寺丸」ではないようです。