つむじ風

世の中のこと、あれこれ。
見たこと、聞いたこと、思ったこと。

お怒りです

2011年02月20日 14時50分27秒 | Weblog
 秘かに注目しておりましたが、名古屋市長の選挙戦、終わりましたね。皆さん、この結果を見て、いかがお考えですか。国会で主役のはずの民主も最大野党の自民もすっかり茅の外と言うか無視された形になりました。この市長選について、「邪道」「いびつな戦い」「独裁」「劇場型」「大衆迎合」「ポピュリズム」終いには「ヒットラー」などなどあらゆる形容詞を総動員しておりますが、本当のところどうなんでしょう。

 河村さんは確かにちょっと芸人風で、名古屋じゃ立派なエンターティナーですよ。けど、悪い人ではないでしょう。真価を発揮できるかどうかはこれから活動に掛かっているのですが、名古屋市民のサポートを受けてしっかりやってもらいたいものです。
 同時に議会も解散が決まりましたね。これもまた注目すべきところです。これから長い改革の道がある訳ですが、「税金で食うとるヤツが楽しく暮らし、税金を払うとる人達が苦渋の生活を強いられる」そんな世の中を是正するために、どうか熟慮断行していただきたいと思いますね。先ずは「特権にあぐらをかく」議員は排除して、「本当に働く」議員によるスリムな議会を実現することが先決でしょうか。

 問題と言えば、名古屋のことよりもむしろ国政のほうでしょう。最近の民主はどうかしているようです。いいところが1つも無いような気がしますね。一番困るのは、国民に示すビジョンが無いことでしょう。朝から晩まで「小沢問題」に終始して、肝心の経済産業、外交問題は二の次になっているようです。これではろくな策も出ないでしょう。衆議院選挙の時はこんなイメージでは無かったのですが、政権の座に就いたと思ったらいつの間にかこの按配です。民主サポーターの稲盛さんも「この体たらくは」とお怒りです。何も怒っているのは稲盛さんだけではないのですが。
 今週には16人が「会派離脱」を申し出たとか、更にはジミンと連携?、ナ、何なんだコリャ。折角政権交代したのだから、もう少し長い目でみて、、とは言ってもそろそろ我慢も限界か。しかし、困ったことに代わりの受け皿が無いな。名古屋のみならず、「日本中が閉塞感」に陥っております。これを何とか打開したいと思うのは何も名古屋の人だけではありませんよね。「何とかしてチョ!」だ、本当に!

浅草のおんな

2011年02月06日 14時29分50秒 | Review

 最近、本を読む機会がめっきり減ってきた。小説などはここ十数年読んだことが無かったが、ひょんなことから本好きな方から薦められて久々に読むことになった。それがこの「浅草のおんな」である。



 そんな訳だから伊集院 静の他の本も読んだことはないので、比較のしようもないのだが、一言で言えば「面白かった」。言ってしまえば、よそ者の主人公が長い時間を掛けて「浅草の人間」になるまでの話しということになるのだが、どこが「面白かった」のかと言えば、やはり「粋」だろう。

 主人公の志万の私生活は別にして、浅草の風情や三社祭への思い入れ、人々の考え方、暮らしぶりが面白い。時代背景としては別に古くはないのだが、何となく江戸時代から続く時代小説の雰囲気がある。「粋」の総仕上げに主人公に女御輿を担がせて終わることで、心地よい祭の余韻のようなものが残るのを感じるのは私だけだろうか。