つむじ風

世の中のこと、あれこれ。
見たこと、聞いたこと、思ったこと。

2℃の変化がもたらすもの

2010年01月31日 09時56分40秒 | Weblog
 地球温暖化でよく耳にする平均気温を2度以内に抑えるという話し。この2度という温度は、それだけを考えればたいしたことは無いように思える。2010年1月12日放送の「爆問学問」で慶応大学医学部の先生の研究が紹介された。末松先生は「体内ガス」の研究をしているらしい。それだけを聞くといかにも臭そうだが、正式には「代謝生化学」という学問なのだそうだ。そもそも、人体は「超精密な化学工場」だということは承知しているが、その化学工場の現場は、地球上の生命誕生の頃のメカニズムと非常によく似ているという話しであった。多くのミネラルや酸素や窒素、メタン、アンモニア、二酸化炭素は勿論、猛毒であるはずの一酸化炭素でさえ必要な要素だと言うのである。そのくらい絶妙なバランスによって生命が誕生したということだ。

 そこで人間の平均体温(平熱)について考えてみた。赤ん坊の場合は37度少々あるらしいが、成人としては36.9度ということになっている。人間の場合は生まれてから徐々に体温が下がり続けて、終いには死亡する。生涯(例え青春時代の真ん中でも)生まれたときより体温が高くなることはないらしい。その間の体温差はたったの1度である。平均体温ではなく、突発性の病気等が原因の場合、42度に達すると10数時間で死亡すると言われている。

 逆に平熱が下がっても問題で免疫力低下、代謝不良などにより短命となる。最近問題になっている低体温と言われるものである。これとて平均よりほんの少し低いという程度のものなのだが、人体にとっては計り知れないダメージとなるらしい。
 つまり、人体の平熱が2度も上がる、或いは下がるということは、もはや生命を維持することが出来ない状態だということである。地球も、その小宇宙である人体も同様であるとしたら、地球の温暖化抑制の目標が2度以内と設定するのは、人間の勝手な解釈であって、本当は「2度なんてとんでもない!」ことなのかも知れない。

            
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山峡の章

2010年01月30日 12時00分07秒 | Weblog

 例によって「松本清張ドラマ」の話し。今回の「山峡の章」は、刑事役はかなり控えめで、主役は外務官僚の妻(菊川)だった。菊川としては渾身の演技だったかと思うが、清張ドラマとしては、独特のドロドロ感がほとんど無い軽いタッチの現代版になっていた。特にラストシーンでは、もう一癖あるのかと期待したが、意外にもあっさり終わってしまった。

 原作は読んだことが無いので何とも言えないが、清張ドラマらしからぬ作品だった。これは、原作の性か脚本、または監督の性か。官僚の汚職についても社会派の清張なら、原作にはもっと迫力有るドロドロ感があったのでは、と勝手な想像をしてみた。

 銀座クラブ「TAKITA」への潜入シーンがある。一瞬、「黒革の手帖」になったかと思ったが、この手のドラマでは良く使われる設定。というより、後のTVドラマがこの設定をよく使用しているということか。銀座高級クラブの怪しげな雰囲気は、どうやら清張作品の重要なモチーフらしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回らぬ風車・その後

2010年01月22日 17時20分29秒 | Weblog

 2008年10月02日、この事件についてBlogを書きました。あれから1年ちょっと過ぎましたが、どうやら本件の控訴審判決が出たようです。前回私は、裁判所は庶民の味方だと書いたのですが、それはとんだ誤りだったようですね。東京高裁の小林克巳裁判長は「市側の過失が大きい」として、早稲田は2億から1億に減額、つくば市は1億から2億に増額ということで一審の東京地裁の判決を(まるで逆さに)変更したのでした。

 確かにつくば市のいい加減なマネージメントと何でも他人に責任をなすり付けるやり方は、とても好かれる性格ではありませんが、しかし今回の東京高裁の判決は、これまたあまりにも地裁の判決を無視したものだと言わざるを得ません。そんなに気に入らないのであれば差し戻しすればよいと思いますが、どういう訳かこの判決です。

 つくば市は、いかにも不服そうに「何のための専門家なんだ」と怒りを露わにしておりますが、未だに自分達のアホさ加減には微塵の反省もありません。市内19校の小学校はそんなに都合良く風が吹く場所なのか。(通常風車は、丘の上や海岸など風がよく通る場所に設置する)
 いかに専門家であっても「都合の良い風」を四六時中起こすことは不可能でしょう。
自分達も「市政を預かる専門家」であることをすっかり忘れております。いや、あらゆる責任を他人に押しつけ、責任を持たないのが「お役所」でしたかね。

 この判決で誰が困るのか
 当然のことながら、(いつも)市民です。結局、補助金(1億8,500万円)の返還を含めると計3億前後の負債となり、つくば市民がこれを払うことになるのです。今後、裁判費用の他に更に「23基の風車」の撤去にもカネが掛かると予想されます。もしこのまま結審するようなことがあれば、「つくば市民」は、「市」を相手に損害賠償の訴訟を起こすことになるでしょう。
もはや、つくば市としては上告するしか道はありませんね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガンブラー

2010年01月20日 11時04分06秒 | Weblog

「ガンブラー/Gumblar」ってなに?
 なかなか表現が難しいのですが、自分が使用しているPCに、特定の「悪意有るWeb Site」へ誘導するProgramを読み込ませる機能、のことだと解釈されます。
「Gumblar」の名称は、2009年4~5月頃の誘導先の「悪意あるWeb Site」のDomain名が由来だということです。

 何故「誘導するProgram」を読み込んでしまうのかと言えば、Web SiteのPageを構成しているhtmlという構文の中に(JavaScriptという言語を使用して)、別のWeb Siteへ「誘導するProgram」が埋め込まれているためです。従ってそのWeb Siteを見ようとすると、どうしても一緒に読み込まざるを得ません。

誘導先のWeb Siteは?
 勿論「誘導するProgram」によって行き着く先のWeb Siteは「悪意あるWeb Site」で、ここでは「各種Virusを提供?」してくれます。あっという間に5個も10個もてんこ盛りです。

原因その1
 当初、このような「誘導するProgram」は、埋め込まれてなかったのですが、Web Siteを管理する者の意志に反して知らぬ間にPageが「改竄」されてしまったのが原因です。国内では2009年12月頃からはやり出したようで、「JR東日本・ホンダ・ローソン・京王グループ・ハウス食品など多数」のWeb Siteが「改竄」されたとされています。

原因その2
 では、何故簡単に「改竄」されるのか、ということですが、ガンブラーで誘導された「悪意あるWeb Site」で、「各種Virusを提供?」してもらった中に、悪いVirusが居るのです。そのVirusはUserがPCを操作してIDやPass Wordを入力すると、それを「特定のIP Addressへ送信する」動作や、Userが操作している「画面情報を、そっくりそのまま他のPCと共有」する動作を行うものがあり、これによってWeb Page管理用のIDやPass Wordがバレバレとなってしまうのです。その結果、簡単に「改竄」されてしまうことになるのです。

感染拡大
 各段階をよく見ると「PCがVirusに感染」→「ID、Pass Wordバレバレ」→「Web page改竄」→「Web Pageを見た人が感染」→最初に戻って「PCがVirusに感染」ということで、結局これらの一連の動作は「連鎖」となります。こうして感染蔓延の道をたどることになるのです。

 景気が悪いのに、こんなモノばかりはびこってしまって、、、、。
まさか、「マッチポンプ」じゃあるまいな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・禅寺丸

2010年01月07日 10時25分12秒 | Weblog
 前年の10月24日に「禅寺丸」のワインがあるらしいということを書いたが、同年12月末、ひょんな事から店先にこのワインがあるのを見つけた。普段、お酒は全く飲まず、勿論ワイン通でもないので、立派な批評などとても期待できないが、とにかく飲んでみないことには始まらないということで、1本購入した。ボトルの正面肩の所に「町田市名産品」の金ラベルが付いていて、ここだけは立派に見える。
              
 しかし、正面ラベルはとても地味なデザインで、はっきり言って美味そうには見えない。さらに何故かフリガナまで付けているが、これも不要だろう。
          
 ワイン自体はちょっと「柿色」しているような白ワインだ。さて、適当に冷えた所でこれを飲んでみた。確かに(言われてみれば)柿の風味らしきものはあるのだが・・・・判らん。何が判らんのかと言えば「禅寺丸でワインを作ることの良さ」が判らない。

 そもそも、柿はワインに向いている果実なのか。味と言い、香りと言い、どうもこの辺に相当の無理があるような気がする。どのくらい無理なのか、知りたい方は是非一度お試しあれ。やはりワインは葡萄に限る。これが私の結論だ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メタンガス-その3

2010年01月06日 09時30分36秒 | Weblog
 メタンガスの良いところは、燃焼時に窒素酸化物(NOx)の発生が極めて少ないことがある。即ち空気が汚れないということだ。その他、低温圧縮すると液化して気体に比べて体積が1/600に縮まること。コンパクトになって持ち運びに便利、これが「液化天然ガス」と言われるものだ。

 外食産業や食品加工工場などから排出される食品廃棄物、畜産業から廃棄される畜糞などの一部は堆肥として再利用されているが、しかし、その大半は大量の石油エネルギーを使って焼却処分されているのが現状である。そこでこのメタンガスの威力に目を付けて有機物を含む食品廃棄物や畜糞からメタンガスを取り出し、そのメタンガスをエネルギーとして有効活用する「メタンガス発酵プラント」というものがある。メタンガスはそのまま燃料として利用できるほか、発電設備を通して電力としても利用できる。東京都水道局でも「汚泥処理過程で発生する未利用エネルギーであるメタンガスを発電設備の燃料として活用する」というプラントを平成14年から稼働しているらしい。

 ここまではメタンガスそのものの話しだが、ここから二酸化炭素を食べてメタンを出す微生物の話しだ。このような微生物の存在はかなり前から知られているが、この微生物に活躍してもらって本格的にメタンガスを生成するという壮大な計画がある。 場所は青森県の県下北半島沖の海底炭田。この一帯には厚い粘土層に覆われた褐炭層があり、この中に二酸化炭素(CO2)をメタン(CH4)に換える「メタン生成菌」の生息が確認された。そこで、この褐炭層の下に二酸化炭素を押し込めば、セッセと「生成菌」がメタンに変換してくれるという訳だ。

 簡単過ぎて夢のような話しだが、「厚い粘土層」の下とは2,000~4,000(m)も地下の話しで、しかも「生成菌」のメタン転換能力は、通常1億~100億年掛かるという気の長いもの。せっかちな人間の時間感覚ではとても太刀打ちできない厳しいものだ。 しかし自然任せでは1億~100億年掛かるが、何かしら工夫して100年くらいに時短することが出来たら、グッと現実味を増してくる。東北から北海道沖の褐炭層に、日本の年間排出量の100倍以上にあたる最大2,000億(t)の二酸化炭素を封入することが可能と推定されているのである。こうなれば、将来巨大な天然ガス源に化ける可能性がある訳だ。

 勿論、メタンを燃焼させれば二酸化炭素が発生するのだが、メタンそのものを空気中に放出させずに済む。更には燃焼で発生した二酸化炭素を集めて再び地下へ押し込める・・という環境を劣化させない循環が成立する。2013年まで調査して、結果に応じた実証実験に移行する予定らしい。いや本当にSFのような話しだが、光が見えてくるといいね。

                 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メタンガス-その2

2010年01月05日 11時00分08秒 | Weblog
 余談だが、子どもの頃、田舎では未だ電気も水道も通ってなかったので「水洗」など有る訳もなく、トイレは母屋から少し離れた所にポツンと小屋があり、これがトイレだった。ドアなど無いに等しく、風通しが大変良くて先ず持ってメタンガスが籠もるなどという可能性は皆無に等しい構造だった。夜ともなれば、灯りもなく恐ろしいトイレだったことを覚えている。

 都会でも下水道が未発達の頃は「くみ取り式便所」なるものが主流だった。今でもちょっと田舎に行けば、まだそのような所もあるだろう。あまり聞いたことは無かったが、メタンガスが相当発生していたかもしれないと思い至った。

 昭和??年、東京に出て来てからの下宿先も未だ水洗ではなかったように記憶している。この頃の家の「くみ取り式」トイレは大方前の方の上下に窓が付いているのが一般的だったように思う。しかし、前の方の下窓はかなり小さいのが一般的で、何故こんなところに窓が必要なのかと思っていた。主要な目的としては、やはり換気のための空気取り込み、或いは明かり取りだと思うのだが、ここにはもう一つ重要な(ガス爆発防止という)目的があったらしい。

 今更ながら「よく爆発しなかったな」、と思うのだが、その辺の所をNetで調べてみると現実には本当にあるらしいのだ。用を足している最中に爆発してトイレが崩壊し、壺にハマって身動き取れず、バタバタしているのを想像すると、それは間違いなく臭気漂う迫力のゾンビ出現シーンだ。当事者とすれば、とんだ悲劇というか悲惨というか、それは恐ろしいものがある。
「くみ取り式便所」に「火気厳禁」と記してあるのを見たことは無いけれども、今からでも遅くはない。この手のトイレには「火気厳禁」と記すべきだとマジで思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メタンガス-その1

2010年01月04日 17時23分54秒 | Weblog

 新年早々ガスの話しで恐縮だが、今年はこのメタンがメジャーになるかも、と思い近年の状況をちょっとまとめてみることにした。

 メタンはピンと来ないが、メタンガスは承知している方も多いだろう。いわゆる「おなら」とか「げっぷ」とか言われるもので、人間にも太古の昔から何かと親しみのあるものだ。もう少し詳しい正体としては、意外にも「常温で無色、無臭の気体」であるということだ。何か臭い「臭い」がしそうだが、その「臭い」は(硫化水素など)別のものが混ざっているからであり、メタンガスそのものの臭いではないらしい。おまけに嬉しいことに「人畜無害」というおまけ付きだ。

 しかし環境面では「温室効果ガス」の一員で、筆頭の二酸化炭素に次ぐ悪者ということになっている。プロパンガスの比重は空気より重く、地面(床面)に拡散するが、メタンガスは空気より比重が軽いので上昇して天井に拡散する。そのためもあってか、メタンは強力な温室効果ガスであり、同量の二酸化炭素の21倍の温室効果をもたらす(温暖化係数)とされている。これまた半端ではない。人口の10倍以上の家畜を抱える酪農国のニュージーランドでは(牛のゲップを抑える?)メタンガス削減対策に本気で取り組んでいるくらいだ。

 このガスは1(m3)当たり500~6,500Kcalの燃焼熱量を発生するという特徴がある。これは都市ガスと同等の燃焼熱量だと聞けば、これは「ただ者ではない」と思うだろう。山形県東村山郡山辺町の「農業用導水路トンネル工事爆発事故」、江東区冬木の「トンネル工事爆発事故」、渋谷の「シエスパ爆発事故」など、ひとたび爆発ともなればその威力は凄まじいものがある。つまり、エネルギーとして石油・石炭(化石燃料)に引けを取らない価値があるということだ。

 よく「天然ガス」とか「液化天然ガス」とかいう話しを聞くが、このガスは石油が気化したもので、やはり石化燃料の1つである。しかし、石油と圧倒的に違うのは生成過程で二酸化炭素(CO2)や硫化水素(H2S)のような硫黄分等の不純物を除去していることである。そして残った主要な成分といえばメタン(CH4)なのである。

 メタンガスは大気(空気)中にも微小の割合(ppm以下)で含んでおり、いろいろな意味でほぼ無尽蔵に存在する訳だが、「無色、無臭の気体」であることもあって、扱い方が難しい。安易に濃度を上げると前記の通りとても危険なものとなってしまう。しかし「温室効果ガス」削減と「エネルギー対策」にはかなり魅力的な素材なのは確かである。

                    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガーネット

2010年01月03日 14時08分54秒 | Weblog
 「Garnet/ガーネット」は1月の誕生石。何故1月がガーネットなのかということは、その道の詳しい方に聞いていただくことにします。さて、この石には「無色・黄・褐・赤・緑・黒」等かなりカラフルに色があるようです。宝石としては透明度の高いものを使用する訳ですが、一般的には誕生石の意味「一族の血の結束」を表すような「濃い暗赤色や褐色を帯びた赤色、赤みがかった紫」の印象があるのではないかと思います。従って「緑色」のガーネットはピンと来ませんね。

 この石は、硬度が高いため、また比較的安価にかつ大量に採掘できるため紙ヤスリなどの研磨剤によく使用されるらしいです。ルーペの拡大倍率を50倍くらいにして粗めの「紙ヤスリ」を見ると、そこには「無色、黄、褐、茶、黒」等のそれらしい結晶が見えますよ。意外なところにたくさん使用されているものですね。たくさんと言っても、かなり小ぶりなんですが、、、。

 また、この石は基本的に結晶体ですから、多面体の形に仕上げられるのが一般的かと思いますが、これを特に丸く磨き上げたものを「Carbuncle/カーバンクル」というのだそうです。カーバンクルについては、UFOならぬUMAなどというものが出て来て、これはこれで壮大な物語というかファンタスティックな世界があるらしいので、その道の詳しい方に聞いていただくとしましょう。

 日本では「柘榴石/ざくろいし」と呼ばれていますが、見た目はルビーとよく似ているように思います。でも、その区別が付くかどうかは、現品を比較してみないと判りませんね。
                  

 さて、今回の作ですが、どうもプラスチックのガーネットになってしまいました。重厚さに欠けますね、いや失礼しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

待機電力

2010年01月02日 12時27分53秒 | Weblog
 今日は朝から「きっこのブログ」で「うりぼう15パズル」をやって「おめでとうございます」が出たところで気分良く、「待機電力」についてチョコット書こうと思う。
 待機電力については、時々いろいろなメディアで話題になることがある。しかし所詮チビた消費電力のことだからこれまで気にもしてなかったのだが、昨年4月ついに削る物が無くなってしまい、「手詰まり」というやつで、やむなくこれに手を付けた。
勿論、そんな大きな期待はしていない。少しはマシか、と言う程度よりも更に小さなくらいの期待だった。

 結果は、まったく正直というか素直というか、忠実にそれを反映したデータとなって現れた。5月以降、どの月も前年を下回った。これはTVが面白くなかったから見なかったという訳でもなく、何某かの電気製品を交換したという訳でもない。生活スタイルはそのままにして、単純に数点の電気製品のコンセントを抜いただけである。それも使用していない夜間だけ、と言ってもいいレベルだ。それでもこの結果だから、確かにチビた電力でもそこは毎日のこと「塵も積もれば山」となるのである。前年比321(kWh)の削減で、CO2換算では138(kg)の削減になる。

 138(kg)が少ないと思うか、大きいと思うか評価の違いはあるかと思うが、これをゴミとして考えれば、決して小さなゴミとは言えないだろう。ちなみにこれを金額に換算すると7,383円となり、年間だと1万円くらいの節約になるだろうか。考えてみれば我が家の2ヶ月分の電気代に相当するではないか。
 このようにして知らぬ間に消費されるのが「待機電力」というものだ。

(2008年の8月はエアコンを使用した為の盛り上がりで、2009年は未使用で終わった。この差分は待機電力と無関係だが、計算上は特に除外していない)

                  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする