久々に実録を元にしたドキュメンタリーを見ました。07/30、NHK総合の「たったひとりの
反乱」です。雪印食品(株)の牛肉偽装事件は記憶にありますが、その背景にこのような
ドラマがあったとは知りませんでした。この年、2002年を日本の偽装告発元年としたいく
らいです。
何事も最初はとても勇気のいることです。告発した西宮冷蔵(株)の社長の気持ちは計
り知れません。告発は大きなリスクを伴います。会社が潰れる、職を失う、解雇される等々
いじめの只中に入るようなものです。或いは、「村八分」的な状況も考えられます。組織の
力が強いので、なかなか抗し切れるものではありません。
でも、日本にもこんな人が居たのだと思うと、ホッとすると同時に、まんざら捨てたもので
もないじゃないか、と思うのです。これを黙認し、得意の「見て見ぬふり」をするのは「偽装」
にフタをするようなものであって、消費者は、訳の判らぬものを食べ続けることになるのは
明白です。そうした中、苦難を乗り越えて西宮冷蔵(株)が再建され、企業活動を開始でき
たことは、本当に嬉しい限りです。
しかし、お役所の裁量の無さには今更ながらガックリです。四角四面というか、前例のあ
ることは中身に関係なく実行し、前例のないことは、その内容がいかに立派なことであって
も聞く耳持たず、これがお役所というものですね。自分たちの天下りは「前例」があるから、
例え談合の温床になろうと、贈賄が起きようと、とにかく人が何を言おうとやめない。
この開き直りは、要するに「偽善」と同じです。
それにしても、食品の偽装はその後6年も経過しているにもかかわらず、相変わらず続い
ております。食品業界の体質と言われても疑う余地のない状況です。牛も豚も鶏も、果ては
ウナギからアンコウまで。
今時、偽装発覚は珍しくもないのですが、何故いつまでもこのようなことが続くので
しょうか。地方自治体は何を監督しているのか、などと思っている方も多いでしょう。
しかし、よく考えてみると地方自治体にとって、地元企業は税収源であり、少しでも
稼いでほしいのが本音でしょう。
企業が倒産すると、当然法人税収が減り、雇用の機会も減少して失業率が悪化する。
仕事が無くなれば人も出て行く。そんなわけで、地方自治体にとって、何も良いことは
ないと思っているのです。
このような立場にあるため、「管理・監督」など、とても出来ないというのが現状と思わ
れます。内部告発があっても腰が上がらない、出来ればそんな話しはうやむやの内に
消えて無くなれば良いと思っています。やっと重い腰を上げるのかと思えば、当の企業
へ「その旨」連絡するのです。
当然、検査や査察も事前に通知し、準備万端整ったところでの検査・査察となるのです。
準備万端整ってなくても構いません。最初から、「違法な行為」を見つけようなどと思って
もいないのですから、いつまで経っても偽装が続くのは当然のことだと言えるでしょう。
要するに、税収が欲しいだけであって、何をして稼いだか、なんて知りたくもないのです。
結局、偽装に関して、地方自治体は何の役割も責任も果たしておりませんね。
北海道「雪印牛肉偽装」雪印食品株式会社/社長 岩瀬 弘士郎
北海道「白い恋人」石屋製菓株式会社/社長 石水 勲
北海道「牛ミンチ」ミートホープ株式会社/社長 田中 稔
秋田「比内地鳥偽装」株式会社比内鳥/社長 藤原 誠一
東京「賞味期限不正表示」株式会社不二家/社長 藤井 林太郎
静岡「うなぎ産地偽装」有限会社山政/社長 久保田 政明
静岡「うなぎ産地偽装」マルニうなぎ加工株式会社/社長 大石 好一
岐阜「飛騨牛偽装」株式会社丸明/社長 吉田 明一
三重「赤福」株式会社赤福/社長 濱田 典保
大阪「船場吉兆」株式会社船場吉兆/社長 湯木 正徳
大阪「三輪そうめん」ライスグローサリータカハシ/社長 高橋 浩幸
大阪「うなぎ蒲焼き産地偽装」株式会社魚秀/社長 中谷 彰宏
神戸「うなぎ産地偽装」神港魚類株式会社/社長 野沢 三郎
鹿児島「宮崎地鶏ブランド偽装」株式会社山形屋/社長 岩元 修士
いやぁ、北から南までまがい物大流行です。
とても人(韓国人や中国人)のことをあれこれ、偉そうに言えたものではありません。
多くの場合が、「高く売れるから」とか「容易に判らないから」とかで、より利益を増すために
行っていることです。決して、「勿体ない」などという、そんな高尚なものではありません。
自分さえ良ければ、他人(消費者)はどうでもよい、たとえ下痢しようと、食中毒になろうと、
癌になろうと知ったことではないという立場です。
これが日本人の「基本的な思考パターン」なんですかね。
1997年、日本は1990年の炭酸ガス排出量(11億4千万トン)
を基準にして6%削減することを世界に約束いたしました。
約束の期間は2008年~2012年です。
誰でも名前ぐらいは知っている、あの「京都議定書」です。
既に最初の年度に差し掛かっている訳ですが、途中経過として
2005年の排出量データがあります。そのデータによれば、何と
12億9千万トンで削減どころか13%も増加しているのです。
データの信憑性は別にして、「6%削減」の根拠が疑われます。
政府は、ただ数字を掲げれば国民は努力実行すると思っている
ようですが、現状、何の努力もしない政府に同調協力するとは思え
ませんね。
この数字を見る限り、国民は「知らんぷり」を決め込んでいます。
5年後、約束した当事者は去り、新顔が「誰がこんな約束を」と、
開き直っているのが目に浮かんで来ますね。
或いはすっかり忘れて「そんな約束、したっけ?」、でしょうか。
とにかく何でもすぐに忘れてしまう国民ですから。
「2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量の少なくとも50%の削減を
達成する目標というビジョンを、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)のすべて
の締約国と共有し、かつ、この目標をUNFCCCの下での交渉において、これら
諸国と共に検討し、採択することを求める」
これ、早い話が何なんですか?
実は、これG8サミットの環境に関する「首脳宣言」なんだそうですよ。
でも、申し訳ないけど、こんな調子で2050年まで現状放置が続けば、我らが
地球号は回復不能な状況に陥るのではと、少なからず心配ですよね。
何しろ現状では、世界全体で毎年271億トン(CO2)も排出しているらしいの
です。(2005年レベル)
271億トンと言ってもピンと来ませんが、とにかく膨大と言うより他ありません。
慈悲深い母なる地球の堪忍袋の緒が切れないように、ただただ、祈るばかりです。
最初は「カメラの話し」でしたが、7回ほどでネタ切れ。
次に挑戦したのは「器物損壊」についてでした。これは最悪で、
回を重ねる毎に、世の中の事件もエスカレートしてしまい、
だんだんと気分が悪くなってしまいました。
そして、ついには秋葉原の事件です。
別に私の記事が何か影響した等と言うことではありませんが、
どうも乗れませんでした。
次に臨んだのは「保険屋さんの話し」です。
自分の体験によるものですが、厳しく行こうと思って気負って書き
ましたが、これまた途中で筆が折れてしまいました。
せっかく、ご意見も頂戴したのに、、。
そんな訳で、Blogは書けそうでなかなか書けないものだということが
わかりましたね。
所詮、自己満足と言えばそれまでのことですが、何だかんだと
続けている方々には、本当に敬服するより他ありません。
で、かく言う私は、すっかり開き直ってしまいました。
「格好良く」とか「立派に」とか、「鋭く」とか、そのようなことはやめ
にして、黙々と只々「徒然なるままに」書いてみることにしたのです。
30度を超えて、ついに今年も夏がやってきましたね。
ん~、、暑い!
不思議なもので、つい先日の梅雨空に咲いていた「紫陽花」が、
なんとも懐かしくさえ思えてくるではありませんか。
と言うより、梅雨時にも関わらず一服の清涼感さえ感じられます。
そう思うのは私だけではないでしょう。
ちょっとそこの方、 まあ涼んでいってくだされ。
それにしても、この東京の暑さは、
たまらんな~、まったく。