つむじ風

世の中のこと、あれこれ。
見たこと、聞いたこと、思ったこと。

臭い話し

2008年10月29日 08時36分46秒 | Weblog
 吉川教授のゴミを「焼却処分したときに出るガスでディーゼル発電」するアイデアにケチを付
けるつもりはありません。しかし、アイデアと製品化、商品化は全く別の話しなのであり、アイ
デアだけなら世の中いくらでもそこらに転がっているのです。

 早い話が、例えば「おなら発電」というのはいかがでしょうか。
「おなら」もガスですから、ちゃんと火が付きます。ですから億単位の人間の「おなら」を集めて、
これを燃焼させて得たエネルギーで発電する、なんてことも可能なのです。何せ、無尽蔵に日
々「排出」している訳ですから、こんなお手軽資源はちょっとそこらにありません。
 しかしながら、これを常態化して継続可能なシステム(商品化、製品化)にするのはとても難
しいでしょう。まさに「屁」のような話しなんですね。

 大学院の教授ですからね、話しは上手いですよ。黒い物もいつのまにか白くしてしまします。
冗談半分で聞いておれば良いものを、それを真に受けて10億出す「いちき串木野市」、まるで
マンガの世界です。大学院の教授というブランドを無条件に信頼したのです(「鵜呑み」とも言
いますが)。何の検証もしないのは、いかにもお役所仕事です。

ちょっと一言、「ねぇ教授、冗談はさて置き、ここらで本気出して下さいよ」と、言える人が居な
かったのです。本気じゃないと言うか、他人事と言うか、前項の「つくば市」と全く同じですね。
(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教授の言い訳

2008年10月26日 10時59分50秒 | Weblog
 新聞社の取材によれば、ゴミ処理能力は当初計画の3割弱、発電能力は「ほとんど
発電しない」というこの施設に対し、吉川教授は「もともと共同研究という位置づけで、
完全に能力を発揮するまで3年はかかる」と説明したそうです。

 しかし、完成したのは2004年4月ですから既に4年経過しており、全くの計画倒れである
ことは明白です。環境省もそれなりに先を見て「見込み無し」と判定し、補助金返還要求に
至ったものと思われます。教授は「もともと共同研究という位置づけ」を持ち出して来ました
が、奇妙な話しです。
 人口3万2千人の市の財政にとって10億を投じる「共同研究」は可能なのでしょうか。
市が言うように「税金で建設するゴミ処理施設で「実験」はあり得ない」のです。

 机上の理論を実証するため、研究や実験の重要性を軽視するつもりはありません。
しかし、何と言っても「世界初の施設」なのですから、通常であれば10億投じる前に実証
してしかるべきなのです。吉川教授はこの結果を予測していたと思われますね。もし予測
出来なかったとすれば、それは余程「おめでたい」としか言い様がありません。
現状分析や採算性、変換効率を無視して自分のアイデアに舞い上がり、慢心した結果
だと思われます。この辺はシステム開発を担当した株式会社エコミート・ソリューションズ
の責任かと思われますが、即ち”=吉川教授”なんですから責任の所在は明らかです。
この「詐欺」又は「詐欺行為」に対して、自分達の「馬鹿たれ加減」を棚に上げ、10億5千
万円の損害賠償訴訟を起こそうとするのは小さな地方自治体にとって無理もない話しな
んですね。(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またもやムジナが

2008年10月24日 12時10分34秒 | Weblog

 発電しないゴミ処理施設を鹿児島県の「いちき串木野市」に売り付けたのは、東京工業大学の
大学院の吉川邦夫教授とそのお仲間「株式会社エコミート・ソリューションズ」。
 例によって吉川教授ご自身が株式会社エコミート・ソリューションズの役員だというのだから、
我田引水というか、同じ穴のムジナって訳です。

 「横浜産学連携推進サイト」の記事に寄れば「環境に役立ち、経済的に成り立つソリューション
を企業に提供し、きっちりした静脈産業を作ることで動脈産業を生き返らせることを目指している」
と称しておりますが、現状では「動脈産業を生き返らせる」どころか、「キッチリ」瀕死の重症にお
としめたのです。
 さらに「この会社はいわゆるナレッジカンパニーとして知識のみを資産とし、徹底的なアウトソ
ーシングと大企業と組んだ研究開発を行い、中小企業の持つ良い技術を組み合わせるといった
新しいコンセプトのベンチャーである」と唱っております。
 つまり、システム開発と称して吹くだけのペーパー会社であり、取れるだけマージン取って
建設は三井三池製作所に投げただけなのでした。

 これは私の憶測ですが、三井三池製作所も建設しながら思ったに違いありません。
「世界初の施設」だそうだけど、こんなんで「ゴミ処理しながら発電できる」ものなのかねぇ!?
と。(続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そっくりさん出現

2008年10月18日 17時47分46秒 | Weblog

 2008年10月3日、朝刊に次のような見出が載っておりました。主題「ごみ発電施設「失敗」」、
副題「鹿児島「国補助3億円返還へ」」何気なく読んでいくと、何処かで聞いたような話しです。
市の名前がやけに長いなぁと思うくらいで、聞いたことも行ったこともない鹿児島県の「いちき
串木野市」という人口32,000人の地方都市の話しです(市名の長さでは「日本一」らしい)。

 この度、大枚約10億円をはたいてゴミ処理施設を建設したそうです。この施設は「ゴミ処理
しながら発電」するという代物で、年間2千万円の売電収入が見込めるということでした。ところ
が、会計検査院のチェックによって「計画通りに稼働していない」ことが判明。例によって、環境
省から受けていた補助金3億1千万円の返還命令が出ることになりそうだ、と言う話しです。
環境省の補助といったって、所詮「税金」なんですから、市は「補助金適正化法」により返還に
応じる意外に手はありません。
「計画通りに稼働していない」とは、随分ソフトな言い方ですが、実のところ「全く稼働していな
い」に等
しいらしいのです。そんなありさまですから当然、売電どころか自分の施設の電気さえ
まともに賄えていないのは容易に想像できますね


 話しは、これで終わる訳がありません。6億円借金しても「発電すれば」いずれは返せると考
えていた市ですが、建設したゴミ処理施設は「発電しない」ために、借金は約10億円にふくれ
上がり、当面返済の目処が立たなくなってしまったのです。
 もしお年寄りも生まれたばかりの子供も含めて市民が負担するとしたら、1人当たり3万円強
となります。そんなことは無理でしょうから、所得のある人に負担して貰うとすると、1人当たり
20万円前後という計算になりますかね。勿論、現状の市民税とは別にですよ。(続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

判決そして抗告

2008年10月07日 08時48分47秒 | Weblog
 2008年9月30日、つくば市が自責を棚に上げて「早稲田大学と株式会社E&E」に対
して2億9000万円の弁償を求めた訴訟は、「早稲田大学は2億円を賠償せよ」という判
決でありました。「回る風車」のはずが回らないのですから「契約違反」、早稲田大学に
7割の責任、つくば市の自責は3割としたのです。東京地方裁判所も考えましたね、製
造業者の株式会社E&E=早稲田大学なので、「お前が悪い」といったところでしょう。

 早稲田に対し「期待された発電量が得られないことを認識し得たにも関わらず、得られ
るとつくば市に報告した」と、そのインチキを指摘。
 つくば市に対し「事業の推進に慎重な検討を迫る材料がそろっていたのに、早稲田の
調査結果のみを鵜呑みにした」と、そのボケ振りを指摘したのでした。

 私が思うに、この判決はつくば市に相当有利な判決。裁判所も考えたのでしょう、この
問題の「真の被害者」は誰かということを。そしてもし、厳しい判断を下せば市税3億円が
露と消えてしまうことになるのだから。そこで、やはり「取れるところから取ろう」と。
 この判決に対して、早稲田大学は、散々美味しい仕事をしたにも関わらず「何で俺だけ
が」と開き直り、「事業主体(市)の責任を見誤っている」として即時抗告する始末です。
この場合、「見誤っている」のは早稲田の方で、裁判所は市民の味方なのだと言うことを
認識しておりませんね。この際、「ボケたつくば市のお役所」のことはどうでも良いのです
よ。
 風力を電気エネルギーに変換することは、人類にとってはとても重要な課題です。勿論
気ままな風のことですから簡単なことだとは思いませんが、それにしてもお粗末な話しな
んですね。20年も研究した成果だとはとても思えませんね。(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とんだ風車屋

2008年10月05日 08時48分35秒 | Weblog

製造者 株式会社E&E の責任
 これまた作る方も詭弁の固まりのような会社で、第一義の目的「回って発電する」ものを
自分達に都合の良いように解釈して作りました。素人目に見ても、申し訳ないがとても効率
よく発電するとは思えません。最初は何かのモニュメントかと思ったくらいですからね。
かくして風車は完成したのですが、案の定、芸術的センスも品性もないモニュメントになって
しまいました。しかも「待機電力」消費付きモニュメントです。さらに、今年の春(2008/04/01)
折りからの強風で1基が大破、モニュメントとしても用を成さなくなりました。出来損ないの
カカシのような格好です。かくして本物のブリキのガラクタになったのです。

 この風車屋は、つくば市が「適切な保守点検・管理」をしなかったのが大破の原因であると
言っております。確かに両者間に保守点検の契約はありませんが、つくば市にしてみれば
「回らない風車」に、なぜ点検が必要なのかと思っているのが目に浮かびますね。
また、市長に「発電機を稼働させないのであれば、取り扱い説明書に従いブレーキ装置を作
動させ回転を停止させる」ように申し入れたとのことですが、係争中であることもあってか無視
されたようです。そして「大破はつくば市がブレーキ装置の点検やブレーキパッドの交換点検
をしなかったことが原因」と決めつけたのです。しかし、風車は風に押し倒されたのでしょうか、
それとも回転オーバーでバラバラになったのでしょうか。肝心のことに触れておりません。
そもそも「回らない風車」のブレーキパッドは交換が必要なんですかね。待機電力といい、ブ
レーキ装置の点検やブレーキパッドの交換などの保守点検といい、随分カネのかかる風車な
んですね。機械物なので保守点検はある程度必要だと思いますが、風車屋にとっては23基
もあれば、結構な「カネの成る木」のはずだったんですね。今回、「カネの成る木」は枯れてし
まいましたが。それにしても今回の事業は、いかに無謀、且つ軽率だったか解りますね。

 会社のホームページによれば、この風車は「ダリウス・サボニウス併結型風力発電装置」と
いうものだそうで、早稲田大学と日本工業大学が20年来研究して来たものなのだとか。そして、
この会社自体、早稲田大学の技術移転によって設立された、いわば早稲田大学の分身のよう
な会社なのだということが説明されています。早稲田大学が「風車の製造者」を訴えないのは、
この道理があるからなんですね。要は同じ穴のムジナなんですよ。早稲田大学は20年も研究
してきたと言うけれど、補助金(研究費)を長年にわたり食い潰してきたんでしょうね。

 このような「モニュメント」を導入設置しているのは自治体、大学、企業などで、日本全国11カ
所もあるのだそうです。そして、他でも大破事故が。つくば市は環境省の補助金を受けたことで、
具体的に風車の実力を検証しなければならなくなり、思わぬ問題が発覚したのでした。導入した
他の自治体、大学、企業では未検証なため、騙されたことに未だに気が付かないのかもしれま
せんね。11カ所の実績(?)から言って、今回の事業は特に目新しい課題もありません。新規開
発の
要素は無いようです。風車もモデルチェンジした様子もないようですから建設費だけで済む
はずです。それなのに3億です。是非、今回の3億の支出内訳を知りたいものですね。(続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゼネコン早稲田

2008年10月04日 11時37分57秒 | Weblog
受注者(早稲田大学)の責任
 この仕事の受注元締めは早稲田大学です。しかし、実験や試作、研究ならともかく、早稲田
大学はいつからゼネコンになったのでしょうか。これまたいい加減な元締めで、いつ吹くか判ら
ない風向きを都合の良いように解釈して、報告書を捏造しあたかも発電出来るかの如く得意の
ディベートで説明したのです。第一義の「回って発電する」ものでなければならないことをすっか
り忘れておりました。そして相手が納得すればあたかも計画が完了したかのような勝手な解釈
をして「約3億の美味しい仕事」の総仕上げに身内の風車製造業者を指定したようです。
 つくば市がお人好しでマネージメントも出来ないことに付け込んだのですね。早い話が「詐欺
行為」ですよ。これってリフォーム詐欺と何処が違いますか?

 この「詐欺行為」が訴えられて、先日(2008/9/30)その判決が下りました。しかし、判決が下
っても尚、第一義の目的を忘れた自らの非を認めず、抗告してゴネてるのが早稲田大学です。
第一義の目的を実現しない「回らぬ風車」であることは説明したというのですが、であれば何故、
そんな「回らぬ風車」の建設を進めたのでしょうか、不可解です。また、予想発電量の計算は風
車の「回転部分がもっと大きいもの」だと言っているようですが、これも不可解です。全ては製造
業者の責任、とでも言いたいのでしょうか。都合の良い条件を並べて実現不可能な予想を立て
ただけで3億とは早稲田大学もやりますなぁ。

 今年の春(2008/04/01)折りからの強風で小学校に設置された「回らぬ風車」1基が大破。
児童らに怪我は無かったのですが、壊れた部品は周囲数十メートルに飛散したのです。これが
もし大型のものだったら大惨事になっていたかも知れませんね。やっていることは大学とは思え
ませんが、大学も「企業」ですからね、そこらの悪徳企業顔負けの対応です。名前が知れている
だけに始末が悪いですかね。それにしても紙上では早稲田大学の責任者の名前が一向に出て
来ませんが、まさか理工学術院ではあるまいな。(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つくば市のお役所仕事

2008年10月03日 10時54分32秒 | Weblog
発注者(つくば市)の責任
 アイデアだけで勝手な計画を立て、ろくなマネージメントも検証も出来ないのに事業を推進し
たつくば市に責任がありますね。この手の事業を進めるときは、いつものことですが、スムーズ
に進むことはめったにありませんね。大抵問題だらけで、発生した問題を、いかに上手く処理
できるかはマネージャーの腕に掛かります。不退転の決意で望むのですが、問題によっては
事業を中止することも決断しなければなりません。つくば市は「早稲田大学」というブランドだけ
で満足して、何の疑問も持たなかったようですが、何でも他人事のお役所などに出来る訳がな
いのです。単なる支援と称する融資などとは全く異なる仕事だということが解ってなかったよう
ですね。
 実は、この「回らぬ風車」には環境省から「二酸化炭素排出抑制対策」事業として1億8500万
円の補助金が出ているのです。完成した結果「回らぬ風車」であることが明白となり、その結果
「二酸化炭素排出抑制」の約束不履行ということでつくば市には「補助金適正化法」による補助
金返還の命令が下りました。
 環境省が補助金を引き上げる段になって(自分達の責任を棚に上げて)慌てて早稲田大学と
製造業者の(株)E & Eを訴えるという手段に出たのでした。そうしなければこの事業を承認した
市議会は市民から訴えられる可能性もありますからね。
恥ずかしいというか、お寒い話しですよ、まったく。(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回らぬ風車

2008年10月02日 18時09分35秒 | Weblog

 ここの所、急に気温が下がって、着る服の準備もままならない、そんな方も多いのでは
と思うこの頃です。皆様、お元気でしょうか。

 さて、皆様も既にご承知かと思いますが、つくば市の不思議な「回らぬ風車」の話しです。
今となっては、撤去にもお金がかかる、ただのガラクタになってしまったのですが、これが
また23基でお値段3億円もするのだそうです。

 「回らぬ風車」の設置目的はちゃんと「回って発電する」ことでしたが、値段の割りには
全く発電しておりません。いや発電どころか待機電力の方が上回り、電力を浪費している
というのです。勿論「二酸化炭素排出抑制」などとんでもないことです。

 この計画は、つくば市が考えた地域の活性化策でありましたが「風力発電によって得た
電力を売却する」という当初目的は何処にも見いだせない結果となりました。
つまり、とんだインチキ風車だったのです。この事業計画に関わったのは
発注者の「つくば市」、受注者の「早稲田大学」、製造者の「(株)E & E」の3者でした。
(続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする