里やまのくらしを記録する会

埼玉県比企郡嵐山町のくらしアーカイブ

将軍沢日吉神社例大祭で獅子舞が行われる 1957年

2009-02-05 22:15:22 | 将軍沢

 将軍沢日吉神社例大祭は十月二十日、二十一日の両日行はれたが、このお祭りには毎年古くから伝わっている獅子舞が奉納された。二十日には大通りを練(ね)り歩いただけであったが、二十一日には明光寺(みょうこうじ)境内で舞った後、五穀成就(ごこくじょうじゅ)、天下泰平(てんかたいへい)の大万灯(おおまんどう)を先頭にホラ貝、笛、太鼓を鳴らしながら秋晴れの道を静かに練って日吉神社(ひよしじんじゃ)境内に行き「めじしかくしの舞」をもって獅子舞は終った。
 この獅子舞は殆ど小学二、三年生の児童によって行はれるが、おかざきという花傘を冠った子が四人ササラを持ち、獅子を冠る子が三人、大ぶれという軍配を持って舞の中心になる子が一人の計八人で、その他笛を吹く人七人、唄を唄う人五人である。唄は「ななつごが今年はじめてささらすり よかれわるかれほめてたまわれ」など四つある。本村に現在残っている獅子舞は越畑、古里とこの将軍沢の三ヶ所だけになってしまったが、いづれも県の無形文化財に指定されている。「村としてもこのような文化財保護については、何らかの考慮を払う必要があるのではないか」と、ある古老は語っていたが、この風習がいつ頃から行はれてきたのか、又神社の祭神は誰なのかについても定かでない。
     『菅谷村報道』84号 1957年(昭和32)10月31日


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