今日のNBonline(日経ビジネス オンライン)下記記事は、私が考えていたこととまったく同じ内容。全面的に賛同いたしました。
TITLE:小泉改革が“ぶっ壊した”強靭な首相:
URL:http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080903/169561/?P=1
「敵前逃亡」という言葉を記事のなかで、御厨 貴(見くりや・たかし)氏は使っておられます。
どうも、最後の将軍、徳川慶喜と重なって見ますねえ。ここ一年から二年の間で、私が書いた福田さんのイメージを再掲しましょう。
*******
TITLE: リーダーの暗示学558――リーダーの身の振り方
DATE: 07/24/2006 12:02:41
PRIMARY CATEGORY: 人間行動分析
(小泉後の総裁選不出馬のとき)
出るのか、出ないのか、やきもきさせて、結局でないそうですね。福田さんは。おもしろい性格です。
本人が出たくないようにはとても見ませんでしたが、結局出ないようです。
まわりから見ると、なんと優柔不断な人だと思うでしょう。しかし、私からすると、これは優柔不断というのとはちょっと違う。
出馬したけりゃ、自分から名乗りをあげて支持をできるだけ集める、というのが常識の考え方ですが、この人は少し違うと思いますよ。派閥を割るのがまずいという見解とも違うように思えます。
こういう人の行動を考えるときは、まずどういう感受性かを考えていけばてっとりばやい。感受性についての解説は、拙著「リーダーの暗示学」にありますので、そこをよくお読みください。
人間の見方について参考になることが随分出ています。それでも初級編ですが。中級編は「リーダー研究会」の研究会員にはお伝えしていきます。
話を福田さんに戻しますが、新聞記事によると「みんな出馬しろと言ってくるが、票をもってきてくれる人間はいない」といった感じの言葉を吐いたそうです。
要するに、彼は御輿に担がれたいのです。私はそう思う。そういう感受性なんですね。人が是非お願いしますと言わないと動かない。結局、毀誉褒貶にものすごく敏感なんですね。(追記:票をくださいと人に頭を下げることができない性分だということ)
拙著『リーダーの暗示学』のなかで説明した徳川慶喜、この人もそうで、前の将軍が亡くなって、慶喜しか候補がいないのを誰もが知っているのに、将軍職を受けない。結局、徳川宗家は継ぐが、これは私的なことであって、公職の将軍職は受けない。よくわからない理論ですがね。
それで何をやるかというと、長州征伐(第二次)を陣頭指揮しようとする。ここで長州を痛い目に合わせて、自分が将軍になる大義名分を自分でつくろうとしたと、私は理解しています。
福田さんのような人は、まわりから「是非出てくれ」と言われるのが好きなはずです。でも「是非出て」と言われても絶対受けない。それでもみんなが出てくれというから、「じゃあ仕方ない。出てやるか」という感じにしたいのでしょう。本当は出たいのにね。
だから、まわりの人にしつこく「出てくれ」と言って欲しかったに違いない。ところが、まわりは福田さんの言葉を真に受けて、あきらめてしまった。
今ごろ福田さんは当てがはずれて、ガックリしているのではないのかな。大義名分をつくれなかった悲劇ですか。
大義名分なんか言わずに、やりたきゃやればいいのに。それができないのが、感受性の呪縛。どうです。「リーダー研究会」の研究会員になって、感受性の研究を一緒にしませんか。拙著の読者であることが、研究会員の資格要件ですよ。
TITLE: リーダー感覚177――人の世は浮き草の如く
DATE: 09/14/2007 09:23:50
PRIMARY CATEGORY: 佐藤直曉の著書ご紹介
(安部退陣を受けて)
麻生さんが最有力と見られていたのに、突如福田さんが名乗りをあげて、形勢は傾きつつあるようです。
TITLE: リーダーの条件31――組織の規模とリーダーの資質
DATE: 03/21/2008 11:42:18
PRIMARY CATEGORY: 戦略眼
いま、福田さんは、ガソリン税について一般財源化に向けて考えろと幹部に指示したそうですが、自民党の道路族を抑えるだけの力はないと見ます。結局総理の意向はつぶされるでしょう。
民主党との修正協議をしたいと福田さんは言っているようですが、自民党内で収拾がつかないのでは、所詮無理なことでしょう。このまま内閣総辞職へと進んでいくように思えます。どこかで、総理の職をポイと投げ出すのではないでしょうか。
*********
やはり、福田さんはポイと職を投げ出しましたね。このころから「辞めたい」と言っていたそうです。時期は私の予測より多少ずれました。結局、サミットをやりたかったんだろうなと思います。
なぜ私がポイと投げ捨てると予想したかというと、そういう実績があるからです。年金未納の問題が出たとたんに、福田さんは官房長官をお辞めになってしまったのを、みなさん覚えていますか?
結局、人間はいつも同じ行動をとるものなのです。
このタイプの人間は先を予測するのが好きなんです。そして、いろいろシミュレーションして、結論を出してしまう。
野球のチームでいうならば、7回くらいに相手チームが抑えの切り札を投入してきたら、もうあっさり勝負をあきらめてしまう。そんな監督に見ますね。
勝負は何があるかわからない。「勝負はゲタをはくまでわからない」どころではない。
長嶋さんのように「勝負はゲタ脱いで、服脱いで、フロに入るまでわかりませんよ」くらいにしぶとくないといけない。
最後までふんばれば、極端な話、敵が交通事故で死ぬかもしれない。病気で倒れるかもしれない。勝負は最後まで何があるかわからない。
でも、さっさとあきらめてしまうのが、福田さんのようなタイプの特徴ですから、勝負師は無理ですね。ましてや政治家、なかんずく総理大臣は無理。
そういった観察を常々欠かさなければ、人を観る目が非常に培われる。そういうことを「人間行動学」でわかりやすくまとめたいと思っているわけです。
このところ人間行動学の資料というかテキストをつくろうと、悪戦苦闘の毎日です。
内容を詰めることもたいへんです。そのうえ、それをどう販売するかも。そのために、どんなツールを使うかもですね。
クレジット決済の手段はめどがついています。PayPalを使うと非常に安く、しかも資金的にもうまい具合です。やはり、アメリカはこのあたりの先進国ですね。便利な仕組みがたくさんあるようです。それを使う予定です。
ツールはどうするか。いまのところは、電子ブック作成にvoyagerのソフトを使おうかと考えています。手数料として販売価格の3割をとられるのはちと痛いですけれどね。
自分でPDFをつくって販売すれば手数料はまったく発生しないのですが、voyagerのソフトですと立ち読みができます。そのあたり、買う人は安心でしょう。
自分のサイトで販売すれば、voyagerの手数料は2%だけですむということですので、お客さんには私のサイトで買っていただくようにお願いするしかありません。
その前に中身を早く詰めませんとね。
TITLE:小泉改革が“ぶっ壊した”強靭な首相:
URL:http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080903/169561/?P=1
「敵前逃亡」という言葉を記事のなかで、御厨 貴(見くりや・たかし)氏は使っておられます。
どうも、最後の将軍、徳川慶喜と重なって見ますねえ。ここ一年から二年の間で、私が書いた福田さんのイメージを再掲しましょう。
*******
TITLE: リーダーの暗示学558――リーダーの身の振り方
DATE: 07/24/2006 12:02:41
PRIMARY CATEGORY: 人間行動分析
(小泉後の総裁選不出馬のとき)
出るのか、出ないのか、やきもきさせて、結局でないそうですね。福田さんは。おもしろい性格です。
本人が出たくないようにはとても見ませんでしたが、結局出ないようです。
まわりから見ると、なんと優柔不断な人だと思うでしょう。しかし、私からすると、これは優柔不断というのとはちょっと違う。
出馬したけりゃ、自分から名乗りをあげて支持をできるだけ集める、というのが常識の考え方ですが、この人は少し違うと思いますよ。派閥を割るのがまずいという見解とも違うように思えます。
こういう人の行動を考えるときは、まずどういう感受性かを考えていけばてっとりばやい。感受性についての解説は、拙著「リーダーの暗示学」にありますので、そこをよくお読みください。
人間の見方について参考になることが随分出ています。それでも初級編ですが。中級編は「リーダー研究会」の研究会員にはお伝えしていきます。
話を福田さんに戻しますが、新聞記事によると「みんな出馬しろと言ってくるが、票をもってきてくれる人間はいない」といった感じの言葉を吐いたそうです。
要するに、彼は御輿に担がれたいのです。私はそう思う。そういう感受性なんですね。人が是非お願いしますと言わないと動かない。結局、毀誉褒貶にものすごく敏感なんですね。(追記:票をくださいと人に頭を下げることができない性分だということ)
拙著『リーダーの暗示学』のなかで説明した徳川慶喜、この人もそうで、前の将軍が亡くなって、慶喜しか候補がいないのを誰もが知っているのに、将軍職を受けない。結局、徳川宗家は継ぐが、これは私的なことであって、公職の将軍職は受けない。よくわからない理論ですがね。
それで何をやるかというと、長州征伐(第二次)を陣頭指揮しようとする。ここで長州を痛い目に合わせて、自分が将軍になる大義名分を自分でつくろうとしたと、私は理解しています。
福田さんのような人は、まわりから「是非出てくれ」と言われるのが好きなはずです。でも「是非出て」と言われても絶対受けない。それでもみんなが出てくれというから、「じゃあ仕方ない。出てやるか」という感じにしたいのでしょう。本当は出たいのにね。
だから、まわりの人にしつこく「出てくれ」と言って欲しかったに違いない。ところが、まわりは福田さんの言葉を真に受けて、あきらめてしまった。
今ごろ福田さんは当てがはずれて、ガックリしているのではないのかな。大義名分をつくれなかった悲劇ですか。
大義名分なんか言わずに、やりたきゃやればいいのに。それができないのが、感受性の呪縛。どうです。「リーダー研究会」の研究会員になって、感受性の研究を一緒にしませんか。拙著の読者であることが、研究会員の資格要件ですよ。
TITLE: リーダー感覚177――人の世は浮き草の如く
DATE: 09/14/2007 09:23:50
PRIMARY CATEGORY: 佐藤直曉の著書ご紹介
(安部退陣を受けて)
麻生さんが最有力と見られていたのに、突如福田さんが名乗りをあげて、形勢は傾きつつあるようです。
TITLE: リーダーの条件31――組織の規模とリーダーの資質
DATE: 03/21/2008 11:42:18
PRIMARY CATEGORY: 戦略眼
いま、福田さんは、ガソリン税について一般財源化に向けて考えろと幹部に指示したそうですが、自民党の道路族を抑えるだけの力はないと見ます。結局総理の意向はつぶされるでしょう。
民主党との修正協議をしたいと福田さんは言っているようですが、自民党内で収拾がつかないのでは、所詮無理なことでしょう。このまま内閣総辞職へと進んでいくように思えます。どこかで、総理の職をポイと投げ出すのではないでしょうか。
*********
やはり、福田さんはポイと職を投げ出しましたね。このころから「辞めたい」と言っていたそうです。時期は私の予測より多少ずれました。結局、サミットをやりたかったんだろうなと思います。
なぜ私がポイと投げ捨てると予想したかというと、そういう実績があるからです。年金未納の問題が出たとたんに、福田さんは官房長官をお辞めになってしまったのを、みなさん覚えていますか?
結局、人間はいつも同じ行動をとるものなのです。
このタイプの人間は先を予測するのが好きなんです。そして、いろいろシミュレーションして、結論を出してしまう。
野球のチームでいうならば、7回くらいに相手チームが抑えの切り札を投入してきたら、もうあっさり勝負をあきらめてしまう。そんな監督に見ますね。
勝負は何があるかわからない。「勝負はゲタをはくまでわからない」どころではない。
長嶋さんのように「勝負はゲタ脱いで、服脱いで、フロに入るまでわかりませんよ」くらいにしぶとくないといけない。
最後までふんばれば、極端な話、敵が交通事故で死ぬかもしれない。病気で倒れるかもしれない。勝負は最後まで何があるかわからない。
でも、さっさとあきらめてしまうのが、福田さんのようなタイプの特徴ですから、勝負師は無理ですね。ましてや政治家、なかんずく総理大臣は無理。
そういった観察を常々欠かさなければ、人を観る目が非常に培われる。そういうことを「人間行動学」でわかりやすくまとめたいと思っているわけです。
このところ人間行動学の資料というかテキストをつくろうと、悪戦苦闘の毎日です。
内容を詰めることもたいへんです。そのうえ、それをどう販売するかも。そのために、どんなツールを使うかもですね。
クレジット決済の手段はめどがついています。PayPalを使うと非常に安く、しかも資金的にもうまい具合です。やはり、アメリカはこのあたりの先進国ですね。便利な仕組みがたくさんあるようです。それを使う予定です。
ツールはどうするか。いまのところは、電子ブック作成にvoyagerのソフトを使おうかと考えています。手数料として販売価格の3割をとられるのはちと痛いですけれどね。
自分でPDFをつくって販売すれば手数料はまったく発生しないのですが、voyagerのソフトですと立ち読みができます。そのあたり、買う人は安心でしょう。
自分のサイトで販売すれば、voyagerの手数料は2%だけですむということですので、お客さんには私のサイトで買っていただくようにお願いするしかありません。
その前に中身を早く詰めませんとね。