佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

リーダー感覚105――改善のための望ましい資質

2007-05-31 09:50:23 | 人間行動分析
「改善のための望ましい資質は、(病的なまでに)現状を容認しないこと。どんなに良いものを見せられても「何だこんなもの」と言えること。そして、つねにもっと美しいものを追求すること」(川瀬武志 『IE問題の解決』) 世の中には、ときどきこういう人がおります。アップルのジョブズはきっとこういう人なんでしょうね。 前にも書きましたが、ipodの外装(ステンレス)がピカピカでないので、担当者に何度もダメを . . . 本文を読む

リーダー感覚104――人をいかに観るか

2007-05-30 08:08:42 | リーダー感覚
前々回でしたか、人間を観ることについてどう示したらいいか分からない、自信がないと書きました。 しかし、だいたいのところはわかっているのです。 大事なのは ①その人の行動パターンを把握すること。 ②そのパターンに今の行動があっているか、あるいはそれているように見えるか判断すること ③もし、それているように見えたら、それは何が原因か分析する このプロセスをいろいろな状況で行えば、その人のことがあ . . . 本文を読む

リーダー感覚103――one for all, all for one を気の観点から考える

2007-05-29 10:12:55 | リーダー感覚
もう随分前のことですが、このブログで知り合った若いかたに、面接試験でのコツをお教えしたことがあります。 簡単に言うと、愉快な気持ちで会場に臨み、その気で目の前の試験官を包むようなつもりになるのです。最初にそれを行って、あとはもう忘れてかまいません。やれる人は、相手の眉間に気を通すようにすればもっと効果があります。 私はこれを大勢の人に行ったらどうだろうかと思い実験したことがあります。百人以上い . . . 本文を読む

リーダー感覚102――久しぶりにカーネギーの「人を動かす」を読んでみた

2007-05-28 10:13:36 | 佐藤直曉の著書ご紹介
言わずと知れたカーネギーの名著です。私は20代の頃読みましたが、なるほどと納得し、また感動したものです。 最近、拙著『リーダー感覚』と比べてみたくなって、図書館から借りて、二十年ぶりくらいに読んでみました。ざっと、目を通してみましたが、懐かしい事例が出てきましたね。 私が特によく覚えている例。 ひとつは、顧客の社長の息子が切手集めをしているというのを聞きつけて、切手をもっていったところ、社長 . . . 本文を読む

リーダー感覚101――ネットでの情報検索:時々首をかしげるときがある

2007-05-26 09:12:09 | 雑記帳
私の趣味のひとつは生物の進化を勉強することです。環境変化に応じて、いろんな生物が誕生するのを知るのは面白いものです。 その究めつけは、人類はいかにして猿から進化したかということです。 通説ではチンパンジーのような樹上生活をしていた我等が先祖のサルは、そこで二足歩行の基礎を築いた。木に登ることで、二足歩行の体を築いたということです。 ところが、あるとき気候が激変して、森林が消滅し草原――サバン . . . 本文を読む

リーダー感覚100――誰もが自分の運命は自分で決めたいと思っている

2007-05-25 09:15:46 | 佐藤直曉の著書ご紹介
私はしばしば「自発性が発揮できる環境こそ、人間の意欲を最も奮い立たせることができる」と、このブログで書いています。 「人間は誰もが自分の運命は自分で決めたいと思っている」というのは、私の恩師川瀬武志先生の言葉ですが、同じようなことだと思います。 これはスタッフとラインの関係について言及したものです。 この前、たてこもり事件が起きて、特殊部隊(SATと言いましたか)の警官が射殺される事件が起き . . . 本文を読む

リーダー感覚99――人たらしの秀吉のようになれたらいいのになあ

2007-05-24 09:26:12 | 佐藤直曉の著書ご紹介
人に好かれないと仕事は出来ない――これはまあ間違いのないところでしょう。私のように一人で仕事をしている者でも、出版社の人に嫌われたら仕事ができません。人に好かれるのは多くの場合損にはなりません。 しかし、世の中にはいけ好かない人物がいるのは確かです。あなたの上司にもいますか、そういう人? あるいは部下にも。 嫌な人間と付き合わないようにできるならば、こんな有り難い事はないです。しかし、会社を辞 . . . 本文を読む

リーダー感覚98――自分の軸をもて

2007-05-23 09:00:09 | リーダー感覚
何事をするにつけ、自分なりの分析フレームワークをもつことは大事だと思います。フレームワークなどとたいそうなことではなくて、軸と言ったほうがよいでしょうかね。 たとえば、私の場合は歴史にこっていますから、歴史を眺めていて、自分なりの軸をつくりました。それは人道主義は常に最後は勝つということです。 これは戦略家養成コースで述べていますので詳しいことは省きますが、自由への欲求というのは人間の欲求のな . . . 本文を読む

リーダー感覚97――マニュアル教育礼賛

2007-05-22 10:50:50 | 佐藤直曉の著書ご紹介
昨日は題材を『リーダーの暗示学』から取り上げました。相手の固定観念を解く手段として、相手を相手が住んでいるイメージの世界から別の世界に移すことで、固定観念を解く手段です。 そして、その手段を成功させる前提として、テクニック以前の心構えが本当はいちばん大事なのだと申しました。 つまり、相手と良好な信頼関係をつくっているかとか、人間に対する優しさをもっているかとか、人がこの人の話なら聞いてみたと思 . . . 本文を読む

リーダー感覚96――違った世界を見せる暗示

2007-05-21 10:09:49 | 佐藤直曉の著書ご紹介
久しぶりに『リーダーの暗示学』を取り上げましょうか。私の暗示学というのは、リーダーが部下などを対象に暗示するというものです。自己暗示ではありません。 人に暗示をかけるわけですが、実際のところは、自己暗示を解くというほうがいいかもしれません。 つまり、ある固定観念をもっている人に対して、その観念は間違っているよと言うわけです。もちろん、それを相手の意識に向かって言っても聞きません。効果は全くあり . . . 本文を読む