佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

リーダーの暗示学633――今日は人生における「波」のおはなし

2006-10-31 20:46:34 | 心と体と人間行動
 昨日は世阿弥の男時・女時を紹介しましたが、どんなものにも波といういうものがあるようです。一定の傾向ですね。上り坂のときであれば、それが必ず一定期間続く。また下降もある期間続く。そういう波にどう対処すればよいかです。   「高潮期・低潮期」  整体では身体の波を7年としています。このほかにも、1か月の波、一年の波などがあるのですが、中期的にはまず7年を考えるようです。    それで、前半の三年半 . . . 本文を読む

リーダーの暗示学632――携帯市場の男時・女時

2006-10-30 08:23:12 | リーダーの暗示スキル
携帯電話がひどいことになっているようですね。私は携帯電話を使いこなせていない人間なので、どうでもいいことなのですが。しかし、このすったもんだが、どういう影響を市場にもたらすかは、後世のケーススタディになりそうで、はたから見ていておもしろい。 「携帯神はどちらに微笑むのか」  今日は、新刊『リーダー感覚』の校正作業に時間をとりたいので、簡単にしておきます。 ソフトバンク「予想外」、連日の携帯電 . . . 本文を読む

リーダーの暗示学631――勝負師は心理的ショックによって相手の正常な判断をかく乱させる

2006-10-28 14:34:12 | 人間行動分析
 正しい判断をすれば、難局でも乗り切れるでしょう。しかし、そういうときに平常心でいられないと、正しい判断はできないものです。正しい判断をできないように導くのが勝負師のようです。    昨日の日経新聞夕刊(10月27日)のコラム『こころの玉手箱』は、将棋棋士で「王座」というタイトルを保持している羽生善治さんが書いています。  このコラムで、羽生さんは大山康晴15世名人と対戦したときの思い出を語って . . . 本文を読む

リーダーの暗示学630――時として心理的ショックは物理的ショックより影響力がある

2006-10-27 17:11:56 | リーダーの暗示スキル
あらゆる物事において、「サプライズ」というものが、相手に非常に大きな効果をもたらします。 「秘すべきは花」  勝負事などでは、特にサプライズというものが大事です。    能の中興の祖である世阿弥――室町時代の人物――は、こんなことを言っております。    たとえば、武術におけるかけひきにも、名将の知謀によって意外な戦略を用いて、強い相手にも勝つことがある。これは負けた方にとってみれば、予期して . . . 本文を読む

リーダーの暗示学629――推理力を訓練するには聴覚訓練を行うとよい

2006-10-26 19:57:55 | 心と体と人間行動
どういうわけか、耳のいい人は推理力が優れているというのです。ちょっとその説を説明してみましょう。 「推理力の訓練法」  以下は、私がしばしば取り上げる、整体の創始者・野口晴哉先生が提案していた推理・思考・判断力の訓練法です。   ■枕元に時計を置き、その音を聞く。だんだん離していって、その音が聞こえるか聞こえないかくらいの位置にまでもっていく。そしてその音を寝ながら数える。   ■次の日はその . . . 本文を読む

リーダーの暗示学628――孫して得とれ?

2006-10-25 09:24:27 | 雑記帳
携帯電話市場で孫さんがどう動いていくのか、おもしろいですね。私は携帯電話を全然使いこなしていないので、コンテンツとかの評価は全然できませんが、思いつく基本的な経済原理を少々…。 「携帯の形態はどう代わるんだろう」  今日は、夜、八洲学園大学という生涯教育のための大学で講義をします。いわゆるeラーニングというものです。その準備のために、ブログは手短にさせていただきます。    では携帯電話市場に . . . 本文を読む

リーダーの暗示学627――体罰は体罰を生む

2006-10-24 17:04:10 | リーダーの暗示スキル
虐待して子供を死なせた容疑者は、こう言っていたそうです。 「自分は体罰を受けて育った。それで世の中のことがわかったので、体罰は否定しない。日常的ではないが、しつけで子どもをたたくことはある」 「親子連鎖を断つ会」を主宰する東海女子大学人間関係学部の長谷川博一教授(臨床心理学)によると、自身が虐待を受けて育った場合、そうでない親に比べて虐待するケースは2割ほど多くなるという。 長谷川教授は「自 . . . 本文を読む

リーダーの暗示学626――予期せざるちょっとした成功を大事にしよう

2006-10-23 11:38:54 | リーダーの暗示スキル
ピーター・ドラッカー(1909~2005)は、予期せざる成功は腹立たしく、しかもそこに成功の芽が隠されている、というようなことを言っています。 「運命の別れ道」  今朝の日経新聞(2006年10月23日)の17面に、小林幸子さんが自分の経験談を語っていますが、おもしろかったですよ。    彼女は10歳で古賀政男に見出され、デビュー作の「ウソツキ鷗(かもめ)」が二十万枚のヒット。し . . . 本文を読む

リーダーの暗示学625――『リーダー感覚』のすすめ

2006-10-21 13:31:08 | リーダー感覚
三百年前、デカルトは「我思う。ゆえに我あり」と言った。今やわれわれは「我見る。ゆえに我あり」と言わなければならない。――ピーター・ドラッカー(1909~2005) 「感覚とは何か」 「最近企業や政府の計画立案において、シナリオが大きな役割を果たすようになった。その基本もまた知覚的な認識である。  そしてもちろん、生態系なるものはすべて、概念的な分析ではなく、知覚的な認識の対象である。  生態系 . . . 本文を読む

リーダーの暗示学624――検索能力と聖心女子大学の入試問題

2006-10-20 10:53:32 | 人間行動分析
私はもう一本別のブログ「佐藤直曉のつれづれなるままに」というのを書いていまして、こっちは日常の気になることや趣味の整体関連の話などを、くだけた調子で書いています。今日のテーマは、どちらかといえばそっちむきなんですが、たまにはこちらの読者にも考えていただいたほうがいいだろう、ということで書くことにしました。    「検索させる入試問題」  今朝の日本経済新聞一面(10月20日)のコラム「ネットと文 . . . 本文を読む