今日は私の知人のブログがおもしろかったので、それを参照しつつ私の意見を述べてみたいと思います。
そのかたは不動産会社に勤務されておられますが、2年後には家業の不動産会社を継ぐ予定だそうで、いま不動産業の勉強はもとより、マーケティングや財務などの勉強を熱心にされています。
そのかたが、性善説と性悪説にあてはまる例を職場で見つけたとブログに書いています。
二代目参上
その内容をかいつまんでここに記します。
職場でいつもやりあっている上司がいるのだそうです。一人は二代目さん曰く「性善説派」。もう一人は「性悪説派」。
「性善説派は、契約の相手方や仲介業者は、基本的に当社の立場を理解し慮って行動してくれているはずだから、その行動や考えは信用できる、というものです。
性悪説派は、契約の相手方や仲介業者は、基本的に自社(または自分)の立場しか考えないで行動しているから、その行動や考えは信用できない、というものです。
相手を信用しすぎて詰めが甘く、うまくいかない契約がここのところ何件かあります。いままでは『そんなことまで疑っていたら先に進まないでしょう』と言ったようなことを突き詰めていかないと、当社が大きなリスクを追ってしまうことになりかねない例がいくつもあります」
こんな二人がいつもやり合うので、とても参考になると二代目さんはおっしゃっています。
たしかに、景気が悪い時代ですから、契約するときには以前よりも一層慎重でないといけないのでしょう。ですから、いまは性悪説派が勢いがあるのかもしれませんね。
さて、このかたはなかなかよいところに眼をつけたと思います。というのも、観察においては、極端に異なるものを分析することがとても有益だからです。
たとえば、ある商品の中で、すごく売れているものとそうでないものを比べると、多くのヒントが得られます。
あるいはお店でもいいでしょう。すごくはやっているパン屋さんとかレストランと全然繁盛していないところを比べると、ポイントがすごくわかるものです。
人間を観るときも同じです。ですから、私の電子本『人間行動学の基礎』では、「探検家スコット」を取り上げています。
スコットとアムンセンは南極極点一番乗りで激しく競争しましたが、アムンセン隊は見事に成功したのに対し、スコット隊は全員遭難するという悲劇にみまわれました。両隊の違いを検証すると、いろいろなことがわかってきます。
さて、二代目さんのブログに戻って、私の印象を述べてみましょう。
性善説とか性悪説というのは、結局人間をどう受け止めるかというとことに尽きるわけですが、その受け止め方は、その人の家族環境、生い立ち、職場での環境や地位などによって決まってきます。
拙著『リーダーの暗示学』でいえば、どういう「観念」が子供から大人になるにつれて植え付けられたかということで決まると説明しています。つまり、これが性格の形成原因です。
それと、体の構造によって物事の受け止め方まである特性を生じるようになるということもあります。これは体癖論です。
つまり人間は体構造と観念とによって、物事の受け止め方が決まってくるということです。
それはさておき、性悪説、性善説、という具合に単純にダイコトマイズ(二分化)するだけにととまらず、その先に進んで考えてみましょう。
性善説派の上司については、たとえばこんな疑問が浮かびます。
例)
この人は本当に人間を信用しているのか。単に楽観的なだけではないのか。人間に限らず、あらゆることに楽観的なのではないか。
あるいは、事務的な仕事について無精者なのではないか。事務作業を詰めるのが嫌いで、人とわいわい話をするほうが好きなのではないか。 こういうのは3種的かもしれません。
あるいは、元来鷹揚なタイプで、何か言われるとすぐ受け入れてしまうタイプなのではないか。これは10種タイプ。
話をもってこられ、頼まれるとNoと言えないタイプなのではないか。捻れ型にはこういう人がいるかもしれません。
などなど、いろいろ考えてみるのもよいでしょう。
また、性悪説の上司にももう少し細かい観察をしてみましょう。
例)
人間を信用しないのではなく、業務について冷静で現実的な人なのではないか。そのぶん、情が薄く感じられるのではないのか? これは5種です。
人間に限らず、常に物事を悲観的に見る人なのではないのか? 4種当たりはそうかもしれませんね。2種はどうなんだろう。
ちなみに、現実的な人と悲観的な人とは一見似ていますが、まるで違うタイプです。
人間には興味がなく、理論的な部分だけで判断する人なのではないか? これは1種かな。
などなど、こちらもいろいろ考えさせられます。
体癖論的に観察すると、どういう人なのかがもっとクリアになってくると思います。なかなかよい着眼点だったので、今後も観察を続けてもらいたいと思います。
そうすれば、ますます人間に対する見方に磨きがかかるでしょう。
そのかたは不動産会社に勤務されておられますが、2年後には家業の不動産会社を継ぐ予定だそうで、いま不動産業の勉強はもとより、マーケティングや財務などの勉強を熱心にされています。
そのかたが、性善説と性悪説にあてはまる例を職場で見つけたとブログに書いています。
二代目参上
その内容をかいつまんでここに記します。
職場でいつもやりあっている上司がいるのだそうです。一人は二代目さん曰く「性善説派」。もう一人は「性悪説派」。
「性善説派は、契約の相手方や仲介業者は、基本的に当社の立場を理解し慮って行動してくれているはずだから、その行動や考えは信用できる、というものです。
性悪説派は、契約の相手方や仲介業者は、基本的に自社(または自分)の立場しか考えないで行動しているから、その行動や考えは信用できない、というものです。
相手を信用しすぎて詰めが甘く、うまくいかない契約がここのところ何件かあります。いままでは『そんなことまで疑っていたら先に進まないでしょう』と言ったようなことを突き詰めていかないと、当社が大きなリスクを追ってしまうことになりかねない例がいくつもあります」
こんな二人がいつもやり合うので、とても参考になると二代目さんはおっしゃっています。
たしかに、景気が悪い時代ですから、契約するときには以前よりも一層慎重でないといけないのでしょう。ですから、いまは性悪説派が勢いがあるのかもしれませんね。
さて、このかたはなかなかよいところに眼をつけたと思います。というのも、観察においては、極端に異なるものを分析することがとても有益だからです。
たとえば、ある商品の中で、すごく売れているものとそうでないものを比べると、多くのヒントが得られます。
あるいはお店でもいいでしょう。すごくはやっているパン屋さんとかレストランと全然繁盛していないところを比べると、ポイントがすごくわかるものです。
人間を観るときも同じです。ですから、私の電子本『人間行動学の基礎』では、「探検家スコット」を取り上げています。
スコットとアムンセンは南極極点一番乗りで激しく競争しましたが、アムンセン隊は見事に成功したのに対し、スコット隊は全員遭難するという悲劇にみまわれました。両隊の違いを検証すると、いろいろなことがわかってきます。
さて、二代目さんのブログに戻って、私の印象を述べてみましょう。
性善説とか性悪説というのは、結局人間をどう受け止めるかというとことに尽きるわけですが、その受け止め方は、その人の家族環境、生い立ち、職場での環境や地位などによって決まってきます。
拙著『リーダーの暗示学』でいえば、どういう「観念」が子供から大人になるにつれて植え付けられたかということで決まると説明しています。つまり、これが性格の形成原因です。
それと、体の構造によって物事の受け止め方まである特性を生じるようになるということもあります。これは体癖論です。
つまり人間は体構造と観念とによって、物事の受け止め方が決まってくるということです。
それはさておき、性悪説、性善説、という具合に単純にダイコトマイズ(二分化)するだけにととまらず、その先に進んで考えてみましょう。
性善説派の上司については、たとえばこんな疑問が浮かびます。
例)
この人は本当に人間を信用しているのか。単に楽観的なだけではないのか。人間に限らず、あらゆることに楽観的なのではないか。
あるいは、事務的な仕事について無精者なのではないか。事務作業を詰めるのが嫌いで、人とわいわい話をするほうが好きなのではないか。 こういうのは3種的かもしれません。
あるいは、元来鷹揚なタイプで、何か言われるとすぐ受け入れてしまうタイプなのではないか。これは10種タイプ。
話をもってこられ、頼まれるとNoと言えないタイプなのではないか。捻れ型にはこういう人がいるかもしれません。
などなど、いろいろ考えてみるのもよいでしょう。
また、性悪説の上司にももう少し細かい観察をしてみましょう。
例)
人間を信用しないのではなく、業務について冷静で現実的な人なのではないか。そのぶん、情が薄く感じられるのではないのか? これは5種です。
人間に限らず、常に物事を悲観的に見る人なのではないのか? 4種当たりはそうかもしれませんね。2種はどうなんだろう。
ちなみに、現実的な人と悲観的な人とは一見似ていますが、まるで違うタイプです。
人間には興味がなく、理論的な部分だけで判断する人なのではないか? これは1種かな。
などなど、こちらもいろいろ考えさせられます。
体癖論的に観察すると、どういう人なのかがもっとクリアになってくると思います。なかなかよい着眼点だったので、今後も観察を続けてもらいたいと思います。
そうすれば、ますます人間に対する見方に磨きがかかるでしょう。
ブログを紹介頂きありがとうございます♪
なるほど、人の見方はひとつに留まらず更に色々考えられますね。私が性悪説派と名付けた上司は、とにかく人の荒探しが得意で何事にもケチを付けるのが大好きなのですが、今はそれが功を奏しています。性善説派の上司は争い事が嫌いで「あの人は良い人だ」というのが口癖で、何事も三方一両損的な誰も悪くないといった結末にするのが好きで、今は色々と会社同士の係争問題が出てきています。
問題解決を、後者は、原因を突き止めなさ過ぎで曖昧、前者は原因を突き止めすぎでぎくしゃく、といったホントに仕事が両極端です。
などなど、先生のブログを参考に今後も勉強していきます!ありがとうございました。
今後とも一緒に勉強していきましょう!
私もわからないことだらけですから。
体つきがわかれば、記事の二人のことがもう少しわかるかもしれませんね。
コメントからの印象では、性善説の人は2種かもしれません。2種は八方美人といわれていますから。
性悪説の人は5種、2種、9種とかが混じっている人かもしれません。このあたりはいただいた情報からはなんともいえません。
さらに、人にけちをつけるのでも勝ちたいと思ってけちをつけるのか、損得勘定でけちをつけるのかでも違います。前者は捻れ型ですし、後者は5種です。
裏にどんな感受性があるのか(名誉心に敏感なのか、好き嫌いなのか、損得勘定なのか、勝ち負けの闘争心なのか、愛憎か)で考えていくとよいと思います。
ふたりの上司の体つきは、
性善説派はがっちり大型体型で、やってたスポーツはラグビーと柔道で、顔立ちは目が大きく丸い感じ、
性悪説派は小柄ながら昔は鍛えて感じで、やってたスポーツはテニスと卓球、顔立ちは目が細長い感じです。
おふたりとも今は結構なメタボ体型ですが。
>裏にどんな感受性があるのか
ここをもう少し観察してみたいと思います!
だいぶわかってきましたね。特に性善説の方はほぼきまりでしょう。
ただ、私の考えをいいますと影響されるのでしばらく黙っていましょう。
感受性をしっかり観察してみてください。今後の観察が楽しみです。がんばって!
それから、顔の場合は特に形が重要です。丸顔とか三角とか四角とか、えらがはっているとかですね。