佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

原発再稼働の芽はもうないでしょう

2012-05-15 16:42:02 | リーダーの人間行動学
福島原発の事故では津波に気をとられ(あるいはわざとそちらに注意を集めさせられて)忘れられていますが、送電線の鉄塔が土砂崩れで根こそぎ倒れてしまったという驚愕の事実もあります。それが、電力を喪失した大きな原因になっています。

つまり、どんなに浸水を防げたとしても、あるいは原発本体や配管が地震の震動から守られたとしても、崖崩れや山崩れの危険も考慮しないといけないのです。

それを知らん顔していた保安院や関電もさすがに隠しきれなくなったものと思われます。

共同通信(2012年5月14日):大飯原発近くの斜面が崩落の恐れ 関電解析、14年度に工事へ - 47NEWS(よんななニュース)

「経済産業省原子力安全・保安院は14日に開いた原発の耐震性を検討する専門家会議で、関西電力大飯原発1、2号機(福井県)の近くにある斜面が地震で崩落する可能性を否定できないとする関電の解析結果を明らかにした。関電は崩落防止のため、表面の一部を削り取る工事を2014年度に始めるという。

斜面は原子炉建屋から数十メートル程度しか離れておらず、万一、地震時に崩れれば事故対応などに影響する可能性もある。

関電が、大飯原発で想定する最大の揺れの強さ(基準地震動)で斜面の強度を解析したところ、1、2号機北側斜面の表層の弱い部分がわずかに滑り落ちる場合があることが判明した」



写真:関西電力大飯原発(右から)1号機と2号機。写真上が北側斜面=2011年11月、福井県おおい町

わずかと言っても、それがどれだけ影響を与えるのか。

そして、再稼働を目指す3号機と4号機はどうなのか。この背後にも同じような崖があります。

以下は「画像で見る大飯原発の恐怖! 新非常用電源が巨大な崖の下 斜面の安全評価はまだ終っていない!:ざまあみやがれい!」から引用させてもらいました。

まず大飯1号から4号の配置を見てみます。



左から4号機、3号機、2号機、1号機。3,4号機の後ろにも巨大な壁というか崖があります。関電はこちらの崖は700ガルの地震でも大丈夫だと一応言っています。しかし、そんなものがあてになるのでしょうか。最近では断層を無視していたことが次々明らかになっています。関電だけの言葉では信用できません。

さらに問題があるのです。非常用電源車がこの崖下に配置されているらしいのです。



もし崖崩れで非常用電源車が使えなくなったら、なんのための配備だかわからなくなる。いやそれどころではないのです。

もし土砂崩れで、土砂がどっと原発建屋に襲いかかったら建物はひとたまりもありません。そうなると、福島事故どころではなくなるでしょう。手も足も出なくなる。

また、幸いにもその難を逃れたとしても、まだおっかないことがあるのです。

原発への通路はトンネルを使っているからです。これがつぶれたらアクセスがなくなるのです。



こういう問題をひとつひとつクリアして、はじめて再稼働していいかどうかの議論のスタート台に立てるわけです。再稼働ありきの仙石闇将軍や関係閣僚たちは頭が壊れているのが再度わかりました。

原発は恐ろしすぎます。

------------------------------------------
■感受性、人間分析に関する参考書籍
『リーダーの人間行動学――人間を見る力を鍛える』(鳥影社)は、体癖論の感受性理論をベースに、歴史上の人間(探険家スコット、乃木希典、大村益次郎、ショパンとサンド、空海と最澄)の行動分析を通じて、感受性の解説を行っております。営業折衝や対人折衝にとても役立ちます。
一部立読みが可能です。こちらからどうぞ
リーダーの人間行動学とは何か


--------------------------------
■リーダーのコミュニケーションスキルに関する参考書籍『リーダー感覚 指導する喜び』(鳥影社)
ほめる訓練から説得の作法、リーダーの条件などについて詳しくまとめています。また、L研リーダースクールでは、実践的な研修を用意しています。
立読みはこちら


-----------------------------

■リーダーの暗示学
部下やメンバーのやる気を引き出し、能力をフルに発揮させる方法。
相手の潜在意識に働きかけますので、相手が気がつかないうちに元気が出てきます。
「リーダーの暗示学」詳解はこちら
紹介ビデオ:コミュニケーション講座:めげている人を励ます方法


-------------------------------------
■リーダー研究所のFacebookページ
(合)リーダー研究所のFacebookページ

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 経営ブログ 経営者へにほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。