今から60年以上前、一時期私は青梅線の小さな町に住んでいました。
駅の北側は米軍基地、南側だけが降り口の小さな駅でした。
駅前には個人商店が並んでいて、スーパーなどないので住民はそこで買い物をしていました。
最終のバスが行ってしまうと歩いて帰らなければなりません。
一度バスに乗り遅れてしまったことがあります。
基地に沿った道は真っ暗でほとんど人が通りません。
家に電話をして3歳下の弟に迎えに来てもらうことになりました。
交番の前で弟を待っていると酔っぱらった男性が近寄ってきます。
見かねたお巡りさんに「中で待っていなさい」と言われ、交番の奥の椅子に座って待っていました。
通りがかりの人が「?」という顔。
そんな小さな町でした。
20歳の誕生日、父に連れられて駅前の時計屋に行きました。
ウインドーの中のパールの指輪を見せてもらって指にはめてみました。
20歳の私はまだ指が細くて中指がピッタリ。
一粒のパールが4本の爪で止められている、ただそれだけの指輪です。
とても嬉しかった!
今は薬指にピッタリ。
私が使わなくなったら古いものが大好きな娘に譲ります。
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