“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

国民目線で安全も報道して

2012年04月29日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。

毎日新聞の生活報道部編集員の小島正美さんは「誤解だらけの放射能ニュース」という本の中で次のように言っています。

ニュースのクセには方程式があり、それを構成するのは「特異的な現象」「物語」「アクション」です。

「ニュースの大きさ・伝播力」=「特異的なこと」×「物語」×「アクション」

とてもうまい表現です。民主党政権が原発を再稼働しようとする、この機会を狙って「民主党と戦う宣言をする」、これは特異的なことです。そして「物語」を作り「アクション」する。実に、うまいことを言います。逆に言えば、この3つに当てはまっているものはウソがあるかもしれないということです。

小島氏は、この本で放射能に関する報道で、先の方程式を説明しています。「放射線医学総合研究所をはじめ公的な研究機関の研究者たちは、まじめな研究者ばかりのせいか、ニュースの3要素に合格する要件を持った人は少ない」「放射線と健康影響に詳しい研究者が御用学者呼ばわれされる一方、大した業績も残さず、素人的な発言を自由に言っている研究者を持ち上げ・・・」

メディアは、放射能の影響を「安全」と言うより、「危ない」と言ったほうが多くの国民の関心を呼ぶことを知っています。

市民運動をやっている小島氏の友人からこうアドバイスされたそうです。「放射能汚染に関する記事を書くなら、低線量でも危ないという記事を書くのが一番いいよ。危険があると書いて警告すれば、だれからも文句は来ない。安全だと書いて、あとで危険だと分かったら、また責められるからね。科学でもわからないことの方が多いので、とにかく危ないという記事を書いておけば、市民から支持されるし、カッコいいよ」

なるほどと思います。原発事故に苦しみ、線量が高く放射性物質に汚染されている地域で生活してる人たちに、こんな姿勢で報道するのは許せません。科学的に裏付けのある正確な情報で、現状を打開するための目的を持って報道してほしいものです。









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