“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

陸上自衛隊の武装パレード

2013年06月10日 10時53分09秒 | 臼蔵の呟き

時代錯誤もはなはだしい武装パレードが北海道滝川市中心で行われました。理屈をつけて、行進を強行しています。反対したのが共産党しかいなかったのも危機的な状況です。なぜ44年間も武装パレードがされなかったのかは明確です。1つは軍隊を持たないとする憲法の規定と矛盾する自衛隊を公然と武装パレードさせることは政治的にもためらわれたのだと思います。2つ目は、中国、アジア侵略戦争の反省、平和希求への国民的世論形成の中で、当然のことですが軍事、武装パレードの人気がなかった。

野田政権時代に、各地で自衛隊が完全武装して行進を行い民主勢力から批判、抗議が起きました。そのときに比べても、現在の安倍、自民党政権の好戦的、改憲策動などが政治的に表面化しています。その自民党政権の右翼的な動きに同調した自衛隊の動き、地域経済ボスなどの動きが表面化し始めているのだと思います。

滝川市中心商店街は過疎化でシャッター通りになっています。問題の本質は、過疎化であり、地方消費人口の減少、地方都市における商業衰退、地方自治体の財政悪化です。このような問題を解決するために、一次産業の復興、政治的擁護、地方自治体の財政健全化こそが課題であり、軍事パレードでお茶を濁すような話ではありません。自治体の無力感、地方都市の崩壊は手がつけられないくらいほど状態になっていることも確かです。

<北海道新聞の6.9報道>

陸上自衛隊滝川駐屯地の武装した隊員や車両によるパレードが8日、滝川市中心部で44年ぶりに行われた。共産党北空知留萌地区委員会が武装の中止を求めていたが、予定通り行われた。

 主催の創立記念行事市中パレード協賛会(会長・渡辺恭久滝川商工会議所会頭)が「災害派遣で活躍する自衛隊を地域の人に知ってもらいたい」と企画。駅前通りの300メートルが封鎖され、小銃を携行した第10普通科連隊の隊員約200人と、機銃を備えた指揮通信車など車両約30台が行進した。目立った反対運動もみられず、行進は20分で終了した。<北海道新聞6月9日朝刊掲載>


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