“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

忘れられていないTPP

2011年06月25日 05時32分35秒 | 蜂助の呟き
おはようございます。蜂助です。

今日は、TPPの話です。TPPは殺虫剤ではありませんよ。
環太平洋戦略的経済連携協定の略です。わかりやすく言えば、太平洋に面しているいくつかの国同士で輸出や輸入の関税をゼロにしましょう、というものです。中国や韓国はこれに全く興味を見せていません。アメリカやオーストラリアも含まれていますので、これの仲間入りになると日本の農業・漁業などの一次産業は全くの餌食になります。農家の一人当たりの耕地面積はアメリカは日本の100倍以上、オーストラリアは1000倍以上です。いくら日本の農家が頑張ったって、かなうわけがありません。
じゃ、農業や漁業は外国に任せればをいうのがTPPです。農業や漁業は環境を守り、文化を守り、なによりも地域コミニュティーを作ってきました。これが崩壊するのです。

政府が進めてきたTPPは農業や漁業などの一次産業に壊滅的な影響を与えます。TPPに参加すれば雇用が不安定になり、農地や港、山林などの荒廃につながります。食料自給率向上も10%くらいになります。農村・漁村から都市に人々が出てきて、都市の労働単価が安くなりさらに不況が進むのは明らかです。
そうです、TPPのような政策は不況時代には絶対にやってはいけないのは、経済をほとんど知らない私でもわかることです。

  

この写真は震災前のもので、全農みやぎなどが開催したTPP反対集会です。宮城県内の農家の方や消費者で会場は満員でした。東日本大震災で疲弊しきっている農業や漁業ですが、どさくさにまぎれてTPPなどが通されたら日本の一次産業はほとんどダメになるのは見えています。それだけでなく、国民の貧困は急速に進みます。
見えない動きにも、目を向けておきましょう。