goo blog サービス終了のお知らせ 

そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

身勝手すぎる電話

2024-02-25 07:37:38 | いっしょに考えたいな
ご高齢の女性からお電話いただきました。
85歳で終活をされているそうです。

相談内容は、気の毒で餌をあげていた猫の話でした。
しばらく前から近所のガーデニングを趣味にしている方から
糞尿問題で苦情が来て、餌をあげるのをやめたそうです。

相談内容は、捕獲器を貸してほしいと。
苦情を言われたご近所の人に捕獲器を買ってくれたら
猫を捕まえて処分してやると言われたから捕獲器が必要だというのです。

いやいや、それって犯罪行為で
処分目的だったり、どこかに移動してしまったりが目的だと
到底協力できるものではありませんよとお話ししました。

何とかできないものかと考えて
お家に入れて3段ケージとかで飼うことはできませんかと提案するも
息子がかわいそうだし、わたしは終活してるし
家の中は足の踏み場もないから猫は無理ですと。

では、その猫を引き取ってくれる施設を探すのはどうですか?
もちろん有料ですが、探せばあると思いますよと伝えると
年金しかもらってないのに、そんなお金あるはずない・・・と。

里親探しを提案しようと性格を聞くと
近くに寄ることもできないし触ったこともないようです。

でも、捕獲器が必要だと言い続けます。

その苦情を言ってるお宅の方に、お話ししにいきましょうかと言うと
告げ口したとか、また怒鳴り込まれて怖い思いするし
わたしは毎日おびえて過ごしているからそれは困るとのお返事です。

結局、いなくなってほしいと思っているのは
苦情を言ってくるご近所さんだけではなく
このおばあさん自身のようです。

わたしたちのできることを提案しても、すべて無理と言われてしまえば
こちらは何かできることもありません。

とにかく勝手に捕まえて殺してしまうことは犯罪行為だと伝えるしか
ありませんでした。

餌をもらえると思って毎日来ている猫。
痩せて来てると言ってました。
それでも、自分の身がかわいくてやれることを考えないこの老人に
心底腹が立ちました。

どうしてこんなにがんばっても野良猫が減らないんだろうかと思います。
がんばってTNR(手術)したり、保護したりする人よりも
圧倒的に餌だけあげて増やす人、増やしたことに平気でいられる人の方が
多いからなんだろうと思います。

庭を荒らされたら怒れるのもわかりますが
だからと言って、猫は死んでもいいと簡単に言える人、どうかしています。
しかも言うだけでなく、行動に移してしまえる人が
実際いるということです。

ため息しか出ないような話で、本当に悲しくなりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024年のスタート

2024-01-03 07:01:28 | いっしょに考えたいな
新しい年の始まりだと言ってみても
猫にとってはいつもと変わらないわけです。
むしろ、来客があったり日ごろ家にいない人が朝からいたりで
かえって落ち着かないかもしれません。

昨年末、ぎりぎりまで体調不良の子たちの心配をしていました。
これも、病院が休診だと思うと余計にはらはらする気持ちが
猫にも反映してしまうのかなと思います。

たまたまかもしれませんが、体調を崩したのは
どちらかと言うと預かりスタッフさんの中でも
猫想いの繊細なスタッフさんたちのおうちの子でした。

トライアルも控えていて・・・ということも重なり
慎重にならざるを得ない面もありました。

ですが、おかげさまで本日3匹の子猫たちが出発します。
子猫と言っても、2か月とかのおちびさんなわけではないので
何かあっても対応していけます。

幸せになってほしいし、そのご家族にも
猫と暮らして本当に良かったと思って生活してもらいたいです。
明日から受診できる病院もありますから
しっかりとサポートしていこうと思います。

昨日も、年末ぎりぎりでトライアルに行ったお宅から
お家の子にしたいですとお返事をいただき嬉しかったです。

昨年末の譲渡会場で、終了時間ぎりぎりまで
アピールさせていただきました。
どこに出しても、どこへ行っても絶対に大丈夫度と
太鼓判を押せる子でしたから、
お届けに行ってからスタッフさんと希望者さんのやり取りを
安心して見ていることができました。


いただいたにゃんこのしめ飾り
年神様(わが家は猫神様)をお迎えするのにぴったりです

お正月ですが、変わらない日常を過ごしています。
そして、そのことがどれほど大切でありがたいことかと
しみじみ感じています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たどりついた子猫

2023-12-23 13:15:10 | いっしょに考えたいな
昨日、縁あって・・・というか運よくと言うのか
猫と暮らす会が保護することになった子猫がいます。

体重は900グラム強。
ひどい風邪ひきで、かなり痩せていて脱水もしていました。
実際の月齢より育っていないことはひと目でわかります。

性格は非常にいい子です。
捨てられた可能性が高いようですが、この寒空に遺棄したとしたら
普通の人間のできることではないと思います。

よく生きていたものです。
しっかりと回復させて、きちんときれいにして
『この子がいい』という新なお家を探そうと思っています。

急に冷え込みが激しくなって、家の中でも一定の室温をキープするのは
なかなかなものです。
預かりスタッフさんは、エアコンをずっと使用してくれたり
ペットヒーターやカイロを使って、
なんとか体調管理に心がけてくれています。
当然ながら電気代もかなりな金額のはず・・・。
当たり前のことなど何もないので、頭が下がるばかりです。

物価高もあり、いろいろな面で
今まで通りとはいかなくなってきています。

先々を考え出すと重たくなることもないわけではないので、
悩まないようにしています。

受け入れる余裕もなく、もういっぱいだと思っても
まだ年端のいかない子猫が風邪ひきだと聞くと
詰めて詰めて席を作ってしまいます。

まだ、そうしようって考えられるのはいいことなのかもしれません。
きっと大丈夫って、いろんなことを信じているせいかもしれません。

まだどこかで、この冷え込みと戦いながら
頑張ってるおチビさんたちがいるんでしょうけど・・・。
考えただけで悲しくなります。

室内の温度管理で右往左往してるのに、外にいる子たちは
まさに命の危機に直面しているわけです。

増やしてはいけない!と強く感じます。
餌をあげるのなら、必ず避妊去勢の手術をしてください。
ご飯を食べないと死んじゃうって優しい気持ちがあるなら
手術をしないと、生きられない気の毒な猫が増えちゃうって
同じように考えてほしいものです。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関わった猫たちの行方

2023-12-17 18:58:09 | いっしょに考えたいな
最近は、関わった外の猫、いわば野良猫と呼ばれている猫たちを
お家で飼ってくれる人が増えています。
もちろん、愛着が湧いて家の中で飼えないものかと思うのも
無理からぬことです。

ただ、これもしっかりとした見極めが必要です。
まずは、ご家族の了解がないと厳しい話しです。
室内に閉じ込めたことで、外では撫でることができた猫も
大声で泣いたり扉をガリガリひっかいて必死で逃走を試みたりします。

家族間で喧嘩が勃発・・・なんて話で相談されることは
しょっちゅうです。
ですから、まずは室内に入れるにあたっては
家族の理解を得ること。

保護できたら、まずはノミダニなどの体の虫を獣医さんで落とすこと。
必要なら、そのときワクチンなどもお願いし爪切りもしてもらうと
後が楽ですね。

ケージなど準備しておいて、その中でしっかり慣らしていきます。
ケージを覆う大きな布(いらないカーテンとか使い古しのシーツでOK)を
準備しておくことも大事です。

万万が一のときは、リリースの道もあるんだと
あまり切羽詰まって考えないこと。
ただ、数か月してリリースでは、あまりにも気の毒です。
見極める日数も大切かなと思います。

そういう準備と心構えができたら、保護に移って
あとは根気よく家猫修行ですね。

少しさかのぼり9月の末に相談を受けたお話しです。
そのときから、ずっと担当スタッフさんとやり取りを繰り返して
状況をお知らせいただいていました。
スタッフさんも根気よくアドバイスを続けていました。

そこで、家猫になれた2匹がいます。
名前をナッツ君、ココちゃんと名付けてもらいました。




全部で5匹いて、1匹のメスは手術してリリースしました。



残りの2匹は、TNRの予定でしたが
なかなか捕まらないまま時間が過ぎて、1匹の黒猫君はいなくなり



もう1匹のボスの白黒君は捕獲器を用心して入ってくれません。
ずっとずっと捕獲しようとがんばっていたのですが。



12月になり、譲渡会場にお越しくださったので、いろいろお話ししました。
しばらく間を空けてから、捕獲にトライする運びになりました。

外で暮らす猫たちと関わり、しっかり対応したいと思っても
なかなか思ったようにはいかないものです。
今回は、運よく室内に入れてもらえて一生を保証された猫が2匹います。
幸せなことです。

それ以外の、未だ手術も済んでいない子のことを思うと
なんとも言えない気分なのですが
受け入れる人間側の時間の都合や環境やキャパシティのこともあります。

また、気を取り直して手術をしてほしいし
手術の済んだ子も、外での暮らしが少しでも過ごしやすくなるように
見守ってあげてほしいと思います。

猫回りをしはじめたころ、そんなに猫が好きなら全部連れて帰って
飼ったらいいじゃないかと怒鳴られたことがあります。
本当に、そんなことが実際できるなら楽だと思います。

だからこその、増やさない活動なんですけど・・・。
わかる人にしかわからないですよね。

関わった子たちのことで苦悩する方の姿を見ると
昔の自分のことが鮮やかによみがえってきました。
がんばる方にも、その先にいる猫達にも
最善が起きることを願っています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『こんなときに限って』対策

2023-12-13 13:58:14 | いっしょに考えたいな
転ばぬ先の杖というか、いざというときのためというか
いろいろ準備(ストック)しています。

もうすぐ年末年始で病院などが休診に入ります。
万が一に備えて、最低限のものを取り揃えておけば
どうにもこうにもすぐに受診してもらえないときに
手を打てるのかなと考えて、毎年できることはやっておこうと
思うようになりました。

だいたい、何かが起きるのは病院がお休みの曜日だったり
夏休みとかお正月休みとか・・・。
ちょうど、病院が終わってしまった後とか
このタイミング~?(泣)
ってことはままあることなんです。

備えあれば憂いなし・・・とまではいきませんが
乗り切る準備が大切です。

みなさんも、心配な病気がちの猫がいるのであれば
今のうちに受診して、お薬などをもらっておくようにしてください。
やや涙目とかでも、目薬をいただいておくとか
自分が安心できるようにしておくことは大切です。

いつも食べるフードも、余分にストックしておくことは必要です。
これって災害時の対策でもあります。

寒い時期ですから、いきなりエアコンが故障なんてしたら
目も当てられません。
カイロとか湯たんぽとかも用意しておけば、一時的にはしのげます。

元々は適当な性格のわたしですが、
この部分はわりときっちりしてるかもしれません。
いざってときに、守れなかった・・・と後悔したくないですから。

熱い想いと情熱を語ってくださる相談者さんも大勢いますが
必要な物を準備できてなかったり、冷静な判断に欠いたり、
しっかり使いきれなければ
そこでは助かるものも助からないと思います。

何とかつなげられれば、年末年始でも
受診してくださる先生までたどりつけると思います。

もちろん想いや根性論を否定してるわけではありません。
助けたいという熱量は大歓迎ですが、
それだけでは助からないということ。

ですから、とりあえずうちの子は大丈夫と思う前に
できる準備をしてもらえたらいいなというお話しです。

まして小さい子猫若猫をかかえている方や、
今年初めての冬を迎える猫を家に入れてくれたみなさんは、
この冬を健康に乗り切らせてあげてもらいたいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子猫の相談

2023-12-08 06:18:03 | いっしょに考えたいな
先月11月の半ばで・・・ぴたっと子猫に関する相談が途絶えました。
飼育の方法とか、なつかせ方とか
そういう相談はもちろんありますが、保護に関しては
聞こえてこなくなりました。

急激な冷え込みのせいで、よほど暖かい場所、ママがいる、決まった餌場がある
などの条件が複数そろわない限り
生き延びることそのものが難しい季節ということです。

春子は育つけど、秋子は育たない、と言われる所以ですね。

猫と暮らす会でも、情報に基づいてできる限り助けるべく
預かりスタッフさんのところを空けて、スタンバイしていました。
この子が、今年度の最後の保護っ子かなと



現場に関わったスタッフさんや相談者のみなさん
地域の関係者の方など、がんばっていました。

結局、11/19の目撃情報から姿を見ることはありませんでした。
途中、ママ猫が必死で子猫を呼ぶ声を聞いたと
スタッフさんから連絡が入りました。
ママも必死で探してるんだとわかりました。


黒白のママ

最初の相談内容は9/25あたりから、ママ猫を見かけ
子猫3匹を10/8に初めて見ましたがどうしたらいいのか
力を貸してほしいという内容でした。

子猫1匹は保護できて里親さんまでたどり着きました。


保護された子猫と飼い猫

側溝に隠れるママ


捕獲して耳カットしたママ

ママ猫の捕獲と手術も終わりました。
術後、1匹の子育てをしていることがわかりました。
あとの1匹は行方知れずです。

スタッフさんたちが必死で探していたのが、
このとき連れていた子猫なのです。


素手で捕まえられる大きさではなくなっていたのですが
無事に保護できれば、十分慣らせる大きさだろうと思っていたのです。



探していたキジ白の子猫

数日、捕獲器を設置したり目撃情報をつのったりしていました。
朝晩、時間を作って捜し歩いてくれたスタッフさんは
必死だったと思います。

切ない気持ちを残したまま、11月末日で一区切りとしました。
もちろん周辺の方に、もし見つかれば連絡をほしいと
お願いはしてありますが・・・。


隠れ場所を見つけたママ

3匹の子猫たち
明暗を分けるのはいったいどこなんだろうかと思います。
それを、運と呼ぶしかないんでしょうか。

全部を助けてあげたいけれど、今回のようにつながらないケースもあれば
会のキャパを考えて最初から断らないといけないこともあります。
いずれにしても、そこにいたのにと思うと
なんともやりきれないものは残ります。

こういう思いはいったいいつまで続くのかなと思います。
以前に比べ、ずいぶんよくなっていると思うのですが
そうは言っても、猫の繁殖力はものすごいし
餌だけをあげる人は後を絶たないし、疎ましく思う人も大勢います。

すっきりなんて、いかないものです。
いつか変わると信じて、
地道ながら続ける以外、先に結びつかないんだろうと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野良猫からの脱却

2023-12-01 22:08:14 | いっしょに考えたいな
ここ数日は、会の活動とは少し離れて
とある相談者さんのために奔走していました。

この地域は、全頭手術が済んでいました。
かなり大がかりに避妊去勢の手術に取り組んだのが2016年のことです。
そのときは、会の資金を投入してTNRをしました。
15匹ほどの猫たちを順次手術できました。

その後も新たに来る猫や捨てられる子はいましたが
このあたりで懸命にお世話(きちんと管理)できる方がいて
すべての猫の手術に取り組んでくれていました。
ですから月日の経過とともに、猫たちは減って来ていました。
残っているのもごくわずかの頭数です。

でもここは、事故も多く虐待するような人もいて
猫達は安心して暮らすことがままならない状況でした。

お世話していた方から急な相談でした。
虐待の度合いが進んでいて、もう見ていられないけれど・・・。
警察に通報しても、何もしてはもらえないと。

そしてある保護団体に相談したら、虐待されるくらいなら
別の場所に移動すればいいのではと言われたそうです。

それって遺棄、犯罪ですよね?と聞かれました。

お世話されてた方の言う通りです。
まったく違うところに連れて行くのは絶対にNGです。
それこそ、野良猫でも捨て猫なのです。

違う場所に連れていかれたら、新たな場所でそんなにすんなりと
生きていけないし、
連れて来られた方にいる猫たちにとっては侵略者
テリトリーをおかされるわけで、しなくてもいい喧嘩の原因になります。
また、そちらの場所で懸命にTNRの活動をしている人たちは
大迷惑です。

そこで、ある程度の資金を出せるのであれば
わたしたちの会とは関係なく、受け入れてくれるであろう友人を
紹介できるかも・・・と話しました。

実際のところ、どんなに可愛いとか大切ですとか言っても
費用を出してまで施設に依頼する人はごくごくわずかです。
飼い猫であっても、引き受けてくれる施設への費用が高額だと
出し渋る・・・と聞いています。

少しの間がありましたが・・・この方は、泣きながら
費用がかかるのは当たり前です。
聞いてください。縁をつないでください。と・・・。

というわけで、何とかするべく仲立ちをしました。

会では、譲渡対象とならない猫たちを引き受けるスペースはありません。
子猫だとか、慣れている若い猫・・・の相談しか
受けることはできません。

引き取って受け入れてあげるシェルターの持ち合わせもなく
かといって自宅に迎える余裕もありません。

友人に連絡し、必死で状況を話しました。
静かに話を聞いていた友人が、いつもってわけにはいかないけど
今回は、受け入れるよと言ってくれて、
この現場でがんばっていた猫を助け出すことができました。

相談者さんからいただいたお手紙には、ずっと悩んできたことや
助け切れない自分を責める苦しい胸のうちが
綴られていました。

でも、今回意を決してお話ししてくれたことで
そして、その話に嘘がなくまっすくこちらに響いたことで
助けるために協力したい!と思うことができました。

諸事情で、これ以上のことは記載できませんが
助け出してきた子たちは、今後あったかい部屋
美味しいご飯が用意され
具合が悪ければ受診してもらえます。

命が危険にさらされる日々から脱却できたのです。

がんばってくれたまっすぐな相談者さん
懐の深いわたしの友人に、心から感謝です。

運んだ時、めっちゃ重くて全身の筋肉を使いました(笑)
たっぷりの幸せを感じる重さでした。

安心して過ごすことができる日々を手に入れた子たち。
そんな生活を知る由もなく逝ってしまった子たちの分も
絶対に幸せになってほしいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒さに弱い生き物です

2023-11-25 23:22:35 | いっしょに考えたいな
雪やこんこ あられやこんこ
猫はこたつで丸くなる

昔の童謡の歌詞はやっぱりあたっているわけです。
ご先祖様の言い伝えとか、それなりです。
その当時、どうしてそれが正しいとかを科学的に示す根拠はなくても
伝承されてきたものの中には、やはり意味がたくさんあるんだと思います。

猫、特に子猫は寒さに弱いです。
体調を崩すのなんてあっという間です。

室内で
たかが1℃か2℃下がっただけで、人間にはさほどではなくても
子猫には問題が出てしまいます。

正直、暖房代金を節約したいのが優先順位なら
この時期に子猫は迎えない方がいいと思います。

対策をするには手間暇が必要です。

私自身、5年前、リノベーションのために一時暮したマンションが
広さは問題ないのですが、寒いの何の・・・。
エアコンを2台フル稼働しても、全体にはいき渡りませんでした。

普通のテーブルに、あったかい毛布をかけて
下はやはりアルミのシートを敷いて絨毯を敷いて毛布も敷いて
毎朝・晩と人間用の湯たんぽを3つも入れて対策しました。

猫達はその中でぬくぬくしてましたが
当時、保護した若猫がシラミでケージの中で過ごさせるしかなく
がっつりケージを覆って、中にはレンジでチンする湯たんぽを
2枚入れていました。
湯たんぽにはご丁寧に、貼るカイロも貼って
温度が冷めないようにしていました。

時間も手間もかかりましたが、足りない暖房器具と、安全を確保するために
無い知恵を振り絞っていました。
でも、おかげでみんな風邪をひくこともなく
真冬も乗り切ることができました。

当時、本当に小さい子猫を預かることはしてませんでしたので
この程度の対策で済みました。

そこで、みなさんに改めて防寒対策をお願いしたいと思います。
大人になった猫なら、まだ暖かい場所を作ることで
猫自身が移動していきますし、コントロールができます。

でも、初めての冬を迎える子たちは
いっしょに暮らす人間が、しっかり寒さ対策を考えないといけません。
小さな子猫であれば、部屋全体ももちろんですが
特に床に近い場所を暖かくすることが必要です。

電気代が高騰していて、なかなか厳しいことだとは思うのですが
大人猫になる最初の冬は、ここをあまりケチってほしくないと
思います。
もしくは、併せていろいろ工夫して寒さ対策を考えてもらえたらと思います。

そして・・・くしゃみをしはじめたり涙目になったり
食欲が落ちたり、触ってちょっと熱かったら
躊躇せず、受診してください。
悪化させてしまうと、とんでもないことになるケースも多々あります。

大事な家族、もの言えぬ家族です。
飼う人間の側が知恵と工夫で、脱走や寒さから
猫達を守ってほしいと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飼えなくなった高齢者の猫たち

2023-11-15 07:57:12 | いっしょに考えたいな
猫と暮らす会に来る相談は、
圧倒的に多いのが野良猫全般に関することです。

手術をしたいとか
庭に来た野良ちゃんを何とか保護したいけど方法がわからないとか
子猫を連れてる野良猫が近所にいますとか
TNRした猫が病気ですとか怪我してますとか

昨日は、TNRをして丸2年経った猫が、近所の工場に入り込み
そこの管理者からひどく怒られてしまって
保護を求めるものでした。

話しをしっかりとうかがいましたが、わたしたちは
こうした場合、その猫や相談してきてくれた方を
気の毒だとは思いますが、保護したりはしていません。

工場の管理者の方の言い分はもっともなので、
ご飯をあげる場所を移動するとか
工場の方に、来ない対策をお願いするとかの協力を求めていただくしか
思いつかないのが現実です。

こうした野良ちゃんでも、ある程度まとまった費用を出せるのなら
別の団体やグループで拾い上げてくれるのかもしれませんが
費用も厳しいとのこと。

寒さが厳しくなってきているので、外で暮らす猫たちは
暖を取れる場所を探して、工場などに入り込んでしまうんだろうと思います。
糞尿害、抜け毛が機械や商品をダメにしてしまうこともあります。

この方もかなりご高齢です。
申し訳ないけれどお力にはなれそうにないですとお答えして
電話を切りました。

日中には、別のとあるところから
大人猫(飼い猫)の引き取りや受け入れはしていますかと質問が来ました。
このところ、高齢者の猫が問題になっているとのことでした。

こちらも申し訳ないけれど、
高齢者が飼えなくなった猫たちの受け入れはしていませんと回答しました。
そんな脚力はわたしたちにはありません。

小さな子猫だったり、TNRの現場の子猫たちを
預かりスタッフさん宅で、それこそ必死で大きくしたり
治療したりするのでいっぱいいっぱいです。

シェルターもありませんし、またそういう保管施設を確保してまで
活動しようとわたし自身はまったく思っていません。

施設に入所される高齢者の方は、ご自身が元気な時は
猫や犬は大切な存在だし、必要なんだろうと思います。
だからこそ、ご自身に何かあったときのその子たちの行く末を
きちんとどなたかに委ねておいてほしいのです。

できることなら、その子たちの最期を見届けられるような
頭数や飼う時点で看取れるだろうと思われる年齢の子を
迎えてもらいたいと思います。

ひとりひとりのモラルに訴えていく作業は、地味ですが
こうして伝えたりお願いすることで分かってもらえる方も
いると思います。
地道に続けていくしか・・・・ありません。

人間って、たぶんわたし自身も含めですが
弱っていたり寂しいと、
そのときの感情に負けてしまうものかもしれないですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

譲渡するということ

2023-10-27 23:28:41 | いっしょに考えたいな
今週、恐ろしいニュースが飛び込んできました。

沖縄県で起きた事件です。
トライアルに行ってすぐに、連れて行った子猫2匹が虐待にあい、
相手との連絡がうまくいかないことを不審に感じてお迎えに行くと、
そこにはぐったりした子猫たち。
1匹は肺に穴が開くほど殴られて、苦しんで死亡。
もう1匹も壁にたたきつけられたのか、足を粉砕骨折して大けが。

記事を読むだけで吐き気がして、胸が苦しくなってしまいました。

今までも、こういうことを耳にすることは何度もありました。
この世には、自分よりも弱いもの小さいものをいたぶって
喜ぶような癖のある人物が確かに存在していて・・・。

変わってるねとかそういうレベルの問題ではなく
おどろおどろしい何かを、自身の内側に飼ってるわけです。

お話しをうかがうときは、より慎重に・・・。
迷いや、何か違和感を覚えたらいったん下がり
そして急がない、慌てないようにしようと思います。
しっかりとスタッフさんにも伝えていかないといけないですね。

たぶん、今回の事件を起こした人物は
他にも同じようなことをしてきたと思います。
たまたまこれは氷山の一角にすぎないのではと・・・。

どうしてこんなことをするんだろうかと考えても絶対にわからないので
こういう人はどこにでも存在するんだと
肝に銘じて活動するようにしたいと思います。

亡くなった子の魂が、どうかどうか安らかで穏やかでありますように。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

がんばりどきだから

2023-10-13 06:46:32 | いっしょに考えたいな
寒さが日ごと加速度を増しています。
外で暮らす猫たち、とくに小さな子猫や若い猫達は
冬どころか秋も越せないだろうと・・・。
そんな季節になりました。

今は、何とか1匹でも多くのおチビさんを受け入れようと
スタッフさんのお宅を詰めに詰めて対応しています。

ただ、詰めると言っても、同じぐらいの月齢や体重があること

風邪や下痢などの症状があれば、必ず分けないとならないこと

実際にお世話できるかどうか(スタッフさんの状況、家庭環境に応じて)

また保護された直後から2週間は、他の子と分ける2週間ルールを
設けているため、すぐにはいっしょにすることができません。
これは、何かを持っていた時、潜伏期間を含め
感染拡大の被害を防ぐために設けた会のルールです。

頭の中が、毎日毎日パズルをするかのごとく・・・目まぐるしく動いていて
ない頭で考えています。

それをスタッフさんに伝えて動いてもらっていますが
お迎えや移動に対応してくれたり、場所を空けて受け入れを待ってくれたり
ケージやトイレを掃除したり
見えない部分でどれほど大変だろうかと、ひとりひとりに
頭の下がる思いでいます。

その人の抱えるものはわたし自身がわかるはずもないのですが
人間には【思い巡らす】いう能力があります。

イメージすることや、想像することはいくらでもできるし
日ごろからトレーニングすることは誰でもできるのかなと思います。

できないとか無理とか、壁を決めないで
できることを探すとか、これならやれるとか
助けたいと思ったらそういう風に考えないと何もはじまらないと
思うのです。

これはわたしをはじめ、会のスタッフさんたちもそうですが
相談してくる方も同じだと思います。

できない理由をはじめから並べ立てて、
でもかわいそうだから何とかしてと。

そんな相談は受けることなどできないし、
やれることをまず考えて提示してほしいし、
その助けたいが本気なのかも知りたいといつも思います。

できないと決める前に、今何ができる、どれならがんばれる?

弱さとずるさに負けそうな自分もいるけれど
やれることを探そうと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残された猫たち

2023-10-10 20:26:06 | いっしょに考えたいな
人間と言うのは、なんともろくて儚いものかと
思い知ったような夏の終わりでした。

わたしたちは、いつまで生きるのかがわからないからこそ
飼い猫の行く末をしっかりと考えておかないといけないわけです。

8月の終わり
自ら命の終わりを迎えてしまった方がいます。
残されたご家族は、何も考えられない状況になっていました。

3匹の飼い猫(うち2匹は猫と暮らす会から譲渡しましたが)のお世話が
葬儀のこと、その後のお仕事の関係などで
考えられないという理由で、とりあえず一時的にお預かりしました。

途方に暮れるとはこのことだと思います。
すべてが手につかないような雰囲気の中、お迎えに行きました。

猫たちは、わが家に来ても食事ができずなかなかなじめない様子です。
9歳の子は、どこか悪いんじゃないのかと思われるほど
おびえていました。
無理からぬ話です。

無事にお家に返すことが大前提ですが、もしかしたら
他の方に譲ることはできますかと聞かれていたため
再譲渡の可能性も視野にいれなければならず
この子たちを襲った突然の出来事を考えると、日々ため息ばかりでした。

故人は猫の大好きな、お話ししたイメージは明るくて
はきはきした感じだったと思います。

何がどうしてどうなったのかは、もう全然わからないし
きっと計り知れない闇の中に入り込んでしまったのか
突発的なことだったのか・・・。

ただ、猫たちはまったく何が起きたのか理解できませんから
新しい環境変化に戸惑っていました。

ご家族が、どうかこの子たちのことをあきらめたりせず
迎えにきてほしいと願って願って、祈り続ける毎日でした。

そんな気持ちが通じたのか、それまでわたしからの写真や送った文章に
返信がなかったのですが、
約束の期日がせまり、どうするかをきちんと回答してほしいと
お伝えしたところ
また自宅に迎えて飼うことを決めましたと嬉しい連絡をいただきました。

詳しくは書けませんが、ご主人の仕事のこと
お子さんのこと、ご親族が浜松にどなたもいないこと
いろいろ考えて、悩みに悩んで出した答えだと思います。

猫たちを連れて行くと、キャリーのふたを開けるか開けないかのうちに
一目散に飛び出し、お家の中に転がるように走って消えていきました。

あれ、今までの1か月は何だったんだ・・・??
わたしはきっと嫌なおばちゃんだったのか?

嬉しかったんだと思います。

猫は家につくとも言います。
いちばん可愛がってくれた人はもういませんが
3匹仲良く、慣れたお家の中がいいに決まってますね。

どうか天寿をまっとうできますように
この子たちのこれからが、幸せでありますように。

そう願って、お宅を後にしました。
残されたご家族も、大変だろうと思います。
これから、さらに苦しいこともたくさんあると思います。
苦しいとか、悲しいとかじゃなく、痛いんですと
その胸中をお話しくださった方もいらっしゃいました。

そんな中、猫たちを手放さない方向で考えてくださって、
その勇気に感謝します。

どうしようもないとき・・・
終わらせる選択ではなく、誰かに話すとか、甘えるとか
ダメな自分を見せてでもいいから、泣きながらでも
生きることを選んでもらえたら・・・。

そんなことを痛切に思った日々でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

完全・室内飼いの意味

2023-09-30 08:15:23 | いっしょに考えたいな
来年度から、浜松市では室内で飼い猫を飼う!ことが
条例に掲載されてきます。

それだけ、猫の被害に困っている市民が大勢いるというこです。

となれば、優良飼い主さんの条件は
外に出すことのない室内のみでくらせる工夫のできる方ということになります。

猫は外に出て暮らす必要のない生き物です。
日光浴なら窓辺でできます。
キャットタワーやDIYで棚をつけたり、キャットウォークを作って
楽しく暮らすことを考えてくださる方は増えています。

また、猫がひとりで遊べるおもちゃも
びっくりするほど販売されています。
もちろん、いっしょに遊んであげたり毛づくろいをしたり
飼い主さんがやれるなら、それにこしたことはありません。

外に出る危険を考えてみてください。

他の猫との喧嘩
他の動物に襲われる
病気の野良猫から感染してしまう
交通事故
どこかに入り込んで出られなくなる
人からの虐待

かわいい家族を、そんな危険な目に遭わせたくないと考えられる方は
脱走防止のゲートを設置したり、ケージを購入してうまく活用したり
一部屋のみで飼うなど
そこのお宅に合った飼い方で、工夫をしてくださいます。

大切だと思う気持ちが本物なら
家族は自身で守ること

他の人たちに迷惑をかける飼い方をしないこと

アイデア次第で、愛猫と楽しく暮らすことができるわけです。
ここは知恵を絞って乗り切る場面ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

元には戻らない

2023-09-07 23:52:20 | いっしょに考えたいな
いっしょに呼吸をしている時間が
話しかけてる空間が
ある日を境に無くなってしまって・・・。

失ってはじめて、タイムリミットがあったことを知り
あと一歩でその手を捕まえられなかったことを後悔し
重たい鉛を飲み込んだような身体が
軽くなる日がくるんだろうかと考えてしまう。

とにかく、2度と現世では逢うことができなくなってしまった。

人が用心して守ろうとしない限り
守り抜くということは難しく
大切だとか、可愛いとか、癒されるとか
正直そんな形容詞をいくつも並べ立てるよりも
1枚の柵を立ててほしい。

どうか物言えぬ子たちの、1番の味方でいてほしい。

室内で飼っていた猫が、しかも怖がりな猫が
外に出てしまうというということは
ついうっかり・・・では済まない話だと
もっともっと認識してもらいたい。

そしてそれをしっかり伝えていくのは
きちんと飼ってる人たちや、猫の習性をよくわかっている
わたしたちの使命なんだと思う。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

重たい毎日

2023-08-27 01:30:17 | いっしょに考えたいな
浜松に戻って来てから・・・というか、戻る前からわかっていたことも含め
毎日うんざりするほどの重たい話ばかりです。

会で引き取りをした子猫の中に、後ろ足がマヒして動かず
安楽死も視野に入れて検討しなければならないケースが出てきました。
もちろん、本当にその子が痛みに苦しめられたり
この先生きていく上でどうしようもないのか、
見極めないことには・・・。
いろんな先生の意見も聞いて判断しようと思います。
この子のために考えられることは、すべて考えてから、
結論を出そうと思っています。

それと並行するかのように、会から譲渡した子が脱走していて
現在スタッフさん一丸となって、捕獲のすべを検討し
毎日確認に出向いてもらっています。
あと1歩・・・なんですが、何とも頭のいい子で
微妙な距離で行ったり来たりです。

続いては、長時間ミルクを与えてもらえずにいた
おちびたちを引き取りました。
こちらも順調に育つかどうか。
自力でミルクを飲むことができず、カテーテルを挿入してのミルクタイム。
かわいらしくお耳を動かしながらの授乳とは程遠い光景です。
何とか頑張れ頑張れと、励ましながらの育児です。

そして・・・。
飼い主さんが突然亡くなってしまった猫たちの相談。
会からの譲渡だったため、関わっていたスタッフさんたちに
衝撃が走りました。

他にも、手術をしても元の場所にリリースできない猫の相談も入ってます。
ご近所さんたちとのトラブルの原因を猫のせいだけにするのは
絶対に違うと感じながらも、嫌いな人の聞く耳なしの姿。
正直、関わらないで済むなら関わりたくないと感じてしまいます。

思った通りになんて、すべて運ぶはずもないのに
話し合った結果が気に入らないと、いつまでもグダグダ言ってる人もいて
めんどくさすぎます。

いろんなことが毎日降って来て、疲弊しまくってますが
ひとつひとつ、こなしていくしかありません。

人生修業はまだまだ続きそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする