お子さんが子猫たちを見つけたことをきっかけに
その親御さんがどうしたらいいのかと相談してきた地域。
子猫とその付近に数匹だけだと思われた現場ですが
どうしてどうして、日を追うごとに新たな猫に遭遇し
TNR対象の猫の数が増えていきました。
これまで誰も手をつけずに見て見ぬふりをしていたのか
猫たちが繁殖を繰り返し、亡くなり、また増え、そして亡くなり
生き延びるだけの強運を持ち合わせた猫だけは、
細々とでも暮らしていける・・・そんな場所でした。
しかも、範囲に直すと結構あります。
向こう三軒両隣の域をゆうに超えてしまっていました。
保健所浜北支所にも、餌やりの人のお宅まで出向いてもらったり
この近所を見てきてもらったりしました。
組長さんともお話しできたりしたんですが、大きく自治会とかまでは
広がりそうにありません。
長年しみついた未解決現場は、1ヶ月やそこらではなんともしがたく
残念ではありますが、いったん終了するように担当スタッフさん
相談者さんに伝えました。
猛暑の中、現場に出向くスタッフさんたちの健康面も心配でした。
みんな疲弊し始めていました。
餌やりをやってるお宅も1軒ではなく、その人たちを全員把握することが
できませんでした。
また地元の人にきちんと連携を取って、捕獲の協力をしてもらうところにも
到底たどりつけず、費用の面もかさむ一方でした。
いったんここで引いて、もしまたチャンスが訪れたら
秋以降、TNRを再スタートしてみてもいいのではと判断しました。
また今は里親さんたちを探すことに専念したい事情もあります。
あきらかに雌だとわかっている猫も現場にはいて、悔しさも残りますが
いったん終了とします。
6月8日から走りに走った1ヶ月でした。
関わってくれたすべてのみなさんに感謝です。
TNR済み(手術してリリース)
メス 9匹(1匹は妊娠中 1匹は横隔膜ヘルニアで術後療養)
オス 6匹
保護(里親さんを募集)
子猫 12匹(3匹は未熟児で死亡)
路上で事故死 1匹(子猫)
地元の人が中心でまたこの続きを考えてもらえることを願って
スタッフさんたちが
結果をわかりやすくまとめたチラシと、
相談できる窓口の案内を昨日配布してくれました。
地元の方たちや餌だけあげてきた人たちが
野良猫のことを自分たちの問題として取り組むこと
本当の猫たちの幸せが何かを考えてくれたらと祈るような気持ちです。