猫と暮らす会を立ち上げてから13年の月日が過ぎました。
その間いろいろありましたが、
わたしの中で絶対に決めていることがあります。
それは、TNRで怪我などのため一時保護したり、
行政で殺処分を言い渡され危ういところを助け出したり

保護の時点で子育て中だったり・・・

いわばわけあり猫たち。
一時保護のつもりだった子たちが、リリースできないまま
永遠の保護猫になったケース。
そして、その猫達を引き受けてくださった方たちのこと
そのときのことを忘れないということです。
わたし自身も、自宅で保護して看取った子はたくさんいます。
ただ、頭数があまりに多い多頭崩壊現場の猫たちをレスキューする場合
一時的にでも置いておくことができなかったり
まったく馴染む様子の感じられない野良気質の強い猫なども中にはいます。


場所と時間の関係で、どうしようかと悩んだりしてきました。
そのとき、手を差し伸べてくださった方たち。
そのときの感謝の気持ちは、消えてしまうものではありません。
ときどき様子をうかがったり、フードやおやつの差し入れに出向きます。
よく自分の目の前からいなくなればそれっきりとか
そのときだけは、かわいそうだから助けてあげたいとか
何とかしてあげたいんですとかって言う人たちを
大勢見てきました。
わずかな期間ですっかり忘れてしまったりする人の心を
悲しい思いで見ることもありました。
だから、せめて何かできないまでも
お願いしてそこに居場所をもらえたことや
お世話する日々の労力は並大抵のものではないことを
絶対に忘れたくないと思います。
何もできませんが・・・せめて美味しいものを食べてもらいたくて
また、そのとき感謝の気持ちをしっかりと伝える様にしています。
1匹の猫の生涯を看取ることは、そんなに楽なわけではありません。
助けたい気持ちを拾ってくださればこそだと思っています。

がんばってそこで生きている子たち。
生かしてもらった子たち。
手を差し伸べてくれた方たちの
深い愛情で今があるのだと思っています。