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サナダ虫 ~解体中~

Go on and fuck yourself

「ブラッド・スクーパ」【小説】

2013年05月25日 | 批評 「読」 
「ブラッド・スクーパ The Blood Scooper」(著:森博嗣)を読んだ。

ヴォイド・シェイパシリーズ第2弾。


痛さは遠く。ただ、血の香り。

聞け、天空の調べ。届け、無言の波濤。

生も死もない。己も敵もない。


感想。

①ハードカバーの装丁が(以下略)。

②そろばんが欲しい!

③動物(生き物)が好き!


前作は転々と旅をしていたけれど、本作は一つの村に留まって盗賊退治に加勢!

淡々と進む前半は少々ダレるが、後半である殺陣のシーンは圧巻。

「スカイ・クロラ」シリーズの飛行機VS飛行機よりも、人間VS人間の戦いなので、

殺気がこちらまで伝わる程の緊迫感が味わえる。

★★★★★


しっかし、出会う女を次々と骨抜きにしていく男だな~。

強いというだけでなく、天然(世間知らず)だからなのかね。

「ヴォイド・シェイパ」【小説】

2013年04月27日 | 批評 「読」 
「ヴォイド・シェイパ The Void Shaper」(著:森博嗣)を読んだ。

ヴォイド・シェイパシリーズ第1弾。


人は無だ。

なにもかもない。

ないものばかりが、自分を取り囲む。


感想。

①ハードカバーの装丁が、めちゃくちゃ綺麗!

②まさかの武士道!

③やっぱり変な名前だ。(カタカナだし)


「理系ミステリィ」と謳われ、現在~近未来の作品ばかりであった著者、

今回は刀を携えた侍が主人公だとは、意外過ぎてやられた!

時代が時代だからなのか、他の作品よりも登場人物は大分まともな人格が多いので、

読み易さは感じられるも、やっぱり森博嗣は森博嗣。

安易にオススメは出来ないな。(笑)

★★★★☆


スカイ・クロラ」シリーズは、地味にかなり好きな作品。

それに類似するこの新シリーズ、正直期待はしていなかったのだが、(今まで放置だったし)


かなり好きになりそうな予感!

「隻眼の少女」【小説】

2013年04月16日 | 批評 「読」 
「隻眼の少女」(著:麻耶雄嵩)を読んだ。

第64回日本推理作家協会賞、

第11回本格ミステリ大賞受賞作品。


寒村でおきた殺人事件の犯人と疑われた大学生・静馬を救った隻眼の少女探偵・みかげ。

事件は解決したが、18年後に再び悪夢が・・。


感想。

①サイヤ人と地球人の混血である悟飯の潜在能力みたいな感じ??

②地図が欲しい。

③超とばっちり!


正直、面白くなかった。好みじゃなかった。途中で読むのが面倒になった。

まず、あのキャラクター(みかげ)が異質。メルちゃんとか超普通に感じるくらいに引く。

そして、「犯人はお前だ!」→「違った!」→「犯人はお前だ!」→「違った!」・・・・の展開や、

第2部である18年後の事件も全く同じように進むので、読み飛ばしたくなる。

ラストのどんでん返しは、著者らしさを窺えたものの、過程が回りくどくて疲れてしまった。

シリーズ化は絶対にしてほしくない。

★★☆☆☆


それにしても、あの“カバー”はないわー。

すっげー買うの恥ずかしかったもんマジでー。


絶対売り上げに影響を及ぼしている気がする。

「バイバイ、ブラックバード」【小説】

2013年04月09日 | 批評 「読」 
「バイバイ、ブラックバード」(著:伊坂幸太郎)を読んだ。


ラーメン女と子連れ女とロープ女と計算女と女優女の惜別小説。(何)


感想。

①バスの行き先を知りたい。

②パンて・・。

③ラーメン女だけ名前の共通点が見つからないと思ったら、そういうことか。


五股の借金男と毒舌の怪物女、何故だか憎めない2人が織り成す、

太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。

久し振りに読めた(オイ)、これぞ伊坂作品!

今回は特にキャラクターがブッ飛んでいて強烈だったけど、痛快で楽しかった。

★★★★☆


「ゆうびん小説」(一話が50人だけのために書かれ、自宅に届けられる)として執筆したものだったのか。

全然知らなかったな。是非是非応募してみたかった!


ポストに小説が届くなんて、郵便好きとしては堪らない企画だぜー!

「SOSの猿」【小説】

2013年03月26日 | 批評 「読」 
「SOSの猿」(著:伊坂幸太郎)を読んだ。


エクソシストと西遊記と株と暴力と因果関係の救済小説。(何)


感想。

①闘蟋!?

②奈々さんだったのか。

③・・で、孫悟空は一体何なの??


著者らしさはあるものの、非現実的な内容(猿のくだり)には少々辟易。

SFやファンタジーを交える作品よりも、もっと現実的な日常でのありそうでなさそうな作品を希望。

つまらないとまでは言わないが、伊坂作品の中ではイマイチ。

★★★☆☆


競作プロジェクトとして、「SARU」(漫画:五十嵐大介)という作品もあるようだが、

こちらも読んでいればもっと面白く感じたのだろうか??


う~ん、正直興味が沸かないなぁ。

「絶望ノート」【小説】

2013年03月17日 | 批評 「読」 
「絶望ノート」(著:歌野晶午)を読んだ。


いじめる側の中学2年生が、次々に殺される!


感想。

①デスノート!?

②・・いくら何でも、学校裏サイトに恥ずかしい動画を勝手に投稿するのは悪質だ!

③子供にキラキラネームを付けるのはやめましょう。


とにかく長かった! 特に日記(いじめ)の部分は斜め読みしたいくらい。

所々のツッコミは面白かったけど。(東京ドームとか休日とか代休とか・・)

どんでん返しは悪くなかったが、「悪意」(著:東野圭吾)を先に読んでいたので、驚きは半減。

しかし、投げっ放しの終わり方は、より絶望的で良かった。

★★★☆☆


個人的に気になった所は、

国府田さんと大迫の「片目をぎゅっ」と瞑る描写。
2人とも同じことする(描写がある)から、何かあるのかと勘繰ってしまったよ。


著者が著者だけに、全て疑って読んでしまうなぁ。

「藁の楯」【小説】

2013年03月05日 | 批評 「読」 
「藁の楯」(著:木内一裕)を読んだ。


「生きる価値のない男」を守る。命を懸けて。

2人の少女を惨殺した殺人鬼の命に10億円の値がついた。

日本警察史上、最も過酷な任務に投げ込まれた5人の男たち。


感想。

①10億円かぁ~。(うへへ)

②とことん愛妻家。

③ラスト、あっさりー!(嘘の情報だとか思わないのかな・・)


この春公開される映画(大沢たかお主演)の予告を観て本作を知る。

映像を意識した文章は逆に読みづらく、どんでん返しやラストは物足りなかった。

ネタが面白いと感じただけに勿体無くて残念。

映画も期待出来なさそうだが、竜也さんの変質者役(スゲー似合う!笑)は観てみたいかも。

★★★☆☆


10億円貰えるのなら、殺人も簡単に出来てしまうのかな・・。

そりゃそうか。いくら入っているのか判らない財布を盗る為だけに刺し殺す奴もいるんだからな。


「脅すより刺した方が簡単に金が盗れる」って、それを実行してしまえるなんて、

少年だろうが何だろうが、マジで更正の余地なんか無ェだろ!

「僧正殺人事件」【小説】

2013年02月12日 | 批評 「読」 
「僧正殺人事件」(著:ヴァン・ダイン 訳:日暮雅通)を読んだ。

名探偵ファイロ・ヴァンスシリーズ第4弾。


マザー・グース見立て殺人!


感想。

①食事は、1日3時間あれば十分だと思う。

②「僧正(ビショップ)」ってチェスの駒のことだったのか。

③真犯人はお前かぁーーーッ!!


1ヶ月以上かかって読破した為(忙しかったので)、あまり集中出来ず、面白さも半減・・。

チェスも全然解らないしな。「僧正(そうじょう)」なんて言葉、この作品でしか使わないんじゃないか??

しっかし、ラストのラストには衝撃!

犯人を殺したのは、まさかのヴァンスだったのだから・・!

ヒース刑事、奴をさっさと逮捕してくれ!!

★★★☆☆

「無理」【小説】

2012年12月22日 | 批評 「読」 
「無理」(著:奥田英朗)を読んだ。


地方都市・ゆめのに暮らす訳アリの5人。

それぞれの人生がひょんなことから交錯し、猛スピードで崩壊してゆく!


感想。

①主人公増量!

②死にやがれ、生活保護不正受給者!

③・・・・本当に「無理」だな。


文庫本(上下巻)で読むも、批評はまとめて。

最悪」では(とりあえず)3人、「邪魔」では(とりあえず)2人だった主人公が、今回はまさかの5人!

相変わらず救われない話だけど、生きる希望を貰えるんだよな~。

人の不幸は蜜の味。

★★★★☆


今年は奥田英朗祭りだった気がする。

「鍵のかかった部屋」【小説】

2012年11月28日 | 批評 「読」 
「鍵のかかった部屋」(著:貴志祐介)を読んだ。

防犯探偵・榎本径シリーズ第3弾。


「佇む男」 「鍵のかかった部屋」 「歪んだ箱」 「密室劇場」

この4作品を収録した連作短編集。


感想。

①もうおばさんだよ・・。

②読んでいるこっちもイラッとするわ。

③イーッ!


別に悪くないけど、やっぱりイマイチ。

密室トリックは勿論、もう一度ちゃんとした長編を読みたい。

作風を変えたり、別ジャンルに挑戦することは、悪いことではないけれど、

貴志さんには気持ち悪いホラーが合うと思う。そっちの方が好きだ。

★★★☆☆


だから、劇団「土性骨」のメンバー(事件)は異色過ぎるって!

やり過ぎ通り越して巫山戯過ぎだ!


壊れるのは青砥先生だけにしてほしい。