踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

爺蕎(じいそぶ)

2005年09月20日 | 俳句
爺蕎や甲州古道のすたれ宿

<この俳句の作句意図>
小仏峠へ向かう旧甲州街道脇に、いつからか商売を止めてしまった店がさびしく残っている、道端には水引草に絡まって爺蕎(じいそぶ)の花が咲いていた。

・爺蕎(じいそぶ)とは、「つる人参」の別名で、花の模様をお爺さんの雀斑に見立ててとの事です、ちなみに少し小型の「婆蕎(ばあそぶ)」と言うのも有ります。
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今日の月(仲秋の名月)

2005年09月19日 | 俳句
駅を出で仰ぐ空にも今日の月


<この俳句の作句意図>
中秋の名月、帰りの電車を待つ駅で見上げた満月、我が家に近づき下車した駅の空にも煌々と耀く満月、しごく当たり前なのになにやら嬉しい今日の月、
<季語は「今日の月」で、十五夜の月になります。
<写真はS氏に了解を頂いて、力作「月見草」を拝借しました。
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玉紫陽花(たまあじさい)

2005年09月18日 | 俳句
渓流へ玉紫陽花の咲きこぼれ

<この俳句の作句意図>
秋の裏高尾を彩る玉紫陽花の花、蕾の形が牡丹の様に丸い玉になる故の命名らしい、野生種故に小ぶりでは有るが薄紫の蘂を吹きこぼれるように広げる様はいかにも美しい。初秋の裏高尾の渓流沿いに彩りを添えて、ハイカーを迎えてくれる。
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水引草

2005年09月17日 | 俳句
かにかくに水引草はめでたけれ

<この俳句の作句意図>
水引草が花を付けている、以前はさして気にも留めず、ただの雑草扱いで他の雑草と一緒に引き抜いてしまったものだが、その名前の故に今は大事にとっている。
ひょっとしたら何か良いことが起こりそうな、そんな気にさせる名前ではある。
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紫式部

2005年09月16日 | 俳句
折り取りて小袖恋しき実紫

<この俳句の作句意図>
紫式部の実が綺麗に色づいた、これは園芸種なので正確には「小紫」又は「小式部」だと思う、お嫁に行った姉さんの小袖の色が濃紫だったという唄の一節がうかぶ、ともあれ、名前といい色といい、なんとなくゆかしい木ではある。
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ととき(釣鐘人参)の花

2005年09月15日 | 俳句
木漏れ日にひときはしるき花ととき

<この俳句の作句意図>
日に日に風が心地よさを増す公園の小道を歩いていたら、はっとする薄紫の花が目に留まった、釣鐘人参だ、東北では「ととき」と言い、この根を酒かすや味噌に漬けて食べると言う、食べてしまうにはちょっともったいない、あまりにも美しい花だ。
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数珠玉(じゅずだま)

2005年09月14日 | 俳句
数珠玉やひとゆすりせし走り雨

<この俳句の作句意図>
数珠玉は、昔は小さな女の子が糸を通して、首飾りなどを作って遊んでいたものだが、名前の由来は「仏具の数珠玉に似ているから、」という事らしい。してみると今ひと揺すりしていった走り雨は、念仏を唱えていったのかも知れない。
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初紅葉(ニシキギ)

2005年09月13日 | 俳句
しのぶれどなほ現るる初紅葉

<この俳句の作句意図>
残暑はまだ厳しいが着実に秋は近づいているようで、公園の片隅では一株の錦木がすでに恥じらいの色を浮かべている。龍田姫のお出ましももう間も無くかも知れない。
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衆議院選挙おわる

2005年09月12日 | Weblog
改革の風沸き立ちて女郎花

<この俳句の作句意図>
総選挙の結果は、大方の予想に反して自民党の圧勝!
改革という言葉の嵐が日本中を駆け巡り、女性議員も多数当選、
折角綺麗に咲いた女郎花、いっときの仇花に終らず豊かな実りの時の来ることを切に願う。
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蓮の実

2005年09月11日 | 俳句
蓮の実の飛ぶ音ひとつ心字池

<この俳句の作句意図>
歳時記に寄れば、蓮の実飛ぶ’が季語と為るそうだが、あんな重いものは「飛ぶ」と言うより「落ちる」と言った方がぴったりしそうなものだが・・
写真は、まだ飛ぶには少し早そうな蓮の実、記念にひとつとばかりほじりとって見たが、ひと粒落としてしまいポチャリと池へ、
そうです、蓮の実の飛ぶ音は「ポチャリ」です!
ちなみに私と同じ悪戯者は結構居るらしく、無残に傷つけられた蓮の多いこと、
気を付けましょう!いや、気をつけます。
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