酒ぶろーぐ

酒を飲んでの失敗談、成功談の他、身近に起こる変なことなどを書き続けます。

バリの余韻_コケコッコ三昧

2009-07-21 19:59:10 | 旅行記


バリでは鶏を意識することが多かった。

まずは早朝、まだ外が明るくなる前から
大声で「コケコッコー!」と鳴きまくる。
明るくなったから鳴く、というより、
腹時計で鳴いているようであるところが、すごい。
これが一匹だけではなく、遠くの方の鶏たちと
会話をするように鳴き合うのだ。
あの早朝の鳴き声というのは、鶏にとって何を意味しているのだろうか。
いや、そんなに複雑な話ではなくて、
単純に「オハヨー!」っていう挨拶なのかな・・・。

このコケコッコの大合唱のおかげで、
毎朝必然的に早起きすることができた。
鶏は、自然の目覚まし時計の役割をしているといえる。

そして、カッコイイ鶏をよく見かけた。
なんだかやたらと勇ましい顔つきで、羽とかも整っていてキレイだ。
バリの鶏って何だか威厳があるなあ、と思っていたら、
どうやらそれは闘鶏用の鶏のようで、
バリの男性はこれを大事に育てているようで、
暇な時には家の前に座りながら、鶏を大事そうに撫でている姿を
よく見かけた。
鶏を入れておくカゴも、よく売られている。

闘鶏はお祭りの時などに行われるらしく、
一度、村のお祭りらしき時に目撃した。
各自、自慢の鶏を持ち寄って戦わせるのだが、
あんなに手塩にかけて育てた鶏なのに、
負けた鶏はその場で殺されて毛をむしられて、
あっという間に、お店で売っているような、
はだかんぼうのチキンの形にされて、食べられてしまうのだ。

それにしても、この生きた状態の鳥から
肉の形にされるまでの手際が鮮やかだった。
あまりにも鮮やかで、グロくない。
10分もたたないくらいの時間で、
キレイにお肉の形になってしまった。
バリの男性は誰でも、まるで魚をさばくように
鶏を簡単にさばいでしまえるようだ。

ちなみに、この闘いによって流れ出た血は
神様へのお供えになるという意味もあるらしい。

子供の頃に縁日で買ったヒヨコは、
大抵一日や二日程度で死んでしまったものだけど、
バリではその辺に適当に放し飼いにされているような鶏でも
ヒヨコがぴいぴいとよく育っているようだ。
やっぱり温かいからかなあ?。
でも日本も夏なら育ちそうなものだけど・・。

ある日、通りかかった家ではヒヨコのまとめ買いをしていたようで
大きいダンボールの中で、ぴーぴーぴーぴーと
たくさんのヒヨコが鳴く声が聞こえた。

鶏ってつくづく、用途の多い動物だなあ、と思う。
肉を食べてよし、卵も食べてよし、
おまけに目覚まし時計代わりにもなり、
娯楽?の役割にもなる。

なんだか、君たちは、よく働いておりますなー、
と、毎日鶏を見るたびに、思っていた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バリ旅21_帰りの台湾トラン... | トップ | バリの余韻_甘辛くなじむ食事 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

旅行記」カテゴリの最新記事