ところで、苗場の話の続きです。
数年前に板を買い、ビンディングを変えてから、
板がやたら外れやすかったのだ。
まあ、ブーツを持っていかずに合わせたから無理もないのだけど。
本当は、ちゃんと合わせるべきだったのだけど、
神田とかまで、スキー板とブーツを持ってでかけて直してもらうのが面倒だったので
ずーっとそのままでいたのだ。
しかしちょっとした衝撃でもやたらと外れまくるので、
友人のアドバイスもあり、スキー場の修理コーナーみたいなところで
見てもらおう、ということになった。
スキー場の入り口あたりに
「リペア&チュー」
という、下が雪に埋もれた赤いのぼりが立っている建物を見つけた。
「チュ-の下は雪に隠れているが、きっと「チューニング」だろう。
窓には「修理30分2100円」と書いてある。
まあ、2100円でもその後快適になるならいいだろう。
ともかく相談だけでもしてみるか、と中へ入ってみた。
受け付けの奥に、白い帽子をかぶった若いお兄さんが座っていた。
「すいませーん」と呼びかけてから、30秒くらいしてからようやく反応してこちらに来る。
「ビンディングの調整がゆるいみたいで、ちょっと見てほしいんですけど」
「・・・ゆるい・・。」
「あ、あの、わりと滑ってて取れ易くて。ブーツと別で買ったせいだと思うんですが」
「・・はあ・・。」
「ビンディングの調整とかもできます?」
「・・・前後を締めるくらいなら・・・」
「っていうか、ちょと見てもらってもいいですか?」
「・・あの、ブーツを入れてみて、ぱかっと外れるようでしたら、ゆるいですね」
「(って、そんなこと、誰でもわかるだろう!!)ゆるいのはわかってるんですが。
あの、じゃあ、ここでは前後の調整しかできないですか?」
「はい。スキーはちょっと。」
「(早く言えよ!)そうですか、じゃあどこかできるところありますかね。」
「レンタルのところで、修理とかやってると思います」
なんだかこの兄ちゃんは、ボードのことしかわからない様子だった。
だったら早く「スキーはわからない」って言えー。
終始よくわからないやりとりをしてしまった。
ということで、ダメ元でレンタルのところへ行ってみる。
一応「修理」とも書いてあったので、同じように相談してみる。
「あのー、ビンディングがゆるくてすぐ外れちゃうんですけど、その調整とかもできますか」
「ああー、できますよー。」
髭面の山男風の人が、かすれた、しかし力強い声で言う。
「じゃあブーツ片方脱いでー。その方が確実だからー。」
ブーツを脱いで、渡すと、山男は板に取り付け、何箇所ものネジをくるくるとすばやく調整していく。いろんなメーカーのビンディングがあるだろうに、手馴れたかんじで、もう
「どこのネジを締めればいいのかなー、えーっと」なんて考えている間もないかんじにすばやい動き。
「解放値低いねー。いっぱいあげちゃっていいー?」
「えーと、いっぱいはあげなくてもいいですが」
「どのくらいー?。自己申告で。あげすぎて怪我されちゃっても嫌だからさー」
「じゃあ。。6で」
「6ねー!。はいー。」
ぐるぐる回していく。こんなにいろんなとこいじる必要があるようなビンディングでいままで滑っていたのか私は。
と、わーっと作業が進み、あっと言う間。ものの3分くらいで完了してしまった。
「はいどーぞー。」
「あ、ありがとうございます。。あの、お金は・・・」
山男は「この程度でお金なんてもらえねえよお姉さん」というかんじで首を横に振り、
次のお客さんの対応を始めた。
かっくいー!。
すごい。プロの仕事だ(お金払ってないけど)。さっきの白帽子の兄ちゃんと比べたら雲泥の差である。ビンディングが直ったのも嬉しいが、この仕事を見れたのも嬉しかった。
まあ、白帽子の兄ちゃんは、この場所を教えてくれたということで役に立ったとしておこう。
という訳で、買って3年目くらいでようやくベストの状態になった(はずの)我がビンディングであるが、スキーをし終わった後に帰る前にこの調節を行ったため、実際の滑りをまだ試してみていないのだ。残念。次に行ったスキー場で「くそー。あの山男め。適当なことしやがって!」とか思ってないといいけど。請うご期待。
数年前に板を買い、ビンディングを変えてから、
板がやたら外れやすかったのだ。
まあ、ブーツを持っていかずに合わせたから無理もないのだけど。
本当は、ちゃんと合わせるべきだったのだけど、
神田とかまで、スキー板とブーツを持ってでかけて直してもらうのが面倒だったので
ずーっとそのままでいたのだ。
しかしちょっとした衝撃でもやたらと外れまくるので、
友人のアドバイスもあり、スキー場の修理コーナーみたいなところで
見てもらおう、ということになった。
スキー場の入り口あたりに
「リペア&チュー」
という、下が雪に埋もれた赤いのぼりが立っている建物を見つけた。
「チュ-の下は雪に隠れているが、きっと「チューニング」だろう。
窓には「修理30分2100円」と書いてある。
まあ、2100円でもその後快適になるならいいだろう。
ともかく相談だけでもしてみるか、と中へ入ってみた。
受け付けの奥に、白い帽子をかぶった若いお兄さんが座っていた。
「すいませーん」と呼びかけてから、30秒くらいしてからようやく反応してこちらに来る。
「ビンディングの調整がゆるいみたいで、ちょっと見てほしいんですけど」
「・・・ゆるい・・。」
「あ、あの、わりと滑ってて取れ易くて。ブーツと別で買ったせいだと思うんですが」
「・・はあ・・。」
「ビンディングの調整とかもできます?」
「・・・前後を締めるくらいなら・・・」
「っていうか、ちょと見てもらってもいいですか?」
「・・あの、ブーツを入れてみて、ぱかっと外れるようでしたら、ゆるいですね」
「(って、そんなこと、誰でもわかるだろう!!)ゆるいのはわかってるんですが。
あの、じゃあ、ここでは前後の調整しかできないですか?」
「はい。スキーはちょっと。」
「(早く言えよ!)そうですか、じゃあどこかできるところありますかね。」
「レンタルのところで、修理とかやってると思います」
なんだかこの兄ちゃんは、ボードのことしかわからない様子だった。
だったら早く「スキーはわからない」って言えー。
終始よくわからないやりとりをしてしまった。
ということで、ダメ元でレンタルのところへ行ってみる。
一応「修理」とも書いてあったので、同じように相談してみる。
「あのー、ビンディングがゆるくてすぐ外れちゃうんですけど、その調整とかもできますか」
「ああー、できますよー。」
髭面の山男風の人が、かすれた、しかし力強い声で言う。
「じゃあブーツ片方脱いでー。その方が確実だからー。」
ブーツを脱いで、渡すと、山男は板に取り付け、何箇所ものネジをくるくるとすばやく調整していく。いろんなメーカーのビンディングがあるだろうに、手馴れたかんじで、もう
「どこのネジを締めればいいのかなー、えーっと」なんて考えている間もないかんじにすばやい動き。
「解放値低いねー。いっぱいあげちゃっていいー?」
「えーと、いっぱいはあげなくてもいいですが」
「どのくらいー?。自己申告で。あげすぎて怪我されちゃっても嫌だからさー」
「じゃあ。。6で」
「6ねー!。はいー。」
ぐるぐる回していく。こんなにいろんなとこいじる必要があるようなビンディングでいままで滑っていたのか私は。
と、わーっと作業が進み、あっと言う間。ものの3分くらいで完了してしまった。
「はいどーぞー。」
「あ、ありがとうございます。。あの、お金は・・・」
山男は「この程度でお金なんてもらえねえよお姉さん」というかんじで首を横に振り、
次のお客さんの対応を始めた。
かっくいー!。
すごい。プロの仕事だ(お金払ってないけど)。さっきの白帽子の兄ちゃんと比べたら雲泥の差である。ビンディングが直ったのも嬉しいが、この仕事を見れたのも嬉しかった。
まあ、白帽子の兄ちゃんは、この場所を教えてくれたということで役に立ったとしておこう。
という訳で、買って3年目くらいでようやくベストの状態になった(はずの)我がビンディングであるが、スキーをし終わった後に帰る前にこの調節を行ったため、実際の滑りをまだ試してみていないのだ。残念。次に行ったスキー場で「くそー。あの山男め。適当なことしやがって!」とか思ってないといいけど。請うご期待。
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