会社の友人に、「昼にどうしても食べたいものがある」と誘われ、
コージーコーナーへ。
その食べたい物とは「マンゴーとカレーのフラッペ」
1見、どう見ても普通のフラッペで、
何の主張もなくショーケースにおいてあるので、何とも思わないのだけど
(私は何とも思わなかった)
よーく読むと、「マンゴーとカレーのフラッペ」なのである。
この組み合わせは、そんなに平然として並べておいていいものなのか?
「君も挑戦!暑い夏を乗り切れ!カレー&フラッペフェア-」
「食べたらやみつき?!マンゴーとカレーの新たな出会い」
「インド人もびっくり!カレーフラッペ!!」
とかとか、何か、とにかく目をひくようなコピーで
「なんだこれー!?」という好奇心を、普通は引こうとするものであるが。
これは、ごく普通に他のメニューと何の差もつけず、並べてあるのである。
控えめにも、一応ショーケースの最前列(2列しかないけど)の位置をキープしてあるにせよ
その中身の割にはかなり控えめなアピール。というか、アピールしてない。
「食べたい!」とは思わなかったけど、興味はあったので、
ランチがてら、コージーコーナーへ。
メニューを見ると、確かにある。
メニューの中には「スパイシーな不思議フラッペ。いちどおためしあれ!」
とは書いてあるけど、リード的に沿えてあるだけで、
やっぱりかなり控えめなアピールだ。
注文の前に店員さんに一応聞いてみる
「あのー、これって、カレーが入ってるんですか?」
「はい。カレーです。」
それは読んでもわかるんだけど。(コイツ絶対これ食べてないな)
ともかく注文をする。
そして食後に運ばれてきた「マンゴーとカレーのフラッペ」。
上にいっぱいマンゴーとバナナが乗っている。
「この上からカレーがどろーっとかかってたら嫌だなー。」
ぱく。
「あれ?普通にマンゴーフラッペの味だ。おいしい」
「ほんとだ。カレーは後半だけかな」
メニューの写真で見ると、下の方だけ茶色くて、
きっと上半分は普通に甘くて、下半分はカレー汁?が入ってるのでは?
と予想された。
のだが、実際出てきたものは、下もあんまり茶色くなかった。
山くずしゲームのように、上のフルーツがくずれないように下の方を目指して掘っていき、
ついに一番下へたどり着く。
ぱく・・・
「カレーの味する・・・?」
「うーん・・・しないよね」
「間違えてるんじゃないかなー。普通のマンゴーフラッペと」
「・・・あ。ひそかに。するかも。」
「・・・ほんとだ。隣の人がカレー食べてる?って思う位のほのかなニオイが鼻に微妙にくる」
「でもこれ、言われないと気がつかないよねー」
「こんなに微妙な入れ方しなくてもいいのに」
「どうせならもっと、あと10%くらいカレーっぽくてもいい」
きっと企画段階では、かなり本当にカレーを入れるつもりだったのかもしれないけど、
やっぱり商品化となると
「こんなの食べるかー?!」
ってことになり、かなり控えめな程度に落ち着いてしまったのかもしれない。
あああ。なんだか目に浮かびますね。
仕事でも、最初はクライアントが
「何か面白いことしたい」「他で見たことないようなやつ」「最新技術を使ったような」
とか色々言うんだけど、突拍子も無いのを提案すると、いろいろ難癖つけられ、
最終的には普通の無難なものに落ち着いてしまう。
いや、普通に無難ならまだしも、微妙に変なことやろうとした名残があるから、
微妙に中途半端なものに仕上がるという・・・。
この「マンゴーとカレーのフラッペ」も、
そんなやりとりの挙句に、
個性をアピールしきれない、ものになってしまったのかもしれない。
「カレー入ってるっていっても、そんなにたくさん入ってる訳でもないし・・・」」
「っていうか、カレー入れる意味あるのかしら」
そんなモヤモヤした気持ちでショーケースに並んでいるのかと思うと
なんだかちょっとかわいそうな気もしてきました。
誘ってくれた友人のサイト
http://suosuo.exblog.jp/i0
写真がもっと大きく載っています。