Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

男はつらいよ お帰り 寅さん

2020年02月03日 | 書籍・映画・音楽
気になっていた「男はつらいよ お帰り寅さん」を観る。出張の飛行機で観られないかと期待いていたが12月、1月、2月のプログラムにはなかった。仕方なく109シネマグランベリーパークに足を運ぶ。完成したばかりの映画館でフカフカのシートに身を委ね中央の特等席に陣取る。月曜の昼間ということもあり館内はガラガラ。自分以外に7-8名の観客だけ。それでも隣の夫婦は専用トレーを持ち込んで上映中もガサガサ何か食ってはった。音も煩くスメルテロも酷い。肝心の映画だが良くも悪くも想像通りの出来。自分はこの全48作品を何度か全部観ていたので話についていけたけれど思い入れが無い観客には厳しい出来。登場人物の人間関係や時系列を理解していないとその刈り取りだけで疲れる。今回主演の吉岡秀隆の目をひん剥くばかりのダイコン演技にも辟易。もっと喜怒哀楽と表情に出ない詫び寂びを演じられないものか。まだ、娘役の桜田ひよりの演技のほうが自然体で受け入れられた。美保純のガサツなセリフまわしにも違和感を覚える。若い頃はガサツなりに役にはまっていたが久しぶりの映画撮影故なのかかなり浮いていた。美保純の息子役も配役自体要らない。まったく意味不明。そして気になったのがカメラ。柴又駅でベンチに並ぶ二人にすらピントが定まっていない。焦点位置が前後にふらついている。絞り込んで被写界深度を稼げばいいだけではないのか。映画の最後は吉岡秀隆と後藤久美子が未練タラタラで空港でのお別れ。それに出版社編集部の池脇千鶴を加え三角関係の伏線を匂わせる。次回作は後藤久美子の父、橋爪功が危篤となり葛藤の末に緊急帰国した後藤久美子から話が始まりそうな悪寒。この作品は48作目で終わらせておくべきではなかったのか。まさに「蛇足」であったというのが感想。このタイトルに限っては桑田佳祐の唄なんて聞きたくもない。最後にひとつ。映画の回想シーンで有名なメロン事件も取り上げられていた。当時は大笑いして観ていたが今回観返してみるとまったく笑えない。なんだか悲しいシーンに思えてしまった。自分が歳をとったせいなのかも知れない。

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