正月の工作をひとつ、トースターの修理。スイッチを入れても熱くならないとの妻の報告。電源コードを引っ掛けてテーブルから床に落ちたらしい。今までも何度か落下していた。変形した板金の筐体を修正しつつ分解を試みる。まさにブリキのおもちゃかペーパートイのように最低限のビスでうまく構成された構造だ。故障の原因は落下の衝撃による断線。温度センサーに密着した感熱板は慣性重量があり、落下の衝撃を受けやすいのだ。断線を修理したついでに「パンくずトレイ」の汚れが気になる。油ものを温めたときクッキングペーパーを敷いていても油はトレイに落ちて固まる。それが焼き付くと簡単な洗浄では落ちなくなるのだ。トレイは錫鍍金のブリキなのだがこの際と水ペーパーで汚れを落として磨きだしを行う。対腐食性は落ちるかも知れないが不衛生での放置よりは良いとの判断。徐々にペーパーの番号を上げながら執拗に磨く。指や爪が金属粉で真っ黒になる。20分ほど格闘し苦労の甲斐あってトレイは眩しく輝きだす。表面もツルツルになり汚れの付着も容易に落とせそうだ。トレイの鏡面反射は赤外線の輻射効率も上がり若干の省エネにも貢献するかも知れない。まあグダグダとメリットを書き連ねたが本当の理由は単に金属磨きが面白かったからなのだ。鏡面具合が画像では上手く伝わらないのが残念。
余談になるが金属を磨いていていつも思い出すのが星新一のショートショト。最適の趣味を分析し選んでくれる電子計算機を発明した博士。自分の趣味を計算機に聞くと「金属磨き」と出た。それではと手近にあったその電子計算機を磨きはじめると確かに面白い。金属磨きが博士の熱中する趣味となった。ある日、ふと思うところあって計算機自身の趣味を計算分析させてみた。答え「お洒落」。
余談になるが金属を磨いていていつも思い出すのが星新一のショートショト。最適の趣味を分析し選んでくれる電子計算機を発明した博士。自分の趣味を計算機に聞くと「金属磨き」と出た。それではと手近にあったその電子計算機を磨きはじめると確かに面白い。金属磨きが博士の熱中する趣味となった。ある日、ふと思うところあって計算機自身の趣味を計算分析させてみた。答え「お洒落」。