最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

星新一の著作をコレクションする(1) 『人造美人』『ようこそ地球さん』

2016年05月11日 | 星新一





星新一コレクションのうち、毎回2冊ずつ紹介しながら、コレクションする上での注意点などを書いていきます。

私のコレクションの方針は、「初版」「市販された時点の姿」を基本にしているので、ジャケット(カバー)、函、帯などの有無にこだわっています。
最初の著作『生命のふしぎ』は前に紹介しているので、最初の作品集から始めることにします。


『人造美人』新潮社 昭和36年2月28日発行 250円


装幀:六浦光雄

ウラ




この本には限定20部と言われる特装本があります。それは前に紹介しました。 → こちら

【5/27 追記】

初版から10年後、昭和46年10月30日発行 10刷 360円




帯の白の楕円で囲んだ部分の惹句が〈星新一 ショート・ショート第一弾〉に変わっています。

帯のウラは、増えた著作の案内に変わっています。






 『ようこそ地球さん』新潮社 昭和36年8月30日発行 280円

装幀:真鍋博



 ☆コレクションする上で注意すること☆ 

当時の出版物は奥付や裏表紙に定価が入っているので、函、ジャケット(カバー)や帯に表示されている定価と合っているかをチェックします。重版の函、ジャケット(カバー)や帯が(意図的に)付けられている場合があります。

初期の作品は刊行から50年以上経っているので、状態が良いものを安く発掘するのはかなり困難です。持っていない本だと、状態があまり良くなくても「とにかく持っていたい」と買ってしまいがちです。状態が悪くてちょっと高いなぁと思うものを無理して買ってしまうと、状態が良いものを見つけたときにはまた買うことになります。納得できる状態のものを納得できる金額で、時には思い切って買うのがコレクション充実の極意ではないでしょうか。
とはいえ、市場にはめったに出てこないという本もありますから、それは状態は二の次にして、とにかく手に入れることです。
何がレアなのかということは、たくさんの古本に触れあっていく中で次第にわかってくることです。
今回紹介した2冊は、角背でジャケットが付いていないので、帯が脱落しやすく、きれいな帯が付いているものは少ないです。本は多少傷んでいるのに、外した帯がページの間に挟み込んであったために、ほぼ無傷というケースもある(あるいはジャケット付きの本だと、外した帯を本体に巻いてからジャケットをかぶせているケースもある)ので、ネットで探すばかりではなく、こまめに古本屋の棚を見て歩くことをオススメします。
帯が外れやすい本は他にもあるので、本自体はよく見かけるのに帯が付いているものをほとんど見かけないというものがあります。そうなると、帯が付いたものをコレクションする難易度がグッと上がります。






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