最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション  『私の製本装幀芸術の世界』 超美麗装幀本 その2 (私家版限定20部)

2014年02月22日 | ルリユール





前に紹介した同書(限定26部本)には、別に限定20部の私家版があります。
こちらも発売当時はとても手を出せるような価格ではなかったのですが、30余年の時を経て、信じられないような価格で手に入れることが出来ました。前に紹介した同書(限定26部本)と同様に桐箱、渋紙箱入りで、マーブルペーパーのスリップケースが付いています。本体とシミーズ(ブックカバー)を紹介します。

その表紙。


表紙(部分)。


ブックタイトル。


手かがりの花布。小口(三方)はプラチナ。


表3下部の署名箔押し。


シミーズ(ブックカバー)背革、表紙はオリジナルのオーログラフ。


シミーズ(ブックカバー)のタイトル。


シミーズ(ブックカバー)の裏側には、表紙デザインが写っています。


奥付(一部修正)。





















私のコレクション ケルスティン・ティニ・ミウラ 『私の製本装幀芸術の世界』 超美麗装幀本

2014年02月15日 | ルリユール





この本が刊行されたのは1980年。この本にはクロス装の上製本、限定350部の総革装の特装本、1冊ずつデザインが異なるモロッコ革装の限定26部(私家版として別に20部)がありました。
その時、私は一介のサラリーマンで、22000円の上製本を購入するのが精一杯でした。

当時は手を出せるような価格ではなかった限定26部のモロッコ革装の超美麗特装本も、刊行から30余年経ち、価値観が多様化して、以前ほど本に対する価値が認められなくなったのか、本という形が好きという人間が少なくなったのか、発売当時の何分の一で入手できました。

これはモロッコ革装の超美麗特装本限定26部のうちの1冊。
三方小口プラチナ/見返し=カーフスキン/花布(はなぎれ)絹糸による手かがり/ブックカバー(シミーズ)=背革装、表紙オーログラフ・小口特製モロッコ革/スリップケース=オリジナル・オーログラフ/特製クロス装の第2のスリップケース/桐箱入/渋紙箱入



手前が総モロッコ革装の本。
うしろは左から「ブックカバー(シミーズ)」「スリップケース」「第2のスリップケース」「桐箱」。

オーログラフのブックカバー(シミーズ)は、前小口側に少しかぶさるようになっています。




オーログラフのブックカバー(シミーズ)。



花布(はなぎれ)絹糸による手かがり。



小口は三方プラチナ。




表3の下部に入れられる製作者の名前。




奥付部分(一部修正)。





次の記事で、同じ本のモロッコ革装の超美麗特装本私家版20部を紹介します。