最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

星新一の著作をコレクションする(12) 拾遺その1

2016年05月23日 | 星新一





古本屋の棚であまり見かけないものをピックアップして締めくくろうと思ったのですが、拾遺を始めると、けっこうあったので2回3回に分けます。




本自体は見かけても、帯が付いたものが少ないのがこの本です。

 『だれも知らない国で』新潮社 昭和46年11月25日発行 500円 



函に帯という組み合わせは、本を箱から出すときに帯が外れやすいためでしょう。
この作品は「ブランコのむこうで」と改題されています。



この本は帯付きでも良く見かけます。

 『祖父・小金井良精の記』河出書房新社 昭和49年2月28日発行 1000円 



この市販本のほかに親戚に配った別冊の家系図付きの特装私家版が存在します。


 【5/23 追記】※高井さんから、別冊は「小金井氏家譜」というタイトルだと画像を添えてご教示いただきました。 ありがとうございます。
 【5/27 さらに追記】※高井さんがその実物をプレゼントしてくださいました。 






『星新一の作品集』(新潮社 全18巻)には、並製版と署名・函入りの愛蔵版があります。

第1巻『ボッコちゃん ようこそ地球さん』並製本 昭和49年6月25日発行 800円




第1巻『ボッコちゃん ようこそ地球さん』愛蔵版 昭和49年6月25日発行 2500円



署名部分






第2巻『悪魔のいる天国 宇宙のあいさつ』並製本 昭和49年7月25日発行 800円




第2巻『悪魔のいる天国 宇宙のあいさつ』愛蔵版 昭和49年7月25日発行 2500円


 
署名部分



愛蔵版は函にジャケットが巻き付けてあり、本体にはパラフィン紙がかけてあります。部数表示はありません。オモテ見返しの後に別紙が挟まれ、そこに署名と落款があります。署名はここで紹介した漢字でフルネームの他に、ローマ字で苗字というものもあります。
18巻あるので、紹介するのは2巻目までにとどめます。

【5/24画像追加】他巻の署名部分をいくつか載せておきます。









『マイ国家』新潮小説文庫 昭和43年7月20日発行 320円



新書版で、この本に帯は付いていません。

表紙を広げると……。






2年後に刊行された同題の新書版。
『マイ国家』新潮社 昭和45年8月20日発行 360円



表紙を広げると……。




帯の違い。



☆コレクションする上で注意すること☆
定価表示は同じですが、左(オモテ面)は同じですが、右(ウラ面)の他の著作の部分に違いがあります。
上は初版時の帯、下は定価は変わっていない重版の帯と思われますが、古書店で購入した時点で付いていた帯です。
重版の帯が初版につけられて、あたかも「初版・帯付き」として売られることがあるので、注意が必要です。


☆星新一の本をコレクションする(6)で紹介した『夢魔の標的』の「初版と紛らわしい奥付の後版」について、発行年の訂正と画像の追加をしました。
☆今回の記事中、作品集の署名部分の画像を4枚追加しました。

 
※拾いに拾いまくったものを5月24日と25日にアップします。
次々回『星新一の本をコレクションする(14)」を関連記事の最後にします。






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