信仰心が強く育ち始めれば、悪も善に見えてきて、結局すべてが善に見えるのです。CWSSBp69
ポニョ:この前、クルド人がアメリカに支援してもらって、広大な石油が採れるシリアの土地を支配しているという話をしたけれど、クルド人って三千万人もいるのに自分の国を持っていない民族なんやで。
ヨシオ:なんでやねん。三千万人もいるんやったら、自分たちの国を建国したらええやないか。
ポニョ:ところがシリア、トルコ、イラクそしてイランの一部にまたがって住んでいたクルド人たちが百年前に分断されてしまって、大きな政治的な力に翻弄されているんや。
一番目を付けたのがアメリカで、石油が発見された地帯に住んでいるクルド人たちに武器を与え、中東地域を意図的に不安定化さそうとしたんや。
イラクのフセインを倒した後も、わざと大量の武器がクルド人たちに渡るようにして、トルコやシリアに脅威を与え、もちろんフセインを倒した後のイラクに影響を及ぼそうとしたんや。
というのも、今言ったようにクルド人たちが居住している地域から石油が発見されたから、美味しいところだけを取るために、石油地帯だけを切り取った新しい中東の国を作ろうとしたんや。
だから今回もアメリカは、シリアでクルド人の部隊を使って、急いでシリアの石油地帯を押さえてそこから動こうとしないんや。
もともとクルド人たちは、シリア政府軍やロシアと一緒にテロ組織と戦っていたので、シリアやロシアと対峙したくないんやけれど、クルド人の部隊に傭兵たちがたくさん混じっているのでコントロール出来ないんや。
ヨシオ:ややこしそうやな。
ポニョ:しかもその傭兵たちは、クルド人の中でもヤジディ教徒の幼い女の子たちを大量に慰安婦として連れ回っているんやで。
ヨシオ:なんやねん?そのヤジディ教徒って?
ポニョ:ヤジディ教徒は、六千七百年前にメソポタミア文明の影響を受け、ゾロアスター教を信仰する聖者たちによって始められたと言われている宗教で、太陽神を礼拝しているんや。
後に、あんたが大好きなイスラム神秘主義者スーフィーの影響を受け、しかも周りがイスラム教徒だらけなのに、輪廻転生やカースト制度も信じているんやで。
面白いのは、その信仰の中心に七人の大天使がいるんやけれど、その頂点に立つのが、ターウースマスク、別名孔雀天使で元々は、その天使はサタンやったんや。
ヨシオ:という事はヤジディ教徒って悪魔崇拝者か?
ポニョ:と最初はおいらも思ってしまったけれど、実際は悪魔が心を入れ替えて懺悔し、今までの悪業を後悔して、涙を流し地獄の火を消してしまったと信じられているんや。だからヤジディ教では悪魔は改心して良い天使になって礼拝の対象なんや。
ヨシオ:それって心が広い宗教やな。
ポニョ:でも他の宗教、もちろん悪魔を憎むイスラム教やキリスト教などから、ヤジディは悪魔崇拝者だとレッテルを貼られて差別され、今までの歴史で、今回も入れれば七十三回も迫害されて来ているんや。
彼らの聖地は、イラク北部の山岳地帯の中にあるラリッシュという街で、テロ組織が来るまでは450世帯の人々が住んでいたんや。そこには六千年以上も経っている古い遺跡や神殿が点在しているんや。
そしてその神殿の地下には聖なる泉が湧いていて、ヤジディ教徒であれば、誰でも一生に一度はその泉に巡礼に行かないといけないんや。
またヤジディ教徒がイラクに住んでいれば、一年に一回は巡礼に行かなければいけないんや。
ヤジディのコミュニティはイラクだけではなく、ドイツに大きなコミュニティがあり、北米やシリア、トルコにも住んでいて、その総数、五十万人とも百万人とも言われているんや。
ヨシオ:あまり聞いた事がない宗教やな。ゾロアスター教から分かれて出来た宗教やったら、信者になるのが難しいやろ。
ポニョ:ヤジディ教は他の宗教への改宗を禁じているんや。また、ヤジディ教徒以外との結婚や、カーストを超えた結婚も認められていないんや。
ヨシオ:それはゾロアスター教より厳しい決まりやな。どおりで世界的に知られていないはずや。
ポニョ:今回、テロ組織によって村を追われたヤジディは、あちこちの難民キャンプに住んでいるけれど、彼らの宗教は聖なる土地と深く結びついていて、例えば神聖な泉の水と、その泉の周りの土で泥団子を作り、その泥団子が、様々な神聖な行事や冠婚葬祭に使われるんやけれど、テロ組織によって聖地から追い出されたヤジディは、何千年と続いた彼らの信仰を支えて来た、習慣やしきたりを失ってしまう可能性があるんや。
ある長老は
「ヤジディが別の場所へ移り住めば、ヤジディではなくなってしまう。我々にとって、土地とは神の一部なのだ。そして、私もこの土地の一部だ。この土地は祝福されている。ここを失っては、ヤジディであり続けることはできない」と言って心配しているんや。
ヨシオ:聖なる土地と深く結びついた信仰やから、そこから追い出されたらヤジディの文化が消えてしまうよな。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9678/
ポニョ:特に中東のイスラム諸国の間では、ヤジディは悪魔崇拝者で太陽信仰をしている背信者だ、というレッテルを貼られているので、彼らがいろんな迫害にあっても、時の政府は見て見ぬ振りをして彼らを救済しないんや。
今回も、さっきも言ったように一万人以上のヤジディの幼い子供や、主に女の子が傭兵組織に誘拐されて慰安婦として戦場を連れ回されているんや。
彼女たちはまるで奴隷のように、一人一人競売にかけられて、幼けば幼いほど高い値段がつくんや。
一人当たり三十万円から、危険度が高い前線ではなんと一人当たり八百万円で取引される場合もあるんや。
そして誘拐されてからも、傭兵同士で少女を交換したり、売り買いしたりして、ある少女は二年で十五回も持ち主が変わったんや。
彼女たちはまるで物のように扱われて傭兵同士でプレゼントし合ったり、売り買いされるのが普通になっていて、彼女たちを解放しているボランティアの組織の人たちは、傭兵たちに大きな額のお金を支払って彼女たちを取り戻しているんや。
ヨシオ:そういう事は一切ニュースにならないな。そのお金を工面するのは大変やろな。イラク政府は一体何をしているんや。
ポニョ:アルジャジーラも西側のメディアも一切報じないぜよ。イランとロシアの報道機関だけが報じていたるんや。
さっきも言ったように、イラク政府も見て見ないフリなんや。だから今、テロ組織がイラクから追い出されて、傭兵たちも捕虜になっているけれど、ヤジディの少女たちを奴隷のように扱って人身売買し、その少女の体を弄んだ傭兵達の罪を裁く為の裁判にも、ヤジディたちは出れないんや。
イラク政府は、ヤジディたちはイラク国民やけれど、インドの不可触民のように扱っているんや。
ヨシオ:それは酷いよな。
ポニョ:人権という言葉から一番遠いところにいるのがヤジディ達なんや。
ヨシオ:その少女達を弄んだ傭兵達の給料を支払っていたのが、サウジアラビアとかイスラエル、アメリカなどの西欧諸国やろ。それってめちゃ大きなカルマをつくっているよな。
ポニョ:少し希望が持てるのは、ヤジディの少女達は、今まで七十回以上も迫害の歴史を経て来ているのでとてもタフなんや。
昨日、解放組織からお金を支払って解放された十五才の少女も、十五回も持ち主が変わり、傭兵達にたらい回しされてようやく解放されたんや。
解放された近くのホテルの一室で、辛かった二年間の悲劇的な出来事を思い出して親戚たちに囲まれて一時間ぐらいホテルの一室で泣いていたけれど、その後、ホテルのロビーで待っていた政府関係者や報道機関の質問にしっかりと答えた後、お母さんと二人で町に手を組んでショッピングに出かけたんや。
ヨシオ:しっかり者の少女やな。大変な体験をして、普通やったら心がズタズタになっているはずやのにな。
ポニョ:またある八才の少女は、傭兵達に家に閉じ込められていたんやけれど、夜に寝れないから医者に連れて行って欲しいと頼み、医者に行く代わりに自分の持ち主の傭兵から睡眠薬をもらって、それを自分で飲まずに隠し持っていて、機会を見つけて傭兵の食事に睡眠薬を入れて、傭兵が眠った時を見計らってその家から逃げ出して来たんや。まるで映画のシーンみたいやぜよ。
ヨシオ:まだ八才なんやろな。めちゃしっかりしているやないか。
ポニョ:別のヤジディの若い奥さんが誘拐された時に、その奥さんは既に妊娠していたんや。でも傭兵達の持ち物となり、肉体を弄ばれたので死んだ方がマシだと考えて、服毒自殺を図ったけれど、自分は死なずにお腹の子供だけ死んでしまったんや。
だから、お腹の子供が自分の身代わりになって死んでくれたと思い、自分はどんな事があっても生き続けようと決意をしたんや。そして傭兵達が戦闘に出かけたのを見計らって窓ガラスを破って逃げ出し、自分の村に戻ることが出来たんや。
その女性はニコニコと微笑みながら「自分がこうしてまだ生きているのは、全て神様の恩寵だと信じています。大変な体験をしましたが、これからも神様のことを思ってしっかり生きていこうと思っています。」と答えていたな。
ヨシオ:すごい信仰心やな。普通の人やったら、神への信仰心を無くし、神を恨んで死んで行くやろな。そういう言葉では言えないぐらいの試練を経ても、まだ神さんへの信仰心を失わずに持ち続けることが出来るって、並大抵の人が出来る事ではないよな。
純粋で利他的なハートを持っている者は、嵐の中でも転がらない鉄球の様に揺るぎ無い信仰心を持っています。SS8/93p202
ポニョ:おいらは、傭兵達からその幼い身体を弄ばれた十才にもならない少女達が解放されて昔の友達と再会し、難民キャンプのテントの前で一緒に遊んでいるのを見て、涙が流れて来るのを抑え切れなかったんや。
だって友達と楽しそうに遊んでいる姿を見たら、本当にまだ幼い子供やで。その幼い少女がこの世の地獄を体験したんや。それでもまだ天使のような明るい笑顔で、友達との再会を喜んで一緒に遊んでいるんや。そんな光景を見たら誰でも泣いちゃうぜよ。
ヨシオ:地獄の王である悪魔でさえ赦し、その元悪魔を、自分たちの宗教の最高位に付けて礼拝する宗教の下で育った子供やから、全てを許せる心を持った優しい人たちなんやろうな。
ポニョ:それにしても、その少女達を弄んだ傭兵達と、彼らに給料を支払っているサウジアラビアやイスラエル、アメリカなどの西側諸国には頭が来るぜよ。
シリアやイランの石油を奪う為に、どれだけの罪の無い人々を犠牲にしているか。悪魔のような支配層の連中には本当に腹が立って仕方がないぜよ。
未だに三千人以上の幼い少女達が解放されずに、傭兵達と一緒に地獄のような生活を送っているんやで。
一部の武装した血気盛んなヤジディの部隊は、傭兵達に協力してヤジディの人々の財産を略奪し、子供達を売り飛ばした別の部族達に対して、リベンジを始めているというニュースも入って来ているんや。
ヨシオ:こうなると憎しみの連鎖は止まらないやろな。寂しい話やな。一部の血気盛んな者達が起こした事件だとはいえ、悪魔さえ許す民族が憎しみの炎を燃え上がらすって。
ポニョ:シリアやイラクでロシアやシリア軍、ヒスボラに敗れた傭兵達は、トルコ経由で自分たちの国に戻りつつあるんや。その為の帰る旅費を作る為に、少女達を売り飛ばしているんやて。
しかし、どんな神経をしているんやろな。他人の国に侵略して、汚い金をもらって人殺しをし、幼い少女を弄んだ上、自分の国に帰って普通の生活の戻れる神経って。
その傭兵も結婚して家庭を持ち、将来子供を作るのかもしれないけれど、もし娘が産まれて、その自分の育って行く娘を見た時に、普通の神経をしたまま人生を送れるのかな。もしそうなら、彼らこそまさしく悪魔やぜよ。もちろん、そういう傭兵達に金を支払った支配層の連中が一番悪いけれど。
この世の中は、このように悪魔が跋扈している世界なんやぜよ。なのに、もう既にこの世界はゴールデンエイジになりました、とおめでたい事を言っている人がいるけれど、そういう人は、ヤジディの難民キャンプに行って、心がズタズタに傷ついた子供達の顔を見ながら、「今はもうゴールデンエイジなんだよ」なんて言えるのかな。
さっきも言ったけれど、未だに三千人の子供達が行方不明なんや。サイババさんが再降臨して世界の大掃除をしない限り、ゴールデンエイジはやって来ないんや。
ヨシオ:今日は大晦日やから、サイババさん以外はみんな大掃除しているけどな。
でも悪魔でさえ許して、その悪魔を自分たちの礼拝の対象にする民族が、本物の悪魔に弄ばれるって冗談にもならないよな。
さて今年も今日で終わりやけれど、ポニョは今年も色々と世界情勢の分析や、俺たちが知らないと言うか、知らされていない情報を紹介してくれたよな。
でも、あまりカリカリ来ない方がええで。何事も起こるべくして起こるんや。
まあ、来年こそは大元の神さんであるサイババさんが再降臨されて、世界を平和に導いて下さる事を祈って、この記事を今年の最後の記事としようぜ。
ポニョ:今回、ヤジディの人々の艱難を知って、自分たちは本当に恵まれているなって思いましたでヤンス。
それでは読者の皆様、今年も最後まで付き合って下さって有難うございました。
尚、以前から言ってますように、サイババさんが再降臨されるまで、来年から毎週木曜日の早朝四時に記事を公開したいと思います。
相棒の調子が良ければ、もう一本、別の曜日に投稿するかもしれませんが。
それでは皆様、どうか良いお年お迎え下さいね。
許す心を持つ者のみが神聖な愛を持つといわれています。
それは書物から学んで得られるものでもなく、教師や他の人に教えられて獲得するものでもありません。それは、困難、試練、浮世の荒波にもまれて、自分自身がつちかうものなのです。
嘆きや惨めさを生んだ苦難や困難に直面しなければ、堅忍不抜と寛大さは心に根付く事は出来ません。
苦難や困難に出会ったとき、立腹しうろたえてはなりません。又、弱さのしるしである気落ちや落胆の餌食になるべきでもありません。
たとえそのような状況であっても、忍耐と寛大な心でもって、怒り、憎悪、復讐心を抑え、心を波立ててはなりません。
あなたは強さの具現であって、弱さの具現ではないのです。
それゆえ、絶望した時には、堅忍不抜の念で心を満たし、許し、忘れなさい。
寛大で許す心は人間にとって最高の力です。
この属性を失うならば、人は悪魔となります。1/1/94
ポニョ:この前、クルド人がアメリカに支援してもらって、広大な石油が採れるシリアの土地を支配しているという話をしたけれど、クルド人って三千万人もいるのに自分の国を持っていない民族なんやで。
ヨシオ:なんでやねん。三千万人もいるんやったら、自分たちの国を建国したらええやないか。
ポニョ:ところがシリア、トルコ、イラクそしてイランの一部にまたがって住んでいたクルド人たちが百年前に分断されてしまって、大きな政治的な力に翻弄されているんや。
一番目を付けたのがアメリカで、石油が発見された地帯に住んでいるクルド人たちに武器を与え、中東地域を意図的に不安定化さそうとしたんや。
イラクのフセインを倒した後も、わざと大量の武器がクルド人たちに渡るようにして、トルコやシリアに脅威を与え、もちろんフセインを倒した後のイラクに影響を及ぼそうとしたんや。
というのも、今言ったようにクルド人たちが居住している地域から石油が発見されたから、美味しいところだけを取るために、石油地帯だけを切り取った新しい中東の国を作ろうとしたんや。
だから今回もアメリカは、シリアでクルド人の部隊を使って、急いでシリアの石油地帯を押さえてそこから動こうとしないんや。
もともとクルド人たちは、シリア政府軍やロシアと一緒にテロ組織と戦っていたので、シリアやロシアと対峙したくないんやけれど、クルド人の部隊に傭兵たちがたくさん混じっているのでコントロール出来ないんや。
ヨシオ:ややこしそうやな。
ポニョ:しかもその傭兵たちは、クルド人の中でもヤジディ教徒の幼い女の子たちを大量に慰安婦として連れ回っているんやで。
ヨシオ:なんやねん?そのヤジディ教徒って?
ポニョ:ヤジディ教徒は、六千七百年前にメソポタミア文明の影響を受け、ゾロアスター教を信仰する聖者たちによって始められたと言われている宗教で、太陽神を礼拝しているんや。
後に、あんたが大好きなイスラム神秘主義者スーフィーの影響を受け、しかも周りがイスラム教徒だらけなのに、輪廻転生やカースト制度も信じているんやで。
面白いのは、その信仰の中心に七人の大天使がいるんやけれど、その頂点に立つのが、ターウースマスク、別名孔雀天使で元々は、その天使はサタンやったんや。
ヨシオ:という事はヤジディ教徒って悪魔崇拝者か?
ポニョ:と最初はおいらも思ってしまったけれど、実際は悪魔が心を入れ替えて懺悔し、今までの悪業を後悔して、涙を流し地獄の火を消してしまったと信じられているんや。だからヤジディ教では悪魔は改心して良い天使になって礼拝の対象なんや。
ヨシオ:それって心が広い宗教やな。
ポニョ:でも他の宗教、もちろん悪魔を憎むイスラム教やキリスト教などから、ヤジディは悪魔崇拝者だとレッテルを貼られて差別され、今までの歴史で、今回も入れれば七十三回も迫害されて来ているんや。
彼らの聖地は、イラク北部の山岳地帯の中にあるラリッシュという街で、テロ組織が来るまでは450世帯の人々が住んでいたんや。そこには六千年以上も経っている古い遺跡や神殿が点在しているんや。
そしてその神殿の地下には聖なる泉が湧いていて、ヤジディ教徒であれば、誰でも一生に一度はその泉に巡礼に行かないといけないんや。
またヤジディ教徒がイラクに住んでいれば、一年に一回は巡礼に行かなければいけないんや。
ヤジディのコミュニティはイラクだけではなく、ドイツに大きなコミュニティがあり、北米やシリア、トルコにも住んでいて、その総数、五十万人とも百万人とも言われているんや。
ヨシオ:あまり聞いた事がない宗教やな。ゾロアスター教から分かれて出来た宗教やったら、信者になるのが難しいやろ。
ポニョ:ヤジディ教は他の宗教への改宗を禁じているんや。また、ヤジディ教徒以外との結婚や、カーストを超えた結婚も認められていないんや。
ヨシオ:それはゾロアスター教より厳しい決まりやな。どおりで世界的に知られていないはずや。
ポニョ:今回、テロ組織によって村を追われたヤジディは、あちこちの難民キャンプに住んでいるけれど、彼らの宗教は聖なる土地と深く結びついていて、例えば神聖な泉の水と、その泉の周りの土で泥団子を作り、その泥団子が、様々な神聖な行事や冠婚葬祭に使われるんやけれど、テロ組織によって聖地から追い出されたヤジディは、何千年と続いた彼らの信仰を支えて来た、習慣やしきたりを失ってしまう可能性があるんや。
ある長老は
「ヤジディが別の場所へ移り住めば、ヤジディではなくなってしまう。我々にとって、土地とは神の一部なのだ。そして、私もこの土地の一部だ。この土地は祝福されている。ここを失っては、ヤジディであり続けることはできない」と言って心配しているんや。
ヨシオ:聖なる土地と深く結びついた信仰やから、そこから追い出されたらヤジディの文化が消えてしまうよな。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9678/
ポニョ:特に中東のイスラム諸国の間では、ヤジディは悪魔崇拝者で太陽信仰をしている背信者だ、というレッテルを貼られているので、彼らがいろんな迫害にあっても、時の政府は見て見ぬ振りをして彼らを救済しないんや。
今回も、さっきも言ったように一万人以上のヤジディの幼い子供や、主に女の子が傭兵組織に誘拐されて慰安婦として戦場を連れ回されているんや。
彼女たちはまるで奴隷のように、一人一人競売にかけられて、幼けば幼いほど高い値段がつくんや。
一人当たり三十万円から、危険度が高い前線ではなんと一人当たり八百万円で取引される場合もあるんや。
そして誘拐されてからも、傭兵同士で少女を交換したり、売り買いしたりして、ある少女は二年で十五回も持ち主が変わったんや。
彼女たちはまるで物のように扱われて傭兵同士でプレゼントし合ったり、売り買いされるのが普通になっていて、彼女たちを解放しているボランティアの組織の人たちは、傭兵たちに大きな額のお金を支払って彼女たちを取り戻しているんや。
ヨシオ:そういう事は一切ニュースにならないな。そのお金を工面するのは大変やろな。イラク政府は一体何をしているんや。
ポニョ:アルジャジーラも西側のメディアも一切報じないぜよ。イランとロシアの報道機関だけが報じていたるんや。
さっきも言ったように、イラク政府も見て見ないフリなんや。だから今、テロ組織がイラクから追い出されて、傭兵たちも捕虜になっているけれど、ヤジディの少女たちを奴隷のように扱って人身売買し、その少女の体を弄んだ傭兵達の罪を裁く為の裁判にも、ヤジディたちは出れないんや。
イラク政府は、ヤジディたちはイラク国民やけれど、インドの不可触民のように扱っているんや。
ヨシオ:それは酷いよな。
ポニョ:人権という言葉から一番遠いところにいるのがヤジディ達なんや。
ヨシオ:その少女達を弄んだ傭兵達の給料を支払っていたのが、サウジアラビアとかイスラエル、アメリカなどの西欧諸国やろ。それってめちゃ大きなカルマをつくっているよな。
ポニョ:少し希望が持てるのは、ヤジディの少女達は、今まで七十回以上も迫害の歴史を経て来ているのでとてもタフなんや。
昨日、解放組織からお金を支払って解放された十五才の少女も、十五回も持ち主が変わり、傭兵達にたらい回しされてようやく解放されたんや。
解放された近くのホテルの一室で、辛かった二年間の悲劇的な出来事を思い出して親戚たちに囲まれて一時間ぐらいホテルの一室で泣いていたけれど、その後、ホテルのロビーで待っていた政府関係者や報道機関の質問にしっかりと答えた後、お母さんと二人で町に手を組んでショッピングに出かけたんや。
ヨシオ:しっかり者の少女やな。大変な体験をして、普通やったら心がズタズタになっているはずやのにな。
ポニョ:またある八才の少女は、傭兵達に家に閉じ込められていたんやけれど、夜に寝れないから医者に連れて行って欲しいと頼み、医者に行く代わりに自分の持ち主の傭兵から睡眠薬をもらって、それを自分で飲まずに隠し持っていて、機会を見つけて傭兵の食事に睡眠薬を入れて、傭兵が眠った時を見計らってその家から逃げ出して来たんや。まるで映画のシーンみたいやぜよ。
ヨシオ:まだ八才なんやろな。めちゃしっかりしているやないか。
ポニョ:別のヤジディの若い奥さんが誘拐された時に、その奥さんは既に妊娠していたんや。でも傭兵達の持ち物となり、肉体を弄ばれたので死んだ方がマシだと考えて、服毒自殺を図ったけれど、自分は死なずにお腹の子供だけ死んでしまったんや。
だから、お腹の子供が自分の身代わりになって死んでくれたと思い、自分はどんな事があっても生き続けようと決意をしたんや。そして傭兵達が戦闘に出かけたのを見計らって窓ガラスを破って逃げ出し、自分の村に戻ることが出来たんや。
その女性はニコニコと微笑みながら「自分がこうしてまだ生きているのは、全て神様の恩寵だと信じています。大変な体験をしましたが、これからも神様のことを思ってしっかり生きていこうと思っています。」と答えていたな。
ヨシオ:すごい信仰心やな。普通の人やったら、神への信仰心を無くし、神を恨んで死んで行くやろな。そういう言葉では言えないぐらいの試練を経ても、まだ神さんへの信仰心を失わずに持ち続けることが出来るって、並大抵の人が出来る事ではないよな。
純粋で利他的なハートを持っている者は、嵐の中でも転がらない鉄球の様に揺るぎ無い信仰心を持っています。SS8/93p202
ポニョ:おいらは、傭兵達からその幼い身体を弄ばれた十才にもならない少女達が解放されて昔の友達と再会し、難民キャンプのテントの前で一緒に遊んでいるのを見て、涙が流れて来るのを抑え切れなかったんや。
だって友達と楽しそうに遊んでいる姿を見たら、本当にまだ幼い子供やで。その幼い少女がこの世の地獄を体験したんや。それでもまだ天使のような明るい笑顔で、友達との再会を喜んで一緒に遊んでいるんや。そんな光景を見たら誰でも泣いちゃうぜよ。
ヨシオ:地獄の王である悪魔でさえ赦し、その元悪魔を、自分たちの宗教の最高位に付けて礼拝する宗教の下で育った子供やから、全てを許せる心を持った優しい人たちなんやろうな。
ポニョ:それにしても、その少女達を弄んだ傭兵達と、彼らに給料を支払っているサウジアラビアやイスラエル、アメリカなどの西側諸国には頭が来るぜよ。
シリアやイランの石油を奪う為に、どれだけの罪の無い人々を犠牲にしているか。悪魔のような支配層の連中には本当に腹が立って仕方がないぜよ。
未だに三千人以上の幼い少女達が解放されずに、傭兵達と一緒に地獄のような生活を送っているんやで。
一部の武装した血気盛んなヤジディの部隊は、傭兵達に協力してヤジディの人々の財産を略奪し、子供達を売り飛ばした別の部族達に対して、リベンジを始めているというニュースも入って来ているんや。
ヨシオ:こうなると憎しみの連鎖は止まらないやろな。寂しい話やな。一部の血気盛んな者達が起こした事件だとはいえ、悪魔さえ許す民族が憎しみの炎を燃え上がらすって。
ポニョ:シリアやイラクでロシアやシリア軍、ヒスボラに敗れた傭兵達は、トルコ経由で自分たちの国に戻りつつあるんや。その為の帰る旅費を作る為に、少女達を売り飛ばしているんやて。
しかし、どんな神経をしているんやろな。他人の国に侵略して、汚い金をもらって人殺しをし、幼い少女を弄んだ上、自分の国に帰って普通の生活の戻れる神経って。
その傭兵も結婚して家庭を持ち、将来子供を作るのかもしれないけれど、もし娘が産まれて、その自分の育って行く娘を見た時に、普通の神経をしたまま人生を送れるのかな。もしそうなら、彼らこそまさしく悪魔やぜよ。もちろん、そういう傭兵達に金を支払った支配層の連中が一番悪いけれど。
この世の中は、このように悪魔が跋扈している世界なんやぜよ。なのに、もう既にこの世界はゴールデンエイジになりました、とおめでたい事を言っている人がいるけれど、そういう人は、ヤジディの難民キャンプに行って、心がズタズタに傷ついた子供達の顔を見ながら、「今はもうゴールデンエイジなんだよ」なんて言えるのかな。
さっきも言ったけれど、未だに三千人の子供達が行方不明なんや。サイババさんが再降臨して世界の大掃除をしない限り、ゴールデンエイジはやって来ないんや。
ヨシオ:今日は大晦日やから、サイババさん以外はみんな大掃除しているけどな。
でも悪魔でさえ許して、その悪魔を自分たちの礼拝の対象にする民族が、本物の悪魔に弄ばれるって冗談にもならないよな。
さて今年も今日で終わりやけれど、ポニョは今年も色々と世界情勢の分析や、俺たちが知らないと言うか、知らされていない情報を紹介してくれたよな。
でも、あまりカリカリ来ない方がええで。何事も起こるべくして起こるんや。
まあ、来年こそは大元の神さんであるサイババさんが再降臨されて、世界を平和に導いて下さる事を祈って、この記事を今年の最後の記事としようぜ。
ポニョ:今回、ヤジディの人々の艱難を知って、自分たちは本当に恵まれているなって思いましたでヤンス。
それでは読者の皆様、今年も最後まで付き合って下さって有難うございました。
尚、以前から言ってますように、サイババさんが再降臨されるまで、来年から毎週木曜日の早朝四時に記事を公開したいと思います。
相棒の調子が良ければ、もう一本、別の曜日に投稿するかもしれませんが。
それでは皆様、どうか良いお年お迎え下さいね。
許す心を持つ者のみが神聖な愛を持つといわれています。
それは書物から学んで得られるものでもなく、教師や他の人に教えられて獲得するものでもありません。それは、困難、試練、浮世の荒波にもまれて、自分自身がつちかうものなのです。
嘆きや惨めさを生んだ苦難や困難に直面しなければ、堅忍不抜と寛大さは心に根付く事は出来ません。
苦難や困難に出会ったとき、立腹しうろたえてはなりません。又、弱さのしるしである気落ちや落胆の餌食になるべきでもありません。
たとえそのような状況であっても、忍耐と寛大な心でもって、怒り、憎悪、復讐心を抑え、心を波立ててはなりません。
あなたは強さの具現であって、弱さの具現ではないのです。
それゆえ、絶望した時には、堅忍不抜の念で心を満たし、許し、忘れなさい。
寛大で許す心は人間にとって最高の力です。
この属性を失うならば、人は悪魔となります。1/1/94