サイババが帰って来るよ

Count down to the Golden age

エゴを払拭して世界を変える

2015-09-30 00:00:03 | 日記
私たちの認知している世界のすべては、実は私たちが創り出しているといわれていますが、それには例外が一つだけあります。
外から人間の中に入ってくるものが一つだけ存在するのです。
それは、外的な対象物に執着することによって発生するエゴです。
この世俗的な欲望を切り取ってしまえば、エゴは自動的に消滅します。
外界から受けた印象を自分の中に取り込んで、それを真実と見なしてしまうのは有害です。
人間は外で見たものを自分の中で複製して作り出すことができるので、自分が再び創ったと勘違いするからです。
ところが、実は、外界で見るものは、すでにその人の中にある(アートマ)の記憶を呼び起こすだけなのです。CWSSBp110

ポニョ:以前、霊界って零かい?なんてふざけたタイトルの記事を紹介したけれど、その中で面白かったのは、霊界ってそれぞれの亡くなった人が創り出している想像の世界やってことや。

ヨシオ:本来の世界は創造主ブラフマンが創造した世界があるんやけれど、一人ひとりの人間はそのブラフマンの雛形なんや。聖書にも、
主は自らの形に似せて人を創られた。という記述があるやろ。人は神様と同じような創造のパワーを持っているので、自分なりの霊界を創り出す事が出来るんや。でも悲しいかな、人は霊的に進化する過程で、牛や犬や羊などの動物から生まれ変わって来ているから、動物的な獣性をその魂に刻み込んでいるんや。だから、自分で自分の霊界を創り出す時に、本来のブラフマンが創造した世界とは違う、歪んだ世界を創り出してしまうんや。

ポニョ:だから、ババは獣的な性質を取り除くことが、人として生まれた大きな課題やと言っておられるんやな。

ヨシオ:もし、その獣的な性質を自分の中から取り除けたら、人が創り出す世界は全くブラフマンと同じ愛の世界になるんや。ところが獣的な性質を持っているために、この世界は愛で満たされているのに、それが見えずに目の前に繰り広げられるいろんな事件や出来事に、自分の思いや感情を上乗せしてしまうんや。そして自分は、それは好きだとか嫌いだとかという好き嫌いの感情をこの世界に投影して、自分なりに色付けした世界を創り出してしまうんや。その結果、執着、憎悪、溺愛、欲望などを自分の性格の中に取り込み、それがカルマの因子を創り出して自らの霊体に刻み込み、生まれ変わる原因となるんや。だから、自分が見たり聞いたりした自分の外側にある対象物を、執着心などによって自分に取り込んで、エゴを発生させない事が大切なんや。その為には、自分の周りにあるもの全てを、移りゆくもの、過ぎ去るものであって、一時的でいつかは、消え去るものという思いを持ち、それに対して欲望を持たぬように努力しなければならないんや。そのように、努力して行けば「私」「私のもの」というエゴも影を潜めて行くようになるんや。

エゴはどこから生まれるのでしょう。
どうしていつもエゴに悩まされるのでしょう。
人間の持つ無知によってエゴが起こります。
~宇宙の大きさが分かっていたらエゴなど起こるはずはありません。
宇宙はどれほど大きくて、自分はそれに比べてどれほど小さいか忘れてしまったときに浅はかな考えが浮かぶのです。SGc31

ポニョ:でも、この世の中に生きている限り、物と常に付き合って生きて行かなければならないから、難しいぜよ。例えば、バイクや車が欲しくて買おうとした場合、どうしてもそれに執着してしまうぜよ。

ヨシオ:その場合でも、例えば車が欲しいという欲望が湧いて来たら、その車の良いところだけを宣伝してる広告物を見るのではなくて、その車をすでに所有している人たちのうち、あまり良くないとコメントしている人たちのレビューを見ると、だんだんその車に対する情熱が冷めて来て欲望が無くなって行くやろ。そんなふうにして欲望をコントロールしながら毎日の生活を送って行くと、欲望に裏付けされたエゴが頭を持ち上げなくなって、平安で落ち着いた人生を歩むことが出来るんや。

ポニョ:欲望や執着に裏打ちされたエゴか…。ってことは、欲望や執着を抑えればエゴも自然に無くなって行くってことなんやな。

ヨシオ:その欲望や執着は一体どこから来るかと言えば、それは無知からなんや。つまり、自分の周りにあるもの全てのものは全ては神で、その神が自分自身であるにも関わらず、それらのものを自分から分離した物と見做してしまう事なんや。

ポニョ:自分は神で、全ては自分なのに、それらを神と見れずに自分から離れた物と見做して、それらに対して欲望を持ち、手に入れた後もそれらに執着するってアホやぜよ。それを無知や無明と呼ぶって本当にその通りやぜよ。という事は、無知が欲望や執着の原因で、エゴは、その欲望や執着から派生してるって事なんやな。という事は、無知の闇を英知の光で照らし出したら、エゴが消え去り、人々が「私」「私のもの」という思いが消えて、お互いを兄弟姉妹のようにいたわり合って生きて行ける、理想的な社会を作れるって事になるよな。

エゴと執着を取り除かない限り、人生で何かを成し遂げることはできません。
謙虚さと忠実さがあれば、どんなことでも成し遂げることができます。
道徳、霊性、肉体、さらには政治といった人生のあらゆる領域において、人は献身的に振る舞わねばなりません。
そのとき初めて、成し遂げた仕事が栄光のうちに輝くことでしょう。17/2/07

ヨシオ:その無知を取り除く為に、ババは神の化身としての一生涯を費やして、人類を啓蒙されて来られたんや。

ポニョ:ババの御講話だけでも、すごい量やもんな。おいらも、少しずつ読んだけれど、しばらくすると何を読んだかさっぱり覚えてないことがあるぜよ。おいらは記憶力は良い方なんやけどな。

ヨシオ:ババの講話を読んで、心に触れる言葉があればどんどん、マークを付けて行って、後でそれらの言葉を抜き書きして行けば心に残って行くやろ。また、問題意識を持ってババの教えに接すればもっとハートに教えが響いて来るやろな。でもババの言葉は、その時に話す人たちの霊的なレベルに合わせて変わって来るので、その御言葉を一体誰に、どのような状況で言われたのかを吟味して読まないと、あの時に言われた言葉と、この時の講話で言われたことが矛盾してるとか、御自分で言われたことを、また違う講話で否定されているとかと言って、自分で自己矛盾に陥ってババを疑うようになり、ババから離れて行った人が少なからずいるよな。

ポニョ:そういや、おいらの周りにもいたな。

ヨシオ:ババが言われた言葉をその言葉としてだけ捉えて読めば、さっきも言ったように人や状況に応じて違うアドバイスをされるので、矛盾を感じて疑いの心が湧いてくる人もいるけれど、ババの話をハートで読めば、自らの心に響い来て、それがやがて自分の良心の囁きとなって自分に返って来るんや。つまり、ババの言葉がだんだん自分の言葉になって行くんや。それは、「私」「私のもの」というエゴを少なくして行けば行くほど、顕著に現れて行くようになるんや。

ポニョ:ババも、一人ひとりの帰依者が私の真似をして、神である私のようになれるために、人の姿を取ったと言っておられたよな。そういや、聖者ラーマクリシュナさんは、ハヌマンの事を思い過ぎて、ハヌマンのような尻尾が生えて来たもんな。それってすごい集中心やぜよ。でも、どうやって尻尾が生えて来るんやろな ?ラーマクリシュナさんの心が綺麗で、そのマインドパワーの集中力によって、自らの霊体に変化を来たせて、それが肉体に影響を及ぼさすことが出来るんやろか?

ヨシオ:人の持っている信仰心は、人を神に変える力を持っているんや。特に人が持っているイメージする力、想像力は、ブラフマンが宇宙を創造した力と一緒で、心を神の思いで満たし、エゴを払拭すると、その人のマインドパワーは世界を変える事が出来るんや。ババがリシケシュのあるアシュラムに行かれた時に、そのアシュラムの僧侶は、アシュラムを維持する為の費用を捻出するために、奔走して本来の霊性修行に割く時間を削っていたんや。ババはその僧侶にこう言ったんや。「あなたは、エゴで汚れていない心を持っている数人の聖人がいれば、全世界を変えれるという事に、まだ気付いていないのですか?」と…。

あなたが聖なる英知の炎を見ることができないのは、エゴがあるからです。
エゴはどのようにしてあなたの心に入るのでしょう?
それは、あなたが真実の道を手放したときに、あなたの心に侵入するのです。
あなたが、真の自己を知らずに、世俗的な思いや感情を育てるときに、あなたは利己的になります。
エゴを取り除くには、世俗的な思いや感情をコントロールしていなければなりません。
エゴを取り除かないままに英知を獲得することはできません。
アートマ(真我)のまばゆい光を見るには、心を覆っているエゴというすすを取り除かなければなりません。23/1102
リシケシュに行かれた時のババです

こちらもどうぞ
「ええ子はエゴが無くエコ人生」
http://blog.goo.ne.jp/saiponics/e/01db408e01609427ec96d9cc8b94c372


幸せは胃の中にあるのか?

2015-09-28 00:00:46 | 日記
あなたが人を愛せないならば、あなたの心は神を愛せないということです。
兄弟である人間を愛せないのに神を崇めることなど出来ません。
もしそうしても、神はそのような偽善者を受け入れません。
神は皆の心に宿っているのです。
全ての人に仕えなさい。
そうすれば、その奉仕はあなたの内なる神に届き、神があなたに恩寵をもたらします。
無知、貧困、病気で苦しんでいる人を見て心が痛まない者は、悪魔のレッテルを貼らねばなりません。
そのような人を獣と同じだと形容することは、獣を侮辱することになります。
利己主義や刹那主義、そして欲望を捨てなさい。
そして、無執着とアートマの栄光と愛で満たしなさい。
それがあなた自身が有能な奉仕者になる為の方法なのです。SSSVol9p130

ポニョ:もう還暦を過ぎたって考えられないよな。残された人生は少なくなっているよな。年を取ると、なんか日が過ぎ去るのが早くなって来てるって感じないか?

ヨシオ:子供の時は、毎日が何を見ても、目新しくて刺激があり、新鮮だったから一日が長く感じたよな。今では、何を見ても目新しい物は無いし、世界中で起こっている事件だって、ポニョは大騒ぎをしてるけれど、俺は神さんのお遊戯だって知っているから、全然興味が無いんや。もちろん、いろんな悲劇的なニュースや話を聞くと、全ての人が幸せになればいいなと願うけれど、そうでなかったら、そういう事件やニュースには目を通さないようにしてるるんや。

ポニョ:確かに、全ては神様の御遊戯だって思えば、カリカリする事なんてないもんな。昨日もある読者の方からメールが来て、秘密保護法や安否法案が通って日本がますますややこしい方向へ向かっているし、軽井沢にあるゲー出るつの大きな別荘が実は収容所ではないかと心配されていたので、こう言ったんや。

貴重な情報を教えて頂いて有難う。杞憂であれば良いのにね。でも、引き寄せの法則で、その事に想念を集中すると、そういう類いの悪い力があなたに影響するかもしれません。ババはそういう事をお許しになられているので、自分たちは、ババに全てを託して人類の幸せを願えば、全ての面倒を見てくれると思いますよ。その為にババは、私たちにガヤトリやピースマントラを下さいましたから、心を込めて唱えましょう。いつも、幸せに。この世で起こる全ての事は、ババの手のヒラの中で起こっている事ですから、どんなひどい事が起ころうと、それは起こるべくして起こっています。グロ襟やその手先の人の中にもババはおられます。そのババを信じて、いつも唇に微笑みを浮かべながら、このマーヤの世の中を、ババとあなたと一緒に手を繋ぎながら神様の元に歩んで行きましょう。

ヨシオ:あのな、ババと手を繋いで人生を歩むのは良い事やけれど、なんでそこにポニョ吉が出て来るんや。その人とババの問題やないか?その方は旦那さんもおられるんやろ。ポニョ吉はその間に割り込むんか?人妻と手を繋いでどうするんや?おかしいやないか。それにババとその人の間に立つって、どっかのやめときナハリと一緒やないか。

ポニョ:ポニョ吉は無いでしょう。落ち込んでおられたから、ちょっと励ましてあげただけですたい。

ヨシオ:そんな励まし方をしてあげたら、禿げが増すで。俺も、昔人生の一時期に、もう生きるのが嫌になってしまった時があるんや。だって、自分の周りを見渡しても、ネガティブな事ばかりやろ。全てを愛する気持ちで見たり、人と接しても、裏切られたり、永遠の別れを経験したりするやろ。結局、この世の中って、人々が、この世は幻であって、それに気付くようにわざと作ってあるので、最終的に人が頭を打つようにカルマの法則が働いて痛い目に遭うんや。そういう事を考えた時に、もう生きて行くのが辛くて嫌になってしまった時があるんや。
Be Happy

ポニョ:おいらは、性格上そこまでシリアスに考えられないし、少し落ち込んだ時は、大抵の場合、お腹が空いている時なので、美味しいものを食べたら、すぐに元に戻るんや。

ヨシオ:能天気のポニョらしいよな。人を愛してもさっきも言ったように、いずれ別れがやって来るやろ。特に、人を愛すれば愛するほど、その時の辛い気持ちは大きい。自分の周りを見ても、失いたく無い人たちはたくさんいる。そういう、自分が思いを込めて愛した人たちと、いずれ別れる時が来ると思うと、やり切れない思いが湧いて来るやろ。俺はそれが辛いなと思ったんや。周りを見回しても、困難や不幸や苦しみや別ればかりが目につくやろ。どこに愛があるんや?本当の愛って何や?いつまでも朽ちない真の愛や真理は、一体どこにあるんやろうって、真剣に考えたんや。だって、この世に永遠のものって何一つ無いやろ。全てのものは、消えていく運命にある。幻や。生命も、地球や宇宙だってそうやろ。俺は、この世界のどこに永遠の真理、愛、喜びがあるのかなって悩んだんや。

困難がなければ決して幸福を得ることはできません。
幸福から幸福は得られないのです。
逆に困難にだけ陥る苦難もありません。
困難が無ければ決して喜びの価値を知ることはできないでしょう。
自分の家族が不死ならば、母親でさえ我が子を愛せなくなるでしょう。
今あなたの味わっている幸福は、将来不幸をもたらすかもしれませんし、また不幸は幸福をもたらすのです。
絶対的な幸福や不幸をもたらすものはありません。
冬に着るコートは夏に着れば不快になるように、幸不幸は時間と状況と場所によって変わってくるのです。
喜びとは二つの苦しみの合間のことであり、苦しみは二つの喜びの合間のことです。
悲しい時に、困難や苦しみの辛さを思うと、その苦痛は二倍になります。
不運な時には幸福だった日々やその時のことを思い返すべきです。
そうすれば苦しみの辛さは軽減されるでしょう。
苦難を神の試練と見なして、あらゆる困難に立ち向かいなさい。STPS2p164

ポニョ:そんな事を考えて、思い患うなんておいらには考えられないぜよ。今、お腹が空いているのをどのように、解決するかの方が大切やぜよ。

ヨシオ:この世界は弱肉強食で、とても残酷なように作られているし、どこを見ても人は、金儲けのためやったら何でもするし、愛はますます口だけの薄っぺらいものになって行くし、自己中で他人の幸せなんか考えたことが無いような連中が、政界や経済界で大きな顔をしてのさばっているし、残酷なニュースは毎日のように新聞やテレビで報道されるし、正直者は損をするし、口先だけの薄っぺらな言葉を弄して、上手く世の中を渡って行く者が出世するような世の中やし、俺はこの世界に幻滅して、もう生きて行くのが辛くて嫌になったんや。なんで、こんなひどい世界に俺は好き好んで生まれ変わったんやろな?ってババの教えに触れるまで、とても落ち込んだ時期がある。

(世界は残酷)というようにわざと創ってあるのです。
この世界の目的は人の不満をつのらせることにあります。
そういう傾向に人を持っていかねばならないのです。
それが充分強くなった時に初めて、人は神を捜し求めるのです。Interview with New York devotee

ヨシオ:それに、さっきも言ったように、自分が愛したものは全て、自分の手のひらの指の間から滑り落ちて、自分から離れて行くやろ。俺は、子供の時からとても愛していて、尊敬し俺の憧れの全てやった親父が病気で死んだ時に、精神的に少し病気になったんや。何を食べても戻して、点滴で生命を繋いでいたんや。身体中からアリナミンの匂いがするって言われたな。自家中毒っていう精神的な病気やねんけれど、俺は子供心に親父の死を受け入れることが出来なかったんや。そのあと、もちろんお袋は誠心誠意、俺の傷ついた心を癒す為に、幼稚園を郊外の自然に囲まれたところに移したりして気遣って面倒見てくれたけれど、そのあと、俺を親父の代わりに愛を一杯くれた祖父母が、ガンや老衰で相次いで亡くなったり、俺を愛してくれた叔母や叔父を、次から次へと亡くして行ったんや。俺を愛してくれた人を失くし毎回葬式に参列する度に落ち込んだんや。でもババの教えに触れて、神様の光を、全ての生きとし生けるものの中に、いや、自分の周りにある自然の中に見ることが出来るようになって、自分は一人ぼっちじゃなかった。実は神様がいつも一緒にいてくれていたんや。俺の心の隅まで知ってくれている神様がいつも、一緒やったんや。と分かり、この世界も悪くはないな、生きていて良かったなって思えるようになったんや。

自然は神の衣です。不死なる存在が死の衣をまとっているのです。
新生児の中にも老齢は潜んでいます。
暗闇は光の母胎の中に眠っており、光は夜の中に隠れています。
真実が基盤です。
それは認識されていない基盤であり、一切の現象の魅惑ときらびやかさの基盤です。18/7/70

ヨシオ:特に、お袋の介護を十年以上もして来て、認知症でもう自分の事が何も出来なくなったお袋の体を通じてでさえ、神様が突然、俺にいろんな事を伝えたり、諭したりしてくれたので、今では、全ての人の中に神様を見れて、自分の周りが全て愛で満たされているって実感出来るようになったんや。

ポニョ:おいらは、人はそれぞれの生き方があるし、病気になって亡くなったりするのはその人のカルマやから、という事で割りきっていたので、そういう愛する者と別れる体験は、それほどおいらにインパクトは無かったな。おいらはあっさりしているから、食べ物さえ毎日食べれたら、他のことには執着心もあまり無いし、他人は他人の生き方があると思って、割り切って生きているから、あんたみたいに落ち込まないやろな。

ヨシオ:と、口で言えても、実際の行動は難しいで。だってポニョは、この世の事件やいろんな事に直ぐに感情移入をしてしまうやろ。それらは、霊体にカルマの因子を刻むことになるんや。

ポニョ:生まれ変わる原因になるもんな。確かに、おいらもすぐに頭に来るから、気を付けないといけないよな。あんたみたいに、啖呵は切れないけどな。

ヨシオ:エゴや執着心、欲望が無ければ、人は神のように100%振る舞えることが出来る。でも、エゴや欲望、執着を持っているせいで、人は、自分のハートの中に鎮座する神様の光の輝きを、充分顕すことが出来ないんや。それでも木立ちの間から木漏れ日が漏れて来るように、そっと神の光がその人から漏れてくるのが見える時がある。その人から垣間見えて来る神の光を見落とさなければ、誰と会っても、その人を通じて神を見ることが出来るようになるんや。だから、重要な事は、その人が俺の事を愛しているかは問題じゃないんや。俺が、その人の中に神を見て、その人を愛せるかどうかかなんや。人と接する時に、その人のエゴの間から漏れて来る神の光を見て、その人の中におられる神様を愛する事なんや。そうすれば、どんな邪悪な人でも、その人の中におられる神様を見れるから、その神様を媒介して人を愛せるようになるんや。

他の人があなたを愛さなくても気にしてはなりません。
しかし、あなたは他の人を愛し、人々を自分の近くに引き寄せるべきです。
もし、あなたが他の人を愛さないなら、人々はあなたから距離を置き続けるでしょう。
それはどれぐらいの期間でしょうか?
それは、あなたが他の人を愛さない間はずっと他の人たちはあなたから離れているでしょう。
あなたが愛を与えた瞬間に、愛はあたかも電流のようにあなたの心から他の人の心に流れて行き、人々に変容をもたらすでしょう。
私は、あなたの中にそのような変容が起こることを待っています。8/08

ポニョ:おいらが、以前記事にしたように、おいらの上司がめちゃ偏屈で誰からも嫌われていても、こちらがそれにめげず、愛を持って接していれば、相手も心を開いてくれる話をしたよな。

ヨシオ:ポニョはそういうことが自然に出来るからええよな。ポニョは、いつも隠し事が無いし、常に愛に溢れているから、いろんな人が慕って来るよな。もともと、持っているものが、ポジティブでハッピーなんやろな。ババは、いつもポジティブな人は前世で良いカルマを培った人だと言っておられるな。

ポニョ:自分では別に意識して無いけど、自然に前向きに生きて行ってるな。おいらが、自分の人生を振り返って一つ分かったのは、自分が愛するって自分の中から出てきた気持ちなんやなって事や。つまり、自分がいくら好きな物や人でも、他の人に聞けば、そんなものは嫌いやとか、自分の好みではないとか言うやろ。だから、自分が好きな物であっても、他人もそれを好きだとは言えないやろ。だから、それを好きだとか愛するという気持ちや、幸せは、その物の中にあるのではなく、自分の心の中にあるって事なんや。

ヨシオ:人によっては、オクラが嫌いな人もいるけれど、ポニョはオクラに目が無いもんな。ということは、幸せはオクラの中にあるんではなく、ポニョの…

ポニョ:胃の中にあるんや。

お腹がすいているときにご馳走を出されたらうれしく思いますが、そうでないときは、どんなに立派な食事でも美味しくは思いません。
それは好きという気持ちも嫌いという気持ちも自分から来ていると言うことです。
食べ物から来ているのではありません。
悦びも苦しみもどんな感情も、自分の外から来るのでは無く、人の内側から来るのです。
喜びや悲しみの原因は、ただ自分がその人を好きか嫌いかによります。
大好きな人がいて深いつながりを感じていれば、どんなことをされたとしても、その人がずっと好きなのは変わりません。
この何があっても変わらない気持ちはどこから来るのでしょう。
どんないやなことを言われても、何をされても、やはりその人が好きなのは、何故でしょうか。
それは、その人が本当に好きなら、その人から何を言われても、何をされても、やはりうれしいからです。
ある人のことを大切に思っているというのは、その人を愛しているということです。
愛と呼ばれるこの特性は、自分以外の人にまっすぐに向かう気持ちであり執着の気持ちの一つです。
愛も悦びも、執着となって現れている物は、どちらも自分自身から生まれています。
その相手も同じ気持ちでいるとしても、そうでないとしても、そこで感じている気持ちは自分の内側だけから起こっています。
他の人から来るのではありません。
~この世ではどの人も相手のためでは無く、自分自身のために人を愛するのです。
ある物が大切だとしたら、其れはその物の為では無く、真の自己のために大切にしているのです。真の自己への清らかな愛が自分は肉体だという意識によって汚れると、執着やエゴに変わってしまいます。
そうなれば結果的に人は苦しみを味わうことになるのです。SGc19

愛の物語シリーズ4️⃣臨終での願いは大事だよの巻

2015-09-27 00:00:41 | 日記
御名を唱えることで神聖歓喜を味わったなら、もはや一刻たりとも、御名無しにいることは出来なくなります。
そして、神の御名を、今、あなたの意識の中を占有させない。
そうでないとあなたが亡くなる最後の瞬間に、あなたの心に浮かんでくるであろう情緒と想念のうねりの中に、神の御名は呑み込まれて思い起こすことが出来なくなってしまうでしょう。OCSp152

ポニョ:先日はダルシャンでの逸話を幾つか御紹介しましたが、今日も二つエピソードを紹介しましょう。最初のエピソードは、以前御紹介したキャンディの話です。

ヨシオ:また、俺が恥じかいた話やないか。やめようぜ。そのエピソードは。もう充分紹介したやないか。

ポニョ:という外野から雑音が聞こえて来ましたが、最近耳が遠くなって来たポニョさんには聞こえませんので始めます。

ある年、子供達にもサイババさんを見せたいと思い、嫁や子供たちも連れて行った。
その頃、サイババさんは、キャンディが山盛りに積まれたお盆からそれらをわしづかみにされて、帰依者達にばらまかれるという事をよくやられていた。
大人も子供のようになって、神の化身が触れたキャンディは縁起が良いと、それらを取り合うのだ。
世潮には、その頃三歳になったばかりの次男がいた。周りの人達から、キャンディボーイとあだ名をもらっていた。
というのも、サイババさんはいつもこの子をめがけて、毎日キャンディを投げられるので、この子の近くに座れば、おこぼれをもらえるのでそんなあだ名がついたのだった。
その日も、何時ものようにキャンディを次男をめがけて投げられたが、少し後ろの方に席を取ったので届かず、周りの大人達に全部キャンディを取られてしまったのだ。
サイババさんは、そのまま行き過ぎてしまわれたが、次男は楽しみにしていたキャンディをその日はもらえないので、少し悲しい顔をした。それを見て、世潮は思わず、

宇宙を創造されるほどの、

お力を持たれた神様が、

キャンディを投げる力が足りなくて、

子供に届かず、べそかかす。

そういう摩訶不思議な事もあるもんだと、われ思うにいと、おかし。


と、口ではなく、心を滑らしてしまった。
すると、十メートル程も先の方へ歩いて行っておられたサイババさんの歩みが止まった。
世潮は、いつも自分の心とサイババさんが繋がっているのを知っているので、自分の心の中での独り言に気を付けるようにしていた。
「しまった!」と思った。でも、もう手遅れだった。
サイババさんは、立ち止まったまま、首だけを大きく回して後ろを振り返られた。

世潮は、背中に寒気が走った。
サイババさんは、世潮を暫くの間見つめられてから、再び何も無かった様に歩み始められた。
世潮にとっての次のダルシャンは恐怖だった。サイババさんは、何かを自分にするか、それとも何か言われるということを、今までの経験によって容易に想像できた。
それで、わざと会場に遅れて行き、後方の席、しかも普通だったらサイババさんがそこまで絶対来ないし、誰もそんな所に座らない会場へ続く階段に次男と座った。
そこからは、一番後ろに座っている信者まで十メートルは離れていた。まさかここまでは来られないだろうと思って安心していた。サイババさんが現れた。

そして、差し出されたお盆に山積みになっているキャンディをわしづかみしたまま、世潮が座っている階段にまで一直線に歩いて来られた。
世潮は、そこから逃げ出したい気分だったが、そうはいかなかった。
周りを見回しても、どこにも逃げ場はなかった。
気が付くと、目の前にサイババさんが立っておられた。

世潮は、目の前に立っておられるサイババさんを正視出来なかった。これから、何が起こるのか知っていた。そんなに後ろにまで今まで行かれたことはないので、会場にいた全ての人々の目が、これから起こるであろう神聖な神の劇の行方に注目していた。そして、それはすぐに起こった。

サイババさんが大きく手を振って目の前で、幼い子供と一緒に座って怯えている信者に向かって、思いっきり至近距離から手にいっぱいのキャンディを投げつけたのだった。

世潮の髪の毛の中や、シャツのポケットの中、とにかく身体中キャンディだらけになった。
皆は、神の創造した悲劇を見て笑い転げていた。
世潮は、心の中で「もしもし、サイババさん。少し痛かったですよ。」
「あなたの教えを自分自身で破ってはいけないでしょう。」
「非暴力の教えを、御自身で実践しましょうね。」
「復讐もしてはいけないとおっしゃったではないですか。」
「これを日本では十倍返しと言うんですが、サイババさん。もしもし聞こえてますか?」
と思ったがすぐに打ち消した。というのも、またその思いも読まれ、後で痛い目に合うかもしれなかったからだった。

外に神を探しに行く道は、決して神には届かない

どんなに、巡礼を重ねてもその道はいつも行き止まり

真の神への道は、己が神だと悟る道

真の信者は、外を探さず、内探す

実は、信者と神はずっとずっと一つだったのだ

神はお前で、お前が神だったのだ

二つは一つで、一つが二つに見えるだけ

そんなトリックに引っかかり、人が困っているのを見て

陰で喜んでいるのは、だーれだ

ポニョ:二つ目のエピソードは、サイババカレッジの副学長さんが、ダルシャンの最中に聞かれたお話です。

ヨシオ:副学長さんって、ダルシャンの時は、礼拝堂のベランダにサイババ病院の医者やVIPの人たちと一緒に座っているよな。

ポニョ:そうなんや。目の前がインタビュールームやし、ババにいつも話しかけることが出来るし便利やぜよ。その日も、副学長さんがベランダに座ってババのダルシャンを受けていると、大物のインドの政治家がやって来て隣に座ったんや。ババがダルシャン会場を一周回って帰って来られると、その政治家の前に来られ、インタビュールームに入るように言われたんや。インタビューは10分ほどですぐに終わり、その大物政治家が部屋から出て来たんやけれど、入って行った時とは違ってすすり泣きをして出て来たんや。副学長さんは、隣ですすり泣きをしている大物政治家に何かババが言われたんかな?と思っていたら、その政治家のすすり泣きが、どんどんひどくなって来て、周囲に聞こえるぐらい大きな声で泣きわめき出したんや。

人々は神聖な静粛で平安な礼拝堂のベランダで、その政治家が自分の感情をコントロール出来ずに大声をあげて泣き叫んでいるのを見て困惑していたんや。すると、一般の帰依者たちにインタビューを与えておられたババが、多分部屋の中まで泣き声が聞こえて来てうるさかったから、インタビュールームの扉を開けてベランダに出て来られたんや。そして、その政治家の前に行かれて、「お前は一体どうしたというのだ。これを食べなさい。」と言われてヴィブティを物質化されて政治家に食べさせると、政治家は一瞬にして泣き止んだんや。

そして、バツの悪そうな顔をしながら隣に座っている副学長に、「実は私は…」と言って、インタビュールームで起こった話をし始めたんや。
その話によると、その政治家の奥さんが病気を患っていて、もうあまり残された時間が無かったんや。それで、身体も痩せこけて命の灯火が消えかかっていた頃、政治家である夫に、「あなたにどうしても死ぬ前に一つお願いを叶えて頂きたい事があるのです。それはこの世を去る前に、一目だけでも良いからサイババさんを見たいので、どうかアシュラムに連れて行ってもらえませんでしょうか?」と頼んだんや。

でも、その大物政治家はスケジュールが毎日ぎっしり詰まっていて奥さんを連れて行くことが出来なかったんや。そうこうしているうちに、奥さんが亡くなってしまったんや。葬式を済ませ、火葬にして十日後に、政治家は罪の意識を感じながらババに許しを乞いにやって来たんや。ババはすぐにその政治家をインタビューに呼び、部屋に入れるや否や「お前は今までどれくらい奥さんに世話になって来たのかが分からないのか?!お前の為に料理を作り、家事一般を全て取り仕切って、お前の服までいつも綺麗にたたみ、ずっとお前に文句一つも言わずに一生涯仕えて来た素晴らしい奥さんだっただろう?そのお前に一生涯尽くして来た奥さんのたった一つの臨終での願いを、お前は忙しさにかまけて叶えてやれなかった。私はそんな奥さんの願いを聞き入れるために、お前の家に行き、亡くなる直前の奥さんに会って、慰めて来てあげたんだよ。お前って奴は本当に…。」と言って政治家をきつく叱った後、こう言われたんや。「もう過去のことはいい。彼女は私といつも一緒にいる。さあ、出ておいで。」と奥さんの名前を呼ばれると、奥さんがサイババさんの身体から抜け出すようにして出て来られたんや。
その姿は、霊のようにふわふわしたものではなく、普通の肉体を持った生前の奥さんの身体やったんや。でもその身体は、亡くなる前のやせ細って病弱だった妻とは一変した、健康そうで明るく、微笑みを浮かべた別人のような妻やったんや。そして、突然目の前に現れた奥さんを見て驚愕している主人の手を優しく握りしめながら、こう言ったんや。「あなた...。私のためにもう泣くのはよして下さいね。私はババ様といつも一緒で、今はとても幸せなのですから…。ね!お願いだから...。もう悲しまないでね。約束してくれるわね。あなた...」と言いながら再びババの身体の中に溶け込むようにして戻って行かれたんや。

御名を唱え、心を御名の甘美さに酔わせなさい。
その時あなたは、全身が不思議な恍惚感で満たされるのを感じるでしょう。
エゴと低級な欲望は完全に失せ、あなたはことごとく清められます。
この修行を続けるならば、崇高な境地に達するでしょう。
それゆえ、歩いている時も、座っている時も常に唇に御名を唱えなさい。
徐々に、あなたは御名があなたとあなたの心を支配して、心がさまよわなくなっていくことに気づくでしょう。
御名を唱えることは、神と出会うことです。
なぜならば、御名と神は異なるものでは無いからです。
御名は神、神は御名です。OCSp151
最後にキャンドリカさんの素晴らしいクリシュナソングをお聞き下さいね。食事の時に流すバックグラウンドミュージックにピッタリですよ。
https://m.youtube.com/watch?v=mww-8n8vibg

S夫人と至福の体験❷

2015-09-26 00:00:37 | 日記
信ずる心の欠如は破滅につながります。
疑いは、魔物の特質であり、私たちは決してそれが心に入り込んでそこに居座ることを許してはなりません。
猜疑心に取りつかれた人は、眠ることすらできず、心の平安を得ることもできません。
疑いは、愛という花を食い荒らす害虫のようなものです。KSH

ポニョ:先日はS夫人の話をしたけれど、確かS夫人はババが大山のホテルに霊体を肉体化された時や夕陽ヶ丘図書館にババが現れられた時もおられたよな。

ヨシオ:そうやったな。あの時も、星やんとS夫人夫妻も一緒やった。

ポニョ:もう、星やんは交通事故が元で亡くなっておられるし、S夫人の御主人も病で亡くなっておられるし、おいら達が紹介したいろんな奇跡の生き証人はS夫人だけになってしまったぜよ。

ヨシオ:そうやな。俺たちがこうしてブログで紹介しなかったら、このような素晴らしい奇跡は誰の目にも触れることなく、歴史の中に埋もれてしまっていたのかもしれないな。でも将来、S夫人が語り部として、いろんな奇跡の話を人々にされたら良いのにな。たくさんの神の話を聞きたい人達が、涙を流すやろな。S夫人は話すのがうまいから。

ポニョ:そうやな。S夫人御夫妻や星やんのような、神さんへの不動の信仰心を持った人ってとても少ないよな。これだけの深い信仰心を持っているからこそ、あのような素晴らしい神の恩寵を得ることが出来るんやな。今までサイの組織で熱心な方をいろいろ見てきたけれど、ある日突然、いろんな噂や作り話を信じていち抜けた~!と言っていなくなる人がたくさんいるもんな。おいらの目の前からも、たくさんの熱心だったいわゆる自称帰依者の方がいなくなったぜよ。そう人たちと違って、S夫人は浄性さが身体中から滲み出ているよな。何があっても落ち着いて平静なお人やな。

ヨシオ:日本語のアラチの歌が無かった頃に、S夫人が日本語版アラチの歌を作られたんや。俺が作ったやつと比べて、すごく格調が高くて良い歌詞やったな。今でも歌われているんかな?

ポニョ:それじゃここで、再びS夫人や星やんが夕陽ヶ丘図書館でババと会った話や大山のホテルでババに会った時の様子を昔の記事から転載しよか?じゃあ先ず夕陽ヶ丘図書館のお話からです。

聖者は困難に遭ってもそれを歓迎し、嵐が幾たび来ようが常に平静でした。
しかし人々はそのような聖者を嘲笑し狂人と蔑みました。
しかし聖者は、自分がいわゆるこの世の病院ではなく、神の恩寵という名の病院にいることを知っていたのです。
彼らは自分の運命を完全に信じ、神を心の底から信じていたのです。
彼らは何度も苦難に遭っても彼らの神に対する熱意は変わらず、それらを微笑んで無視しました。
彼らは自らの内に潜在するアートマの力を知っていたからです。SIP1-25

ヨシオ:ババは、神の化身の肉体の近くにいても、悲しみが待っている。自分のハートの中にいるスワミをいつも、感じないといけないと言っておられる。だって、その時は一緒でも、しばらくしたら離ればなれになるやろ。

ポニョ:それって、よく言われていることやけど、なかなか難しいよな。身近な例で言えば、恋人同士が何処かで会ってデートをしていても、お互いの家へ帰る時が来る。また、恋人が出張で何週間も離ればなれになる時だってある。そんな時に、その恋人のことを心に思い浮かべて、話しかけても虚しいだけやもんな。

ヨシオ:ところが、神さんの場合は、本当に心の中で会話も出来るし、その存在を実感出来るんや。場合によっては、神さんはその人の前に、姿を現されることだってあるんや。

ポニョ:そういや、星やんが夕陽ケ丘の図書館の地下に続く階段の踊り場で、どうしてこの世の中はこんなにひどいんや。神様がサイババさんとして降臨されたのに、嘘や虚偽ばかりまかり通っている、と言って泣いていたら階段の上の方から誰かが降りてくる足音がして、誰かなと思ってみると、ババやったんや。それで、「ババ~」と言って御足に触れて挨拶をしたら、「ババは幸せでいなさい。幸せでいなさい。」と何回か言われてから消えられた。と言ってたな。そして、その時に現れたババは、星やんがいつも持ち歩いている、ババの写真の姿と全く一緒やったって言ってたな。

ヨシオ:そう言えば、そんな事を言ってたな。夕陽ケ丘図書館か。そこに確かS夫人達もいて、その時にババが言われた言葉を元にして、バジャンを作られたんやったな。確か「故郷」のメロディーで歌うんやったな。こんな歌詞やった。

♫幸せでいなさい。
幸せでいなさい。
苦しい時も、悲しい時も、微笑みを浮かべて♫

ポニョ:おいらも、夕陽ヶ丘図書館に自習しによく行ったな。ちょうど上町台地にあって、裏道を行くと階段だらけの細い坂道ばっかりやったな。そんなとこにババが出て来られたんか。面白い。神さんは、その信者が心に抱いている御姿を取って出て来られるからな。つまり、自分がイメージしてる神さんの姿を取られるんやったな。ラッキーな奴やったな、星やんは。おいらはそこに勉強に行くだけやったけどな。たまに、デートをしてる奴もおったな。それで勉強が終わると、図書館の近くの神社に続く沿道に、美味しいそば屋さんがあって、そこに行ったことがあるぜよ。

ヨシオ:また食べもんの話か?

ポニョ:こうして過去の記事を読んでみると懐かしいな。次の記事は星やんやS夫人がインタビュールームでババが星やんに未来の地図を物質化された事と関連があるので、その記事から載せよか?

ヨシオ:その話はもう何度も記事にしたから聞き飽きた方もいるかもしれんで。

ポニョ:そうか?じゃあ、そうしよか。同じ事ばっかり発信したら、読者の方から叱られるもんな。俺たちはまだ認知症になっていない。同じ事ばかり記事に載せるなって。読み飽きた方はスルーして下さいね。

汽車の中で会った謎の聖者に導かれ、サイババさんのアシュラムに来たのは良いけれど、星やんはどうしてもベナーレスに行き、ガンジス川で沐浴だけはしたいと願っていた。

夜半すぎから降り出した雨は勢いを増していた。

夜中に、何か異様な悪臭と生ぬるい嫌な感じで目を覚ますと、周り一面、部屋中水浸しで、しかも一階の土間に寝ていたために、トイレから逆流した汚物を含んだ汚水の中に、自分が寝ていたのに気がついたのだ。

その後のことは、想像にお任せすることにして、やっとの思いで朝のダルシャンに出ることが出来た。

サイババさんは、星やんをインタビューに呼び、こう言った。「ガンジス川での沐浴はどうだったかね?」

そして、おもむろに一方の手の平から、もう一つの手を使って紙の筒のようなものを二つ取り出した。

それらを、一つずつ丁寧に広げ左右の手で一つ一つ持ちながら、星やんに尋ねた。

「どちらを選択するんだ?」

星やんは、一体、何事が起こったのか状況判断が出来ぬまま、二つの紙のような物体を目を凝らして見つめた。

どうやら、表面にシワが沢山あるので鹿革のようなものに、何か描いてあった。

一つは、人の顔のようだ。そうだ。何処かで見たことがあるぞ。プレマサイの顔だ。でもあごひげが無い。多分、剃ったところなんだろうか?

もう一つの、絵は何だろう?一筆書きで描いた世界地図のようだ。でも、こんな地図は見たことがないな。

ここは、アメリカのようだ。とすると?なんだこの地図は!たくさんの国が描かれていないじゃないか!全くわけが分からない絵だな。

「スワミ。こちらの絵は、わけが分からない地図の絵だし、もう一つの絵はハンサムなプレマサイの絵でしょう?僕はプレマサイの絵を選択します。」と言った。

サイババさんは、二つの絵を筒状にして丸め、それらを手のひらの中に、無造作に押し込んだ。絵は、また亜空間に消えていった。

「プレマサイを選択したね。じゃあ、お前はプレマサイの時代に、マイソールでまた生まれ変わってもらおう。」

星やんは、目の前で繰り広げられた神の遊戯にただただ圧倒されていた。

日本に戻り、その時インタビュールームにいた、他の二人の仲間と星やんは、冬の鳥取の大山(だいせん)のホテルに来ていた。

「私は、あの地図の中に細くなった日本があったのを見たわ。」

「いや、僕は目の前で見たから,しっかり見たけれど、君が見たのはロシアのウラル山脈だよ。」

「いずれにしても、何か地球に大変動があるはずだよね。でないと,サイババさんがあんな地図を出すわけないよね。」

「多くの国々が地図から消えていたから、多分大洪水だな。地図によると太平洋から何らかの理由で大津波が押し寄せて来るんだろう。」

「とすると、僕たちは間違っていないよ。ここ大山だと日本海側だし、多分大丈夫だから、ここをベースにしてバスでも確保して、山の方に皆んなをピストン輸送すればいいよね。……」

もう、時計は軽く夜中の2時を回っていた。突然、ドアをノックする音が聞こえてきた。

誰だろう?こんな遅くに?恐る恐るドアを開けると、そこには、なんとサイババさんが立っていた。

「邪魔したかい?入ってもいいかい?」と尋ねられた。みんな声が出なかった。

「も、も、もちろんですとも。スワミ。どうぞどうぞ。」と言うのがやっとだった。

サイババさんは、手から白っぽいビブティを出し、「これを食べなさい。お前たちが話していることは無駄な事で、私が意図した事と違う方向へ行きそうなので、こうしてやって来たんだよ。」

星やんらは、サイババさんをたった三人だけで占領出来て、天国にも登るような気持ちだった。

「スワミ、足を触れさせて下さい。」と頼むや否や、スワミの返事も待たず、三人ともサイババさんの足元にひれ伏していた。

「何か聞きたい事があるかね?」

「あります。どうしてサイババさんが出された世界地図のような事が、起こるのですか?人々が地球の環境を破壊しているからですか?」

「それもあるが、一番の理由は人々がダルマに反する行為をやっとるからじゃ。人の地球での活動は、母なる地球の力と比べると、大したことはない。」

「母なる地球は、地球にある全ての創造物を、一から再び創り上げることだって簡単にできる。それに比べると、人が地球上でやっとる事なんぞ、微々たるもんじゃ。」

「しかしの、母なる地球は、人々のダルマに反する行為には、目をつぶって、見て見ぬ振りをするわけにはいかんのじゃ。」

「特に大きな都市では、お前たちも知っている通り、嘘、暴力、不道徳、妬み、高慢などのダルマに反する行為をする者で満ち溢れておる。それゆえ、母なる地球は、それらの大都市を破壊する事にしたのじゃ。」

「スワミ。僕はインタビュールームでプレマサイの絵を選択して、もう一度マイソールでプレマサイの時代に生まれ変わらなければならない。と言われましたが、もし、仮に地図を選択していたらどうなっていたのでしょうか?」

「もし、お前が地図を選択したのなら、この生でたくさんの奉仕の仕事をしなくてはならない。たとえば、オーストラリアでも、たくさんの奉仕の仕事がある。さあ、これぐらいで充分だろう。」

その瞬間、部屋の灯りが全て消え、また、灯りがついた時にはサイババさんの姿は消えていた……。


「僕の宝なんです。」と言って、星やんはサイババさんの直筆入りの写真をバッグから取り出して、おいらに大事そうに見せてくれた。
「これ、サイババさんに頼んで、インタビュールームで書いてもらったんです。お願いやから、是非もらってくれませんか?」
おいらは、星やんの眼を覗き込んだ。星やんもおいらの眼をじっと見つめていた。真剣だった。瞳の奥にサイババさんが映っていた。

今から思うと、多分、星やんは自分の死期が近いのを知っていたのだろう。
「サイババが帰って来るよ」Part1より転載 EーBookは無料です
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ヨシオ:転載はここまでですが、星やんという素晴らしい帰依者を亡くして残念やったな。

ポニョ:でも、S夫人がまだまだ御健在やな。最近サイの組織がムッディナハリをめぐって意見の相違があるけれど、面白いのは、S夫人のところへ両方の人から相談に乗ってもらおうと、電話が掛かって来るので困っておられたな。多分、相談役みたいな立場になられているんやろな。このような神に全てを捧げ、一点の疑いの心も持たない帰依者は、なかなかいないから、神様も喜ばれるやろな。亡くなられた御主人も、患者さんの手首の脈拍を測られて、身体のどこが具合悪いのか一発で当てられるぐらい、素晴らしい鍼灸医やったんやぜよ。S夫人もこういう事にかけては、うちの主人は天才肌やねん、といつも自慢しておられたな。ずっと昔の話になるんやけれど、星やんや他の帰依者と一緒に、S夫人に案内されてお滝に打たれに、人里離れた山奥の滝に連れて行ってもらった事があるんや。みんなが滝壺に入ると、S夫人が大きな声で祝詞のようなマントラを唱え始め、頭から冷たい滝の水に打たれながら、手のひらを胸の前で合わせてお祈りのポーズを取るんやけれど、他の人達は微動たりともせず冷たい滝の水に打たれているのに、おいらだけがどういう訳か、体がガタガタ震えて来て、胸の前で合わせた両手がくるくると回り始めて自分でそれを止めることが出来なくなったんや。何でやったんやろな?本当に不思議な体験やった。

ヨシオ:多分ポニョには、いつもお腹を空かした地縛霊が付いているから、そいつが抜けたんと違うか?…いや、そうじゃないよな。だってまだ、ポニョのチャクラは胃にあるもんな。

ポニョ:多分、冷たい水に打たれてお腹が空いて来たから、その辺りにいた様々な除霊された霊達が、おいらに憑依して後で一緒に飯を食べる喜びを味わおうと思って来たんやろか?

ヨシオ:普通、人は除霊をしにお滝に行くのに、ポニョは憑依されに行ったのか?それって逆さまやないの。
逆さまと言えばコウモリですが、この写真は好物のエサである果物を、口いっぱいにほおばっている、オーストラリアの巨大コウモリです。本文と関係ありませんでした。ごめんなさいでヤンス。

外部に現れたものと関わる限り、疑いや信仰の弱さという重荷を運ばなければなりません。
〔そのようであれば〕不必要な物事に巻き込まれるのを避けることはできないでしょう。
信仰心は活火山のようなものです。
活発な火山で発芽する種子はありません。
疑いは種子のようなものです。
疑いが増えるなら、それはあなたの信仰心が弱く、不安定であることを意味しています。
そのような信仰心は死火山のようなものです。
信仰心が強ければ、どんな疑いも生じることはありません。
疑いのあるところに信仰心はありません。
疑いを持つ原因は、自分にあるのみです。
神は目撃者としてのみ行動します。
神はあなたに真我の悟り〔自己実現〕の道を示します。
あなたの疑いは、あなたの過去のカルマ(行為)ゆえに生じたり消えたりします。
神性を悟るには、まず一切の疑いを取り除かなければなりません。
その時々に、神はあなたにさまざまなテストを受けさせます。
それはあなたが想像しているような懲罰を目的とするものではありません。
その目的はあなた信仰を強めることです。24/7/83

S夫人と至福の体験❶

2015-09-25 00:00:10 | 日記
間もなく、私の神聖さはすべてに知れ渡るようになるのです。
私は意図的に私の神聖さが世界に広まるのを遅らせています。
しかし、一度、私が私の真の姿を顕現すれば、すべての世界がプラシャンティニラヤムになることでしょう。

ポニョ:このブログから削除してE-Bookに掲載した「神様との約束シリーズ」の中で紹介させてもらったS夫人に、S夫人の話を本に掲載させてもらったお礼を兼ねて、紙本を贈呈したんやけれど、S夫人は、S夫人のお友達が認知症の方をお世話されていて、その方にも読んでもらったら、とても役に立って良かったと言って喜んでおられたぜよ。
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ヨシオ:そうか。その本の番外編にお袋が重度の認知症やったけれど、ルッドラムを毎日唱えたら記憶が蘇った話が載っているもんな。そうか。S夫人に喜んでもらって良かったな。S夫人とは、S夫人が星やんと一緒にオーストラリアに来られて以来会ってないからな。一時期、御主人を亡くされて落ち込んでおられた、という話は聞いたけどな。お慰みの手紙を書こうと思ったけれど、ありきたりの文章じゃS夫人の心に響かないので、何を書いて良いのか分からなくなって、何も書けなかったな。星やんも亡くなったし、御主人も亡くなって精神的にもしんどいやろな。星やんとS夫人御夫妻はいつも一緒に行動されていたもんな。

ポニョ:ババがサイババさんの子供の頃の姿になって、星やんたちと願望成就のタマリンドの木の祠の前で出現されたけれど、その時に一緒やったのがS夫人御夫妻やったもんな。

ヨシオ:頭をゴリゴリと岩に押し付けられて、もっと心から帰依しろって、子供の姿になられたババに言われたんやろ。そして、その後どんな果物が欲しい?と聞かれてインドには売っていない日本の平べったい柿を出してみろと言ったら、本当に、その子供が大きな柿を物質化したんや。それでその時に初めて、そのガキがババさんの子供の頃のお姿やって分かったんやったな。

ポニョ:ガキが柿を出したって言いたいんやろ。その岩に顔を押し付けられた時に、星やんが日本で新調した金色の軽合金のメガネのフレームが曲がってしまったけれど、その後で、ババがインタビュールームで曲がっているフレームを指で触れられて、良いメガネだねと言われたんやったな。そのあと目眩がするから大阪に戻った時に新調したメガネ屋に持って行くと、このメガネのフレームは純金です。うちで売っていませんって言われたんや。めちゃ面白い奇跡を体験されたんやな。

ヨシオ:そのあとコダイカナルで、星やんが、ババから直接、将来の嫁さん候補の四人の名前を手帳に書いてもらったり、S夫人もムンバイでババ御自身に呼ばれて何万人も集まっている会場で、ババの前で是非歌いたいと思っていたマーナサバジャレのバジャンを歌わせてもらったんやろ。すごいよな。その感激的な部分を掲載しよか。

どこへ行く時も、星やんは小さなかばんを持ち歩いているので、ある日一体何を入れてるのか聞いたことがある。すると、おもむろにカバンを開けると、大事そうに箱に入った小さい10cmぐらいのガラス付きのサイババさんの写真が入っている額を取り出した。
ババの顔はビブティに覆われていて半分ぐらいしか見えない。
そして、その箱もビブティだらけだった。
「ほっとくと、一杯になるんです。」と星やんは言った。
「バジャンの時にこれを祭壇に置くのに持ち歩いているんです。」
そして、バジャン会場に着き、お祈りが始まると、先ほどきれいに拭いたはずのビブティが写真から噴き出し始めた。
それも、今回はサイババさんの写真とガラスの間に出て来ているようだった。
バジャンが佳境に近づいた頃、突然パチンという音がしてガラスが割れた。大量のビブティが行き場を失いガラスを割ったのだ……。

いつでも、どこでも星やんはバジャンを口ずさんでいた。
そして、少し間が空いたかなと思って顔を見ると、サイババさんへの思いに感極まって涙を流していたのだ。

コダイカナルでは、ボランティア達が一列になって竹で編んだザルに土を載せ、ビルの建築現場に運んでいた。
星やんも列の中央付近にいたが、とても辛くなって罪の意識を感じながら列を離れ、誰からも見えないビルの反対側の木陰で腰を下ろしていた。
すると、いつの間にかサイババさんが目の前に立っておられた。
星やんは、サイババさんが、自分が仕事から逃げて隠れて休んでいるのを咎めに来られたと思い、
「すみません。ババ様。すぐに列に戻るので許して下さい。」と言った。
するとサイババさんは、
「いいんだよ。ゆっくりそこで休んでおきなさい。ところでお前は毎日、日記をつけている手帳を持ち歩いているだろう。ちょっとそれを私に貸してごらん。」と言われたので星やんは胸のポケットから手帳を出してサイババさんに手渡した。
するとサイババさんは手帳をめくり、ペンで空いているページに何やら書き始められた。そして、手帳をポンと返しながら、
「ここにこれからのお前が、どのように生きて行ったら良いか、人生の指針を記しておいた。それらをよく読んでおきなさい。そして、将来のお前の花嫁候補の名前も書いておいた。四人の娘の名前が書いてあるが、どの娘もとても良い娘だ。お前が一番気に入った娘を選ぶが良い。」と言って立ち去られた。
星やんは、その手帳をおいらに見せながら
「このうちの三人にはもう出会ったんやけれど、あと一人はまだなんです。」と言った。
おいらは「ところで、その三人の娘さん達はええ娘やったか?」と聞くと
「はい。とても。でも四人目の娘と会ってから決めようと思ってます。でも、僕、本当は結婚なんかしたくないんです。神さんの事だけ思って生きて行きたいんです。」
と寂しそうに答えた。
そして、星やんはそれを貫き通した。
彼は、一生結婚しなかったのだ。

サイババさんがムンバイへ旅立つことになり、星やんも一緒について行くことにした。
今回、星やんはS夫妻と同行した。
やがて、ムンバイのダルシャン会場に着いたが、信じられないぐらいたくさんの人が集まっていた。
すると、S夫人に突然、セヴァダル(ボランティア)が来て、「あなたにバジャンをサイババさんが歌って欲しいと言っておられますので、最前列まで急いで来てください。」
と言って彼女を連れて人混みの中へ消えて行った。
星やんは唖然として、S氏に「こんなこともあるんや。」と言った。
S氏は「あいつの夢やったんやで、サイババさんの前でマーナサバジャレの歌を唄う事が。」
と言う声が泣き声になっていた。
その間、S夫人は他のインド人のバジャンシンガー達から怪訝な顔で、ジロジロ見られながら最前列に席を取った。
少し緊張したのでチューンがハイピッチになったが、自分でとても満足だった。
何と言っても、目の前に憧れのサイババさんがいて、自分の歌を聞いていてくれているという、これ以上の幸福な事はないと思った。

バジャンセッションも終わり、信者達がぞろぞろ帰り始めた時、またセヴァダルが来てサイババさんがお呼びだと伝えに来た。
急いで、ドキドキしながらサイババさんのお部屋へ行くと、サイババさんは部屋の横にあるトイレにちょうど入られるところだった。
こんなところを見られちゃったなと、少しバツの悪い顔をしてトイレに入られた。
ほんの数人だけしか部屋にいなかったけれど、それを見て皆で顔を見合って微笑んだ。
そのうち、お小水の音が聞こえて来たが、その直後にその音を聞かせないようにする為にか、サイババさんが大きな声でトイレの中でバジャンを歌い始めた。
皆は、もうたまらず笑いこけてしまった。
ニコニコしてトイレから出てこられると、サイババさんは床に直接座られた。

そして、とてもリラックスした様子で幾つか、冗談を言って皆を笑わしたあと、横になって目を閉じられた。
皆はそっと、サイババさんの身体を囲むように、座り直した。
そのうちの一人が、目配せをしてS夫人にも、横に来て座るように合図をした。
やがて、目配せをした信者が小さい声でバジャンを歌い始めた。
他の信者達もそれに合わせて、小さい声で歌い始めた。
横になって休んでおられるサイババさんを起こさないように、優しいチューンのクリシュナバジャンだけを選んで一人ひとり順番に歌った。
サイババさんは、静かに寝息を立てておられた。
オレンジ色の見慣れたローブが、静かに、そしてゆっくりと、寝息を立てる毎に上下に動いていた。
だんだんとS夫人は、自分がいるところが、地上か天国かサッパリと分からなくなって来てしまった。
もう自分が生きている世俗的な世界に戻りたくなくなって来た気分だった。
この世の世俗的な事には、一切関わりたく無くなって、全く関心も無くなってしまった。
このままずっと、時間が止まればいいのに...と願った。
このままずっと、サイババさんと一緒に....... ずっと 一緒に.....ずっと ずっと 一緒に.........

星やんは、S夫人が戻って来て以来、無口になっているのに気がついた。

「僕も、その気持ちがよく分かる。もう神さんしか欲しくなくなるんや。」
「やれ結婚だの、財産だの、人間関係のゴタゴタだの、お金だの、政治や世界の事なんかどうでも良くなってしまうねん。」
「神さんしか欲しく無くなるねん。神さんだけしか要らんようになるねん。神さんだけやねん。でも、そうしてたら、やがていつか、神さんでさえも、要らんようになる日が来るらしい。だって、自分自身が、実はその、自分があれだけ追い求めていた神さんだったと分かる時が来る.....」
「その時まで、その時が来るまで....神さん~。神さんよ~。神様~。神様よ~!と泣いて叫ばなあかんねん。」

「あんたの奥さんの気持ちはよく分かるで。ほんまによく分かる。」とS氏に言った。

私たちが、より強い愛で神に向けば向く程、この世界は小さく感じられて行き最後にはほとんど認知出来ないくらい小さくなってしまいます。実際のところこの世界はハート以外何も無いのです。サイババとの会話p99

ヨシオ:いつ読んでもすごい話やな。星やんもS夫人御夫妻も、前世ではシルディババの帰依者やったようやな。
純金になったメガネのフレームの話や、ババが子供の姿にもどって、S夫人たちに柿をプレゼントされた話を聞いていると、俺たちは神話の世界に生きてるような気になるよな。

ポニョ:これまでいろんな神の化身がこの地上にやって来て、様々な奇跡や神の不思議な神業をお示しになられたけれど、もうすぐしたら、今までの全ての奇跡を凌駕するような大奇跡を見ることが出来るんだってばよ。ババが空に現れたり、山脈を持ち上げられたりする大スペクタクルなシーンを、全ての人々が見ることが出来るんやぜよ。しかもただで。嬉しカルカルやな。

ヨシオ:ただで見れるは余計や。

@まもなく、全ての国々が一つになるでしょう。
全世界は一つになるでしょう。
カーストや宗教や国籍という狭い考えは消え失せ、全ての人が一つになって神聖さを体験するでしょう。
全ての人が愛の思いを深め、お互いを兄弟姉妹と考えるようになるでしょう。
@あなた方は、これからすぐ間もなく、スワミが今まで明らかにしてこなかった栄光を見ることになるであろう。
そうなれば多くの人々がやってきて立錐の余地もないぐらいになるであろう。
@私自分自身が空を飛び、大空を駆け抜けるだろう。
すべての人はそのことを同時に見るだろう。