ポニョ:インタビューでのお話はめちゃ面白いよな。実際そこにいる様な気分になって来たぜよ。
ヨシオ:俺も友達の家で初めて見た時に、大きな映写機用のスクリーンで見たのでとても迫力があって実際その場にいる様やったな。友達は世俗的な事に囚われてしまって神の事を忘れそうな時や、いろんな世俗的な事件や嫌な事、思い通りにならなかったり、試練にあった時に神への信仰心が失われそうになるやろ。その時にインタビューに呼ばれた時の事を思い出す為に映写機を出して来て見るって言ってたな。そうするとその時の事が生き生きと思い出して来て、また神への思いが湧いて来るって言ってたな。
ポニョ:インタビュールームでの雰囲気は独特なものがあるぜよ。だってこの宇宙を創造された神様が人の姿を取って目の前にいるんやもん。めちゃスリルがあってドキドキしたのを覚えているな。同じインタビューに呼んでもらった人の偽善を暴いたり、病の人を癒されたり、もちろん手からいろんな物を物質化されたり、半時間かそこらの短い時間やったけれど、一生で一番充実していた時やったな。
ヨシオ:俺たち家族が呼ばれた時も、サイババさんが目の前で手のひらを上にしながら、見てごらんと言われるや否や、タケノコが生えて来るみたいにニョキニョキ黄金のシルディサイババの像が出て来たので驚いたな。像に触れるとまだ体温の温もりを持っていたんや。妹は「見た!見た!奇跡を見た!」と言って興奮して泣いていたな。あいつはすぐに興奮するんや。
ポニョ:すぐにキレるあんたみたいやぜよ。というわけで昨日の続きです。皆さん用意は良いですか?ではインタビュールームに入って下さいね。サイババさんがお待ちかねですよ。
サイババ:夜になって君は寝床につくだろう。そして君の身体はここプラシャンティにいるけれど、夢の中で君はカルフォルニアにいる。肉体はプラシャンティだけれど、心はカルフォルニア。それでは一体君って誰なんだ?肉体か?それとも心か?
帰依者:ここにいるのが私ですが…。
サイババ:それが違うんだ。君が今ここにいて体験している事は、昼間見ている夢なんだ。そして(カルフォルニアに行った君は)夜の夢の中の出来事なんだ。今、君達がここで体験していることも実は夢なんだよ。君達全てが夜の夢の中にいたけれど、今、この昼の夢の中にいるのは一体誰なんだろう?実は、君達はどちらにもいるんだ。つまり君達は全在なんだよ。昼間の夢の中には夜の夢は無いし、逆に夜見る夢の中に昼間の夢も無い。でも君達は昼間の夢の中にも、夜の夢の中にもいるという事は君達は全在って事なんだ。君達は二つの別の世界のどちらにもいるんだ。過去、現代、未来の三つの世界があるけれど、肉体は生まれてそして死んで行くだろう。だけど魂には生も死も無いんだ。肉体はやって来たと思うとまたどこかに行ってしまう。それはまるで過ぎ去って行く雲のようだ。神は愛そのもので、その神様が君達の中にいるのだよ。神様は君達と一緒にいて、君達の周りにもいるのです。その神様は君達の上にもいるし、下にもいるんだ。その神様が実は君なんだよ。そのことに気づきなさい。その事に気付くのが霊性修行なんだ。霊性とはそういう事なのです。そういう霊性修行をしなかったら動物と人との違いはなんだろう?人は動物となんら変わらなくなるよね?どちらもエゴ、怒り、飢え、嫉妬、嫌悪などを持っているから同じじゃないですか。人が他の動物たちと違う特徴って何だろう?(そういう事を悟れる)英知を持っているからでしょう。意識、一般的な意識、そこには意識しか無いんだ。人は寝ると夢を見るよね。その時は人は潜在意識下にあるんだ。ところが熟睡すると意識が無くなるよね。そしてその後、人は超意識な状態に達するんだ。そうなのだよ。君達はその超意識そのものなんだよ。君達は超越したマスターなんだよ。そのマスターは何処にいるのかな?君のマスターはその超意識なんだ。そのマスターに従って悪に立ち向かい、最後まで闘ってゲームを閉じなさい。マスターとは自分の超意識の事なんだ。その意識が真の「私」であってそれはあなた自身の事なんだよ。
帰依者:私って、私が私だと思う私じゃないって事なんですか?
サイババ:君が私だと思っている私って、私、私、私と言っているだけであって、本当の「私」ではないんだよ。見てごらん。これが私の手で、私の足で、私の頭で、私の心で、ここは私の場所だなんて言ってるけれど、その私のって言っている私って一体誰の事なの?これは私の身体だと言うけれど、私はその肉体の身体じゃないでしょう。これは私の心だなんて言っているけれど、私は心じゃないでしょう。私とは私の心とは別のものでしょう。
(ハンカチを取り上げて)これは私の(ハンカチの)布と言うけれど、私は布じゃないでしょう。私は布とは別のものだよね。このように私は身体だと言うけれど、私は身体と別のものなんだよ。
帰依者:じゃあ、私は身体じゃないって事なんですね?
サイババ:そうなんだよ。自分は一体何者かを探求するってとても大切な事なんだ。探求、そして探求、もっと深く探求するんだ。
帰依者:どのようにして探求すれば良いんですか?
サイババ:知識によって、そして情報によって、正しい情報によって。間違った情報は役に立たないよね。情報を得る事が先で、その後にその人の変容が始まるんだ。変容は後だ。変容って結果なんだよ。情報を集めているだけでは役に立たないものなんだ。それを追い求めているだけでは時間の無駄なんだ。時間を無駄にする事は人生を無駄にするって事なんだ。時間は全てだから時間を無駄にしてはいけないんだよ。
帰依者:スワミ。
サイババ:何だね。
帰依者:超意識を得るにはいろんな方法があると思いますが、どの方法が良いか教えて頂けますか?
サイババ:そう。いろんな可能性があるよね。何千もの電熱球があるけれど、そこに流れている電圧は違うだろ。いろんな電圧があるよね。人も一緒なんだ。たくさんの人がいるけれど、一人ひとり電圧が違うんだ。思いも違うし意見や考えも違うだろ。そこにあるのは時間の相違だけなんだ。その後ろにある超意識は純粋なんだよ。君は二、三年でその超意識を得るかもしれない。他の者は十年、ある者は二十年、または十五年かかるかもしれない。でもある者はたった一日以内で得る事が出来るんだ。
帰依者:どの様にすれば正しい方法が得られるのでしょうか?
サイババ:これを得る為には時間という制限が無いんだ。君にどれくらい集中力があるかによるんだよ。長い時間集中したからと言ってそれは関係無いんだ。君の集中の程度が問題なんだよ。
帰依者:やって来た量は関係無いって事ですね。
サイババ:愛で満たしなさい。純粋な利他的な愛でもってするんだよ。そうすれば君は超意識を得る事が出来るよ。
帰依者:スワミ。イエス様は十字架にかけられてお亡くなりになられたのですか?
サイババ:その事については現在三つのエピソードが伝えられているんだ。キリストの話については明日してあげよう。
(一同笑う)
サイババ:と言うのもこの部屋にいるのはほんのひと握りの人々だけだから。外には紳士淑女がたくさんいるだろう。私はキリストについて、彼の磔について、そしてユダやヤーウェなど全てについて明日皆に話す事にするよ。
帰依者:私はあなたの御両親の写真を見ましたが、彼らは一体どこにおられるのでしょうか?あなたのお母様やお父様の事なんですが。
サイババ:この肉体の両親についてかい?実は私には両親はいないんだよ。本当の事を言えば君にもお父さんやお母さんはいないんだよ。一体誰が両親なんだい?君が産まれる前は誰がお父さんで誰がお母さんだったんだい?結婚する前は一体誰が夫で誰が奥さんだったんだい?結婚してからだろう。お互いの事を主人や家内と呼び始めるのは。それと同じ様に人は産まれてから、この女性は自分のお母さんで、あの人はお父さんだと呼び始めるんだよ。身体を持っている間にお父さんやお母さんといった関係が作られるんだよ。この身体の両親も後十年や二十年、いや、百年もすれば周りにいる全ての人々は消え失せてしまうんだ。真の両親はそのような関係ではなく永遠なのだよ。真理がお父さんで愛が母親だ。平安が娘で英知が息子で、信仰心が兄弟で、聖者たちは友達なんだ。夫や妻と思う心に執着しないように。これは真理なんだ。真理は永遠だよ。真理は一つであって二つでは無いんだ。誰が本当のお父さんなんだろうね?永遠のお父さんは真理であって、それが私の父親なんだよ。愛が私の母親であって彼女は全在なんだ。愛が私の母親であって彼女は永遠。平安は私の娘だ。