ポニョ:このブログももう終わりやな。少し寂しいな。
ヨシオ:この世の別れなんて本当は見せかけだけなんや。俺たちが自分はこの体だと思っているから別れがあるんや。本当は誰とも別れてなんかいないし、別離なんて存在しないんや。
ポニョ:ということは、身体だけさようならと言ってるだけで、心は繋がっているって事なんか。
ヨシオ:俺たちはアートマのレベルで繋がっているんや。全ては一つなんや。この世界は神様がご自分の想像力を働かせ、その想念の力で創られたんや。
ポニョ:愛の化身である神様が想念の力を使って創造された世界がこの世界やったら、何でこんなにもゴタゴタとして愛の無い苦しみのある世界なんやろな。
“私は人間に四分の三の幸福と、四分の一の苦痛を与えている。
~私は時々、人々に少しだけ苦痛を与えます。
そうしなければ人々の心は、神のほうに向かないだろう。
このことを理解せず、人は神をののしるのだ。"
“あなた方は、なぜ私のダルシャンを得た後も苦悩を経験しなければならないのか?と思う者もあるだろう。
それは、いくつもの前世で積み上げたカルマを支払っているからなのだ。
~私のダルシャンを得た後、次の世で良い人生が待っている。
良い人生であれば間違いを犯すことはない。
そして、間違いを犯さなければ、再び生まれ変わることも無い。
これは単純明解な真理なのだ。P260ANDI”
“あなたは私が理由もなくあなたに痛みを与えると思いますか。
あなたが今楽しみに対して心を開いているように、痛みにも心を開きなさい。
というのもその痛みは私の意思であり、あなたのために私が与えたものであるからです。
痛みを歓迎することをあなたの課題としなさい。
それから逃げてはいけません。
内を向いてそれに耐え、そこから恩恵を受ける力を引き出しなさい。
それらは全て私が計画したことなのです。
願いが叶えられないという苦しみを経て、私の声を聞くことを切望するようにあなたをし向けているのです。
私の声が聞こえれば、あなたのエゴや心も消え去るのです。
サイババと精神科医c16”
ヨシオ:窓の外を見ると鳥が舞っている。空には白い雲が浮かんでいる。風が木についているたくさんの木の葉を動かして、その木の葉に陽の光が反射してキラキラ光っている。神さんが、愛の神さんでなかったら俺たちは一瞬でも生きていくことは出来ないんや。どこを見ても実は愛で満ち溢れているんや。自転車に乗っている小さい子供がひっくり返って道端で血を流しながら泣いているのを通行人は誰も無視しない。駆け寄ってハンカチやティッシュペーパーで傷口を拭いてあげるやろ。誰も雨上がりに気分がいいからと言って他の通行人の迷惑も顧みず傘わ振り回して歩かないやろ。通行人に向かってひっつき虫を投げるやんちゃ坊主はいても、石を投げつけて喜んでいる人はいない。足の悪いお婆ちゃんが交差点を渡りきれないので立ち往生しそうになったら、一緒に手を引いて渡ってあげるやろ。周りを見渡せば本当は愛しか無いんや。俺たちがこうして話が出来るのも俺たちの中にある生命力が働いているからやろ。その生命力が実は愛そのものなんや。その愛の力をどのように使うかはそれぞれの人次第なんや。
ポニョ:ある人はその力を使って他の人々を傷つけているぜよ。それはそうと、ひっつき虫を投げてたやんちゃ坊主って自分の事やろ。
ヨシオ:神は全ての人や動物、生き物たちに生命力を与えた。この力を使って俺たちはこの力の根源を探らなければならないんや。それが人生の目的なんや。他の生き物たちはこの力を使ってそういうことをしない。人間だけがそういう探求出来る力を持っているんや。なのにその力を獣より残酷な事に使っている。この世界はカルマの法則が支配しているから、そういう人には大きな負の力が返って行くんや。でも、負の力が大きくかかればかかる程、その人は後で大きく学ぶことが出来、次の生では厳しい環境の下に生まれ変わり、頭を打って他の人の気持ちが分かる少しはまともな人生を歩むことになるんや。
ポニョ:そう意味で全ては良い事なんやな。一見悪い事のように見えていても、実は良い事やなんてあんたはいつも言ってたけど、こうして具体的な例をあげて聞くとよく分かるぜよ。
ヨシオ:この世は学校なんや。汚れた心を綺麗にし、自分の良心という名の神さんを見つけてそれに従って生きて行くことが出来るようになるための学校なんや。
ポニョ:ということは、学校では英語や国語や算数などいろんな教科があるけど、お掃除の時間が一番大切な時間なんやな。
ヨシオ:そういうことや。心を綺麗にする時間や。それが一番大切な時間なんや。そのために神様は何をしなくてはいけないかを教えてくれているんや。
ポニョ:それは、神様の名前を唱えたり、その人の中に神様を見て奉仕したり、自分て言うエゴを少なくしていかないかんということなんやな。そもそもエゴっていうのは何やねんやろや。
ヨシオ:それは、自分と血や肉で出来ている肉体を同一視する事なんや。同一視すると、この世に執着してしまって生まれかわる原因を作ってしまうんや。
ポニョ:そして、カルマの法則が支配する世界に投げ出され、輪廻の大きな車輪に巻き込まれて、何度も糞まみれになりながら生まれ変わって来るんやな。
ヨシオ:糞まみれはないやろ。
ポニョ:でも同じようなところから出て来るやんか。
ヨシオ:その話はやめとけって言うてるんや。ポニョはしゃーないな。
ポニョ:昨日の記事でも言ってたけど、おいら達の住むこの世界は、カルマの法則が支配する世界であって、マーヤーの力で覆われているやろ。その力は実は神様の想念の力やなんて言ってたよな。それってすごいと思えへんか?思っただけで、こんなにもすごい世界が創造出来るんやぜよ。神さんのパワーっておいら達の想像力を超えたところにあるよな。
ヨシオ:有名な話やから誰でも知っていると思うけど、ブラフマ神の息子でナーラダという人がいたんや。そのナーラダがクリシュナと歩いている時に、マーヤーの事について聞いていたんや。クリシュナはナーラダに喉が渇いたから水を一杯持って来て欲しいと頼んだんや。ナーラダは近くの村に行き少しの水を分けてもらおうとしたら、その村人の家からとびきりの美人の娘が出て来て、ナーラダは一目惚れしてしまったんや。そして、その娘の心を射ることに成功して娘のお父さんの許しも得て、めでたく夫婦となって良い家庭を築いたんや。やがて義父が他界したので田畑や家畜を相続し何の不自由もなく豊かに幸福に暮らし始めたんや。そして十二年の月日が経ち子供も二人出来て幸せな生活を送っていたところに大雨が降り、近くの川の堤防が決壊し家が流されたんや。家畜や家も一切が流され始めたんや。それで必死に一人の子供を頭に乗せ、もう一人の子供と妻を左右の手でしっかりと握りしめながら激流に流されまいと頑張っていたんやけど、まず最初に頭の子が激流に流されてしまったんや。泣き叫びながらその子の名前を呼んだけれど、その子は激流に呑まれて一瞬のうちに見えなくなったんや。もう一人の子も力尽きて手を離してしまって水に呑まれてしまったんや。最愛の妻を持てるだけの力を使って抱きしめていたけれど、激流によって引き離されてナーラダの手の中からすり抜けて行ったんや。ナーラダは絶望の叫び声をあげて妻や子供達のために泣いたんや。しばらくして一人堤防に打ち上げられたまま自分のひどい運命を恨み泣き続けていたんや。すると誰かが自分を呼ぶ優しい声が聞こえたんで頭を上げると、そこにクリシュナがいたんや。クリシュナは、ナーラダよ。お前に水を一杯持って来ておくれと頼んだのに、どうして私を半時間も待たせたんだね。心配してこうしてやって来たんだけれど、こんなところで休んでいたんだね。心配したよ。と言われたんや。ナーラダはその言葉を聞いてマーヤーの力がどんなにパワフルなのかを思い知ったんや。
ポニョ:おいら達がマーヤーの力に取り込まれてるってよく分かったぜよ。十二年間の出来事がたったの三十分間うたた寝してたら起こった事なんや。
ヨシオ:俺たちが死んだら同じ事を経験するんや。死んで生きていた時のことを思い返すと、長い人生で、泣いたり叫んだりしていたことも、実は夢やったんやって分かるんや。だからこの世で起こることは全て幻のようなものやけど、自分がせねばならない義務を粛々と為し、その結果がどうなろうと冷静に受け止め、受け入れるんや。そうすれば、人生の終わりで両手を広げて待っていてくれている神様に、良くやった。素晴らしい人生やったな。悲しい時でも、苦しかった時にも私の事を忘れず、人生の目標から目を離さず私の元にたどり着いたね。頑張ったね。大変だったろう。私はお前の人生に満足しているよ。息子よ。と言ってもらえるやろな。
あなたが正しいことを願っているのであれば、私は必ずあなたを助けます。
あなたが世俗的なものを望んだとしても、それもあなたに与えますが、再度あなたはマーヤーに巻き込まれるでしょう。
しかし、あなたが望むのであれば、私はすべてが夢である(と自覚できる)経験をあなたに与えましょう。
そして、それが(マーヤー)あなたに影響を及ぼすことはないでしょう。ラニマーへのインタビュー
あなた自身をあなたが演じている役と同一視しないことです。
そのような同一視は、あなたの進歩を遅らせることになるでしょう。SSSvol6p21
「あなた方は皆、役柄を演じているだけです!
役柄とはジーヴァ(一個人の存在)、 魂のようなものです。
『私はだれそれ、何々だ! 』というのはエゴです。
誤った識別(同一視)です。
それは本当のあなたではありません。
あなたは自分自身に言い聞かせねばなりません。
『私は(自分の)役柄を演じていますが、私の本質はアートマ(真我)です。
スワミ、私はこのすべてを超越します』と。
あなたは絶え間なくこの想いを瞑想していなければなりません!
そうしなければ、あなたは問題に屈することになります。
苦します。不安になります。心配します。
そうではなく、解毒剤のように、あなたは自分自身を救わなければなりません。ですから、「これはすべて夢です、スワミ」と言い続けなさい。
もしそう言っても気づきが与えられなければ、そのときは私に願いなさい。
『スワミ、どうか私に気づきをお与えください』と。
私は常にあなたが望むものは何であろう と与える用意があります!
しかし、あなたは願わなければなりません!
私が勝手にあなたにそれを授けることはできないのです! 」ラニマーへのインタビュー