神よりも偉大な友はないことを認識しなさい。
人が神の期待に応えることに失敗した時も、神は彼を見捨てません。
それゆえ神は良き友といわれるのです。
神は誰からもいかなる贈り物も求めません。
にもかかわらず、人はそのような良き友をなかなか受け入れないのです。
そうではなく神を良い友人として受け入れる者のみが、神の友情の完璧な意味を理解することが出来るのです。
このような信念こそ真の知識です。14/1/91
ポニョ:最近、そっちのアクアポニックスはどうですか?
ヨシオ:朝方は0度まで冷え込んで来たから、魚に餌をやっていないんや。水温は10度を下回っているし。でも餌を探してウロウロしとるけどな。可哀想やから昨日久しぶりに餌をやったら喜んで食べてたな。
ポニョ:魚には胃が無いんやで。口から直接、腸が繋がっているんや。だから水温に応じて糞になる時間が変わってくるんや。水温が10度を下回ると餌を食べるけれど、糞になるまで3日ぐらいかかるんや。12度ぐらいやったら丸一日ぐらいで消化するみたいやけど。だから10度を下回ると給餌したらあかんで。死んでしまうで。
ヨシオ:そうなんや。でもまだレタスが生えているので、三日に一回ぐらいやってるけれど元気やで。ピラニアみたいにガツガツ食べに来よるで。
ポニョ:レタスやったらええけど。固形のはあかんズラ。温室を建てるって言ってたけれど、まだ建ててないのけ。
ヨシオ:レタスがどんどん出来てるからそんな時間が無いんや。多過ぎて収穫出来ないので、花が咲き種をそこら中にばら撒いて、またいっぱい芽があちこちから出て来てるんや。うれしい悲鳴や。
ポニョ:それでシステムは上手く動いてるの。
ヨシオ:魚のタンクに直接隣の倉庫の屋根から雨水が入るようにしているから、もう100トンもの水が入るタンクから水が溢れそうやな。あと二、三回まとまった雨が降ったら溢れるやろな。
ポニョ:アクアポニックスはバクテリアが命やから、あまり水が増え過ぎてバクテリアの濃度を薄めると野菜の育ちが悪くなるで。
ヨシオ:まだ大丈夫やな。水耕栽培してるセロリや葉っぱ類もしっかり育ってるで。絹さやも大きくなって来たしな。そら豆もどういうわけか育って来たな。今度、ヘチマを植えようと計画してるんや。
ポニョ:ヘチマはおいらのアクアポニックスでも育てたけれど、アクアポニックスとしっかりマッチするぜよ。でもシステムの一番北側の方に東西に並べて種を蒔かないと、日当たりの良い方に蒔いてしまうと、ツタが伸びて来て葉をつけ、他の野菜に日が当たらなくなってしまうぜよ。めちゃ大きくなって壁一面がツタや葉っぱでおおわれてしまうで。でもどうしてヘチマなんか植えるんや。食べられないやろ。
ヨシオ:実を収穫し干してから水の中で洗って種を取り、ヘチマを作るんや。この前お袋の家の中を整理してたらヘチマが出て来て、なんやこんなもん、なんで大事にしまってたんやろか。と思って初めてお風呂で使ったんや。するとそれで体を洗うと、めちゃ体の垢がきれいに取れて、しかも石鹸を使わなくても良いので肌に優しんや。肌もツヤツヤになって、生まれて以来ずっと石鹸で体を洗っていたけれど、それってなんやったんやろ。と思うぐらい感激したんや。
ポニョ:そうそう。化繊タオルに石鹸つけてゴシゴシ皮膚をこすると皮膚の表面が痛んで良くないってどこかで読んだ覚えがあるな。そうなんや。おいらもやってみようかな。ヘチマって長い間保存出来るし、あんたとこみたいに、100平米近くも栽培出来るスペースがあるシステムにはちょうどええかもしれんな。また育ち具合とか聞かせてくれますか。
ヨシオ:ハイなハイな。それと毎日忙しくやってるのは、飛行機の整備なんや。自作飛行機のエンジンのオーバーホールをやっているんや。お袋の介護で長い間飛行機を格納庫の中に入れたままで乗っていないし、この前見に行ったら格納庫がツバメの巣になっていて、翼の下に大きな巣を作っていたな。
ポニョ:それって飛行機をバカにしている行為やぜよ。君は飛ぶ機械なんですか?どうしてここにずっと飛ばずにいるんでしょうか?そうか飛ぶのを忘れちゃったんだ。そうかそうか。ええ?何だって?飛べば君たちより早く飛べるって?信じられない事をほざいているやないの。悔しかったら飛ぶところを見せてみやしゃんせ。ほら、口だけやないの。その大きな翼は見世物ですか、そうですか。それならその立派な見世物の翼の下に巣を作らせてもらおうかな。悔しかったら飛んでみな。とか何とか言われて飛行機も腹立ってるやろな。
ヨシオ:立ってないっちゅうに。それで俺の飛行機はオーストラリア製で起業家が自ら設計し、キットを販売してるんや。車の新車を買うぐらいの値段で新品の飛行機が手に入るので良く売れてるんや。でも最近フライト中にエンジンが停止する報告が相次いでいるので原因を調べたら、空冷式エンジンなので巡行時の温度は240度ぐらいやけれど、上昇中はエンジンが熱くなって、ひどい時には400度ぐらいまで上がるんや。エンジンはアルミ製で膨張率が大きいから、ピストンの溝には入っているリングが熱で溝が狭まり、ピストンリングが溝の中で動けなくなってリングの片方だけが磨耗してギャップが出来てそこからガスが抜けたり、シリンダーヘッドの穴をカムによって上下し吸気や排気をするバルブの穴が、熱による膨張で狭くなりバルブが突然動かなくなってしまうんや。だから普通外気温が高い時には、上昇する時にシリンダーヘッドの温度を注意しながら飛ぶんや。熱くなり過ぎたら上昇を止めて水平飛行をしばらく続けて温度を下げなくてはいけないんやけれど、コントロールエアスペースでは勝手にそんな事を出来ない空域もあるんや。管制塔がいろいろと指示を出すから。
ポニョ:でも飛行中にエンジンが止まるってめちゃ危険が危ないでヤンス。
ヨシオ:良くメカのことが分かっているパイロットが飛べばそんな事は発生しないんやけれど、パイロットのライセンスを取って適当に喜んで飛んでいる人のエンジンは要注意やな。でもピストンの溝を拡げたり、穴の直径を拡大したりしないと定期検査でパスさせないという通達が来たので、早速その作業をやり始めたんや。
ポニョ:素人が出来ないやろそんな事は。余計に危ないやないか。
ヨシオ:一応エンジンをバラバラにする事ぐらいは出来るけどな。あと新しいピストンを六つ買って付け替えたり、シリンダーヘッドは近くの専門家が穴をミクロン単位で大きくする機械を持っているから頼んだりして、そこそこ大変な仕事やけれど、家のすぐ近くに住んでいる友達がレースカーのチューンナップの専門家なんや。それでその友達の農場の倉庫を借りて、オイルだらけになりながら友達と一緒にやってるんや。もうすぐ出来るで。
ポニョ:その友達の倉庫にどうやって飛行機を運ぶんや。
ヨシオ:この辺の農場はどこでも飛行機が降りれるだけの広さがあるんや。だからさっきポニョがエンジンが止まったら危ないと言ってたけれど、滑空比率が良くて、千メートル降下するのに十キロも飛べるからどこでも条件の良い牧場を見つけて緊急着陸出来るからエンジンが止まっても危険じゃないんや。それに普段は長い距離を飛ぶ時は、三千メートル近くの空域を飛んでいるから半径三十キロの範囲で着陸地を選べるから楽勝や。その辺に飛行場はあちこちあるし。
ポニョ:ふーん。なんか日本から見るとどこかの違う星での生活のように思えてしまうぜよ。
ヨシオ:それに飛行機は自動車のような税金が一銭もかからないんや。俺の飛行機は車に入れるガソリンで飛ぶしな。それにリッター十五キロも飛ぶからちょっとした車より燃費がええんや。何と言っても速いし交差点も無いしパトカーもいないしな。スピード違反もし放題や。
ポニョ:それは当たり前ズラ。でもスピードカメラが無いのはええよな。
ヨシオ:格納庫も飛行場に嫁さんと二人で建てたけれど、飛行場に支払う管理費は月に千円ぐらいかな。でもその近所の友達の農場の隣の人が、自分の農場を飛行機の滑走路として使っても良いよと言ってくれたので、そこに格納庫も移そうと計画してるんや。もちろん、人の好意を利用するのは良くないから、時々遊覧飛行に連れて行ってあげると言ったら喜んでくれたんや。もうこの町の十人に一人ぐらいの住人を連れて飛んだな。それにこの辺の人にとっては飛行機は下駄代わりやねん。この前もどこかの公道に着陸したあと、飲み屋の駐車場に飛行機を停め、ビールをたらふく飲んで酔っ払いながら、また公道を使って離陸して牧場に帰って行った人が、その公道を通学路にしている子供の親が危ないと言って、航空局に通告したので、その酔っ払いパイロットは罰金を支払わされていたな。飛行機の罰金って結構高いんやで。
ポニョ:ふーん面白い。オーストラリアらしいアバウトな世界やぜよ。
ヨシオ:それにSTOLといって、短い滑走路で飛べる飛行機もあるんや。風がきついときは10メートルぐらいで飛び立てるんや。
https://m.youtube.com/watch?v=0zDo7hkmCNY
ポニョ:10メートルはすごいよな。
https://m.youtube.com/watch?v=VfAUK_TEgCE
ヨシオ:友達はエンジン整備のついでに、スマホから音楽を聞けるようにしたり、飛行中にインターネットを覗いたり、携帯で話せたりするユニットを付けたらええでと言ってくれたけれど、俺は携帯電話も持ってないし要らないと言ったんやけれど、飛行機を売る時に売りやすいとか、そのユニットは外から交信があれば音楽が自動的に止まったり、同乗者と普通に会話出来るし熱心に勧めてくれたんや。それにネットがあればiPadを操縦席のパネルに付けて、パイロット用のアプリをダウンロードすれば、周りを飛んでいる他の飛行機の位置や高度、それに飛んでいる方向まで分かるし、すべての飛行場の細かい情報もすぐに画面に出て来るので便利なんやて。それに世界中の航空地図もアプリには入っているから地図も要らなくなるんやて。今、オーストラリアでそのアプリを付けていない飛行機は一機も無いで、あなたは浦島太郎や。時代遅れやと言われたので、仕方なしにそのややこしいユニットを付ける細かい電気の配線を始めたんや。 やっと何日もかかって配線図を見ながら、細かいハンダ付けとかして配線が出来たんやけれど、テストをしてみると、パイロットと同乗者との会話が出来ないし、全然上手く動かないのでもう一度すべての配線をテスターでチェックしたり、ハンダ付けの確認やらして、もう頭が痛くなるほどチェックしたけれど、まだきちんと動かないので遂に俺はババさんに文句を言ってしまったんや。『あのねババさん。しょうもない事を頼んで悪いけれど、ちょっとこのユニットを聞けるようにしてくれるけ。これ以上俺には無理や。』と頼んだ瞬間、ユニットが何のトラブルも無く動き始めたんや。俺と友達は喜んでヘッドホンを付けたまま会話をしたり、音楽を聞いたり、無線で他の飛行機と会話をしたりして、「これで大丈夫や。出来た出来た。」と言ってパネルを元のようにしまおうとしてたら、ヘッドホンで音楽を聞いていた友達が「あれ〜また聞こえなくなった。」と言ったんや。そして俺に、「さっきまで上手く聞けてたけれど、さっきは一体どこの配線を修理して動くようになったんや」と聞いたので俺は、「よく分からん。突然動いたんや。」と言ってもう一度いろいろ調べてもさっぱり分からないので、また途方にくれたんや。俺はババさんに、『ババさんよ、なんで上手く動かないんや。一体どこが悪いんや。俺は専門家じゃないのでこれ以上出来ないわ。あんたはずっと一緒に俺といて、俺が配線をやって来たのを見てたやろ。間違っているところをちょっとぐらい教えてくれてもええやないか。』と文句を言うと、ババさんの声がインスピレーションのように聞こえて来てこう言ったんや。『さっきは音が聞こえるようにしてくれと頼んだから、そうしてあげたんや。今回はどこが間違っているか教えて欲しいのか。あのね、最初からそう頼めば教えてやるのに、お前は人にものの頼み方も知らない奴やな。よく見てみ。ヘッドホンの配線が一本間違ってるやないか』と言ったのでシュリンクする材料で覆ってある覆いを剥ぎ取って配線を調べたら、一本の配線のハンダ付けする位置が間違っていたんや。俺はすぐに修理してテストすると、次はしっかり動き始めたのでパネルを元に戻し、配線作業が完成したんやけれど、友達はちょっと不可解な顔をしながら、「あのね。一つどうしても分からないことがあるんや。それはあのヘッドホンの配線が間違っていたら、絶対に音楽とかが聞けないのに、どうしてしばらくの間音楽が聞けたんやろか。不思議でたまらん。」と言ったから俺は「俺にはサイババという目に見えない友達がいて、しばらくの間だけ聞こえるようにしてくれたんや。そのように俺が頼んだんや。」と言ったから「へえ〜そんな友達がいてるんか。便利やな。今度、その友達を自分にも紹介して欲しいな。」と言ってたな。それで友達を俺の家に招待してサイババさんの写真を見せたんや。その後一緒に晩飯を食う前に、俺たち夫婦がガヤトリやフードマントラを唱えてお祈りをし始めたら、お祈りの間じゅう目をつぶって、最後まで手を合わせながら真剣な表情でお祈りを聞いてたな。これであいつも少しは神様の方に向いてくれたら嬉しいけどな。
ポニョ:目を瞑ってお祈りをしていたら、その人が真剣なお祈りかどうかが分かるのか。
ヨシオ:そらそうやろ。目を開けてお祈りをしてるって、心が目を見ている方に行ってしまって神様に集中出来ないやないか。
ポニョ:…そうやろな。という事はあんたはお祈りをしている時に神様にではなくて、友達が目を瞑っているかどうかに集中してたって事になるぜよ。
ヨシオ:……(汗)
あなたは、神との友情を培うべきです。
もし神があなたの友人であれば、全世界をコントロールすることができます。
しかし今日、不運な人々は、神との友情を失いつつあります。
神と友達になるのは容易なことではありません。
しかしあなたは、このことにあらゆる努力を傾注すべきです。
いったん神と友情を培うことができれば、サーダナ(霊性修行)を通じてそれを最大限に活用しなければなりません。
おしゃべりをして時間を無駄 にしてはなりません。23/11/02
https://m.youtube.com/watch?v=KLsLE_WnQhU
人が神の期待に応えることに失敗した時も、神は彼を見捨てません。
それゆえ神は良き友といわれるのです。
神は誰からもいかなる贈り物も求めません。
にもかかわらず、人はそのような良き友をなかなか受け入れないのです。
そうではなく神を良い友人として受け入れる者のみが、神の友情の完璧な意味を理解することが出来るのです。
このような信念こそ真の知識です。14/1/91
ポニョ:最近、そっちのアクアポニックスはどうですか?
ヨシオ:朝方は0度まで冷え込んで来たから、魚に餌をやっていないんや。水温は10度を下回っているし。でも餌を探してウロウロしとるけどな。可哀想やから昨日久しぶりに餌をやったら喜んで食べてたな。
ポニョ:魚には胃が無いんやで。口から直接、腸が繋がっているんや。だから水温に応じて糞になる時間が変わってくるんや。水温が10度を下回ると餌を食べるけれど、糞になるまで3日ぐらいかかるんや。12度ぐらいやったら丸一日ぐらいで消化するみたいやけど。だから10度を下回ると給餌したらあかんで。死んでしまうで。
ヨシオ:そうなんや。でもまだレタスが生えているので、三日に一回ぐらいやってるけれど元気やで。ピラニアみたいにガツガツ食べに来よるで。
ポニョ:レタスやったらええけど。固形のはあかんズラ。温室を建てるって言ってたけれど、まだ建ててないのけ。
ヨシオ:レタスがどんどん出来てるからそんな時間が無いんや。多過ぎて収穫出来ないので、花が咲き種をそこら中にばら撒いて、またいっぱい芽があちこちから出て来てるんや。うれしい悲鳴や。
ポニョ:それでシステムは上手く動いてるの。
ヨシオ:魚のタンクに直接隣の倉庫の屋根から雨水が入るようにしているから、もう100トンもの水が入るタンクから水が溢れそうやな。あと二、三回まとまった雨が降ったら溢れるやろな。
ポニョ:アクアポニックスはバクテリアが命やから、あまり水が増え過ぎてバクテリアの濃度を薄めると野菜の育ちが悪くなるで。
ヨシオ:まだ大丈夫やな。水耕栽培してるセロリや葉っぱ類もしっかり育ってるで。絹さやも大きくなって来たしな。そら豆もどういうわけか育って来たな。今度、ヘチマを植えようと計画してるんや。
ポニョ:ヘチマはおいらのアクアポニックスでも育てたけれど、アクアポニックスとしっかりマッチするぜよ。でもシステムの一番北側の方に東西に並べて種を蒔かないと、日当たりの良い方に蒔いてしまうと、ツタが伸びて来て葉をつけ、他の野菜に日が当たらなくなってしまうぜよ。めちゃ大きくなって壁一面がツタや葉っぱでおおわれてしまうで。でもどうしてヘチマなんか植えるんや。食べられないやろ。
ヨシオ:実を収穫し干してから水の中で洗って種を取り、ヘチマを作るんや。この前お袋の家の中を整理してたらヘチマが出て来て、なんやこんなもん、なんで大事にしまってたんやろか。と思って初めてお風呂で使ったんや。するとそれで体を洗うと、めちゃ体の垢がきれいに取れて、しかも石鹸を使わなくても良いので肌に優しんや。肌もツヤツヤになって、生まれて以来ずっと石鹸で体を洗っていたけれど、それってなんやったんやろ。と思うぐらい感激したんや。
ポニョ:そうそう。化繊タオルに石鹸つけてゴシゴシ皮膚をこすると皮膚の表面が痛んで良くないってどこかで読んだ覚えがあるな。そうなんや。おいらもやってみようかな。ヘチマって長い間保存出来るし、あんたとこみたいに、100平米近くも栽培出来るスペースがあるシステムにはちょうどええかもしれんな。また育ち具合とか聞かせてくれますか。
ヨシオ:ハイなハイな。それと毎日忙しくやってるのは、飛行機の整備なんや。自作飛行機のエンジンのオーバーホールをやっているんや。お袋の介護で長い間飛行機を格納庫の中に入れたままで乗っていないし、この前見に行ったら格納庫がツバメの巣になっていて、翼の下に大きな巣を作っていたな。
ポニョ:それって飛行機をバカにしている行為やぜよ。君は飛ぶ機械なんですか?どうしてここにずっと飛ばずにいるんでしょうか?そうか飛ぶのを忘れちゃったんだ。そうかそうか。ええ?何だって?飛べば君たちより早く飛べるって?信じられない事をほざいているやないの。悔しかったら飛ぶところを見せてみやしゃんせ。ほら、口だけやないの。その大きな翼は見世物ですか、そうですか。それならその立派な見世物の翼の下に巣を作らせてもらおうかな。悔しかったら飛んでみな。とか何とか言われて飛行機も腹立ってるやろな。
ヨシオ:立ってないっちゅうに。それで俺の飛行機はオーストラリア製で起業家が自ら設計し、キットを販売してるんや。車の新車を買うぐらいの値段で新品の飛行機が手に入るので良く売れてるんや。でも最近フライト中にエンジンが停止する報告が相次いでいるので原因を調べたら、空冷式エンジンなので巡行時の温度は240度ぐらいやけれど、上昇中はエンジンが熱くなって、ひどい時には400度ぐらいまで上がるんや。エンジンはアルミ製で膨張率が大きいから、ピストンの溝には入っているリングが熱で溝が狭まり、ピストンリングが溝の中で動けなくなってリングの片方だけが磨耗してギャップが出来てそこからガスが抜けたり、シリンダーヘッドの穴をカムによって上下し吸気や排気をするバルブの穴が、熱による膨張で狭くなりバルブが突然動かなくなってしまうんや。だから普通外気温が高い時には、上昇する時にシリンダーヘッドの温度を注意しながら飛ぶんや。熱くなり過ぎたら上昇を止めて水平飛行をしばらく続けて温度を下げなくてはいけないんやけれど、コントロールエアスペースでは勝手にそんな事を出来ない空域もあるんや。管制塔がいろいろと指示を出すから。
ポニョ:でも飛行中にエンジンが止まるってめちゃ危険が危ないでヤンス。
ヨシオ:良くメカのことが分かっているパイロットが飛べばそんな事は発生しないんやけれど、パイロットのライセンスを取って適当に喜んで飛んでいる人のエンジンは要注意やな。でもピストンの溝を拡げたり、穴の直径を拡大したりしないと定期検査でパスさせないという通達が来たので、早速その作業をやり始めたんや。
ポニョ:素人が出来ないやろそんな事は。余計に危ないやないか。
ヨシオ:一応エンジンをバラバラにする事ぐらいは出来るけどな。あと新しいピストンを六つ買って付け替えたり、シリンダーヘッドは近くの専門家が穴をミクロン単位で大きくする機械を持っているから頼んだりして、そこそこ大変な仕事やけれど、家のすぐ近くに住んでいる友達がレースカーのチューンナップの専門家なんや。それでその友達の農場の倉庫を借りて、オイルだらけになりながら友達と一緒にやってるんや。もうすぐ出来るで。
ポニョ:その友達の倉庫にどうやって飛行機を運ぶんや。
ヨシオ:この辺の農場はどこでも飛行機が降りれるだけの広さがあるんや。だからさっきポニョがエンジンが止まったら危ないと言ってたけれど、滑空比率が良くて、千メートル降下するのに十キロも飛べるからどこでも条件の良い牧場を見つけて緊急着陸出来るからエンジンが止まっても危険じゃないんや。それに普段は長い距離を飛ぶ時は、三千メートル近くの空域を飛んでいるから半径三十キロの範囲で着陸地を選べるから楽勝や。その辺に飛行場はあちこちあるし。
ポニョ:ふーん。なんか日本から見るとどこかの違う星での生活のように思えてしまうぜよ。
ヨシオ:それに飛行機は自動車のような税金が一銭もかからないんや。俺の飛行機は車に入れるガソリンで飛ぶしな。それにリッター十五キロも飛ぶからちょっとした車より燃費がええんや。何と言っても速いし交差点も無いしパトカーもいないしな。スピード違反もし放題や。
ポニョ:それは当たり前ズラ。でもスピードカメラが無いのはええよな。
ヨシオ:格納庫も飛行場に嫁さんと二人で建てたけれど、飛行場に支払う管理費は月に千円ぐらいかな。でもその近所の友達の農場の隣の人が、自分の農場を飛行機の滑走路として使っても良いよと言ってくれたので、そこに格納庫も移そうと計画してるんや。もちろん、人の好意を利用するのは良くないから、時々遊覧飛行に連れて行ってあげると言ったら喜んでくれたんや。もうこの町の十人に一人ぐらいの住人を連れて飛んだな。それにこの辺の人にとっては飛行機は下駄代わりやねん。この前もどこかの公道に着陸したあと、飲み屋の駐車場に飛行機を停め、ビールをたらふく飲んで酔っ払いながら、また公道を使って離陸して牧場に帰って行った人が、その公道を通学路にしている子供の親が危ないと言って、航空局に通告したので、その酔っ払いパイロットは罰金を支払わされていたな。飛行機の罰金って結構高いんやで。
ポニョ:ふーん面白い。オーストラリアらしいアバウトな世界やぜよ。
ヨシオ:それにSTOLといって、短い滑走路で飛べる飛行機もあるんや。風がきついときは10メートルぐらいで飛び立てるんや。
https://m.youtube.com/watch?v=0zDo7hkmCNY
ポニョ:10メートルはすごいよな。
https://m.youtube.com/watch?v=VfAUK_TEgCE
ヨシオ:友達はエンジン整備のついでに、スマホから音楽を聞けるようにしたり、飛行中にインターネットを覗いたり、携帯で話せたりするユニットを付けたらええでと言ってくれたけれど、俺は携帯電話も持ってないし要らないと言ったんやけれど、飛行機を売る時に売りやすいとか、そのユニットは外から交信があれば音楽が自動的に止まったり、同乗者と普通に会話出来るし熱心に勧めてくれたんや。それにネットがあればiPadを操縦席のパネルに付けて、パイロット用のアプリをダウンロードすれば、周りを飛んでいる他の飛行機の位置や高度、それに飛んでいる方向まで分かるし、すべての飛行場の細かい情報もすぐに画面に出て来るので便利なんやて。それに世界中の航空地図もアプリには入っているから地図も要らなくなるんやて。今、オーストラリアでそのアプリを付けていない飛行機は一機も無いで、あなたは浦島太郎や。時代遅れやと言われたので、仕方なしにそのややこしいユニットを付ける細かい電気の配線を始めたんや。 やっと何日もかかって配線図を見ながら、細かいハンダ付けとかして配線が出来たんやけれど、テストをしてみると、パイロットと同乗者との会話が出来ないし、全然上手く動かないのでもう一度すべての配線をテスターでチェックしたり、ハンダ付けの確認やらして、もう頭が痛くなるほどチェックしたけれど、まだきちんと動かないので遂に俺はババさんに文句を言ってしまったんや。『あのねババさん。しょうもない事を頼んで悪いけれど、ちょっとこのユニットを聞けるようにしてくれるけ。これ以上俺には無理や。』と頼んだ瞬間、ユニットが何のトラブルも無く動き始めたんや。俺と友達は喜んでヘッドホンを付けたまま会話をしたり、音楽を聞いたり、無線で他の飛行機と会話をしたりして、「これで大丈夫や。出来た出来た。」と言ってパネルを元のようにしまおうとしてたら、ヘッドホンで音楽を聞いていた友達が「あれ〜また聞こえなくなった。」と言ったんや。そして俺に、「さっきまで上手く聞けてたけれど、さっきは一体どこの配線を修理して動くようになったんや」と聞いたので俺は、「よく分からん。突然動いたんや。」と言ってもう一度いろいろ調べてもさっぱり分からないので、また途方にくれたんや。俺はババさんに、『ババさんよ、なんで上手く動かないんや。一体どこが悪いんや。俺は専門家じゃないのでこれ以上出来ないわ。あんたはずっと一緒に俺といて、俺が配線をやって来たのを見てたやろ。間違っているところをちょっとぐらい教えてくれてもええやないか。』と文句を言うと、ババさんの声がインスピレーションのように聞こえて来てこう言ったんや。『さっきは音が聞こえるようにしてくれと頼んだから、そうしてあげたんや。今回はどこが間違っているか教えて欲しいのか。あのね、最初からそう頼めば教えてやるのに、お前は人にものの頼み方も知らない奴やな。よく見てみ。ヘッドホンの配線が一本間違ってるやないか』と言ったのでシュリンクする材料で覆ってある覆いを剥ぎ取って配線を調べたら、一本の配線のハンダ付けする位置が間違っていたんや。俺はすぐに修理してテストすると、次はしっかり動き始めたのでパネルを元に戻し、配線作業が完成したんやけれど、友達はちょっと不可解な顔をしながら、「あのね。一つどうしても分からないことがあるんや。それはあのヘッドホンの配線が間違っていたら、絶対に音楽とかが聞けないのに、どうしてしばらくの間音楽が聞けたんやろか。不思議でたまらん。」と言ったから俺は「俺にはサイババという目に見えない友達がいて、しばらくの間だけ聞こえるようにしてくれたんや。そのように俺が頼んだんや。」と言ったから「へえ〜そんな友達がいてるんか。便利やな。今度、その友達を自分にも紹介して欲しいな。」と言ってたな。それで友達を俺の家に招待してサイババさんの写真を見せたんや。その後一緒に晩飯を食う前に、俺たち夫婦がガヤトリやフードマントラを唱えてお祈りをし始めたら、お祈りの間じゅう目をつぶって、最後まで手を合わせながら真剣な表情でお祈りを聞いてたな。これであいつも少しは神様の方に向いてくれたら嬉しいけどな。
ポニョ:目を瞑ってお祈りをしていたら、その人が真剣なお祈りかどうかが分かるのか。
ヨシオ:そらそうやろ。目を開けてお祈りをしてるって、心が目を見ている方に行ってしまって神様に集中出来ないやないか。
ポニョ:…そうやろな。という事はあんたはお祈りをしている時に神様にではなくて、友達が目を瞑っているかどうかに集中してたって事になるぜよ。
ヨシオ:……(汗)
あなたは、神との友情を培うべきです。
もし神があなたの友人であれば、全世界をコントロールすることができます。
しかし今日、不運な人々は、神との友情を失いつつあります。
神と友達になるのは容易なことではありません。
しかしあなたは、このことにあらゆる努力を傾注すべきです。
いったん神と友情を培うことができれば、サーダナ(霊性修行)を通じてそれを最大限に活用しなければなりません。
おしゃべりをして時間を無駄 にしてはなりません。23/11/02
https://m.youtube.com/watch?v=KLsLE_WnQhU