そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

IT/イット

2009年01月25日 | ホラー

1990年 アメリカ 188分
■原題「IT」
■2009.1.18 DVD
■監督 トミー・リー・ウォーレス
■出演
   リチャード・トーマス(ビル)  
   ジョナサン・ブランディス(ビル幼少時代)
   アネット・オトゥール(ベヴ)
   ジョン・リッター(ベン)   
   デニス・クリストファー(エディ)
   ハリー・アンダーソン(リッチー)  
   セス・グリーン(リッチー幼少時代)
   ティム・カリー(ペニーワイズ)
   オリヴィア・ハッセー(オードラー)   
   ティム・リード(マイク)
   マイケル・コール(ヘンリー)
   リチャード・メイサー   ブランドン・クレイン   アダム・ファライズル
   ベン・ヘラー   エミリー・パーキンス   マーロン・テイラー
   メリリン・ガン   キム・コンドラソフ
   
 《story》

1990年メイン州デリーで、子どもだけを狙った連続殺人事件が発生する。マイクは、30年前と同様、IT(イッツ)と呼んでいたピエロの仕業であると確信する。マイクは、かつての仲間との約束を思いだし、連絡して呼び寄せる。彼らもまた、子ども時代に体験したピエロの幻影を見ていた。子ども時代に弱虫クラブとして集まった7人は、それぞれがピエロの恐怖を体験した。そして、このままではいつか殺されてしまうと、地下の下水溝にもぐり、ピエロに銀の塊を打ち込む。ピエロは消えていなくなった。そして再び現れたとき、7人は再会し力を合わせることを約束。30年経って、そのときが来たのだ。再び地下の下水溝に潜る。そこに現れたのは・・・。

 ラストを除けば

幻影を見せるIT。自分たちにしか見えない恐怖。自分の目の前に広がっていく血の海が、他の人には見えない。自分だけが抱える恐怖。これは怖いと思う。でも、やっぱりラストはよくない。ITの正体はエイリアンだなんて、今までの恐怖はエイリアンが作り出していたのか。子どもを食用とするために殺す。でも、それではなぜ彼ら7人は恐怖だけ味わって、実際にやられなかったのか。何か、殺された他の子どもたちとちがうところがあったのか。それぞれの子どもの心の闇をつき、恐怖のどん底に陥れる手法は、精神的な恐怖をふくらませた。そして、その恐怖に立ち向かうために力を合わせる7人にも共感が生まれた。子ども時代の恐怖。そして30年経って、大人になって、再びあの恐怖がもどってきた。大人になった彼らは力を合わせることができるか。なんてここまではすばらしいと思う。でも、立ち向かっていた相手がエイリアンだったなんて。ガッカリ。

 『天国はまだ遠く』瀬尾まいこ・・・自殺をするために身の回りを整理し、遠く田舎にやってきた。客のいない民宿。薬を飲むが死ねなかった。何もない村。何も、というのは都会にある文明かな。テレビも、パソコンも、雑誌も・・・緑と田畑と、鳥の鳴き声と・・・・自然は心を癒す。民宿の田村さんも都会の人間ではなく、自然の一部のようにそこにいる。ゆっくり流れる時間。明日を恐れることのない今。そんな生活に憧れてしまう。生活に余裕があったなら、100万円あったなら100日くらい、こんな生活ができるかな。でも、家族がいて、子どもを学校にやらなければいけないし、今休めないのが現実。学校の学費を稼がないといけない。心が砕けるか、耐えて稼げるか、何かで力を得るか・・・。田舎に行くかな。私もやっぱり戻る人になるのかな。


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